葬儀の中で、喪主が参列者に向かって挨拶をする場面があります。人前での挨拶に慣れている人、不慣れな人、また葬儀という普段とは異なる場面での挨拶を困難に感じる人もいるでしょう。
そんなあなたのために、この記事では、喪主挨拶に際して「これだけチェックしておけば大丈夫」というポイントをご紹介したします。
喪主挨拶が行われる場面と相手
喪主挨拶は、葬儀・告別式の終盤で行われます。葬儀全体のクライマックスと言ってもよいかもしれません。
タイミングは次のうちのいずれかです。
ひとつはお花入れを終えて、棺の蓋を閉じたあと。つまり、これから棺を霊柩車に運ぼうというまさにその直前です。
もうひとつは、棺を霊柩車に乗せたあと。
どちらとも、これから故人様が火葬場に旅立とうするその直前に行われます。どうしてこのタイミングで挨拶が行われるのかというと、親族は火葬場まで同行しますが、参列者は出棺を見送ると帰宅するからです。挨拶の相手は参列者です。まずはこのことをしっかり頭に入れておきましょう。
これだけチェックしておけば大丈夫 3つのポイント
挨拶の文面は、どのような点に気をつければいいのでしょうか? 最低限このポイントだけ押さえておけば、大丈夫です。
●基本の定型を押さえておく
【自己紹介】【参列の御礼】【生前の故人の様子】【今後のお願い】【改めて参列の御礼】といった形で、基本の定型を押さえて進めていけば良いでしょう。詳しくは次の章に文例を設けていますので、参考にしてみてください。
●文例集を参考にする
ほとんどの葬儀社では文例集を用意しています。また、最近ではインターネットでもさまざまな文例が掲載されています。困った時はこうしたものを参考にしましょう。
●メモや紙を読みながらでも構わない
人前で話すのが苦手という人は、メモや紙を見ながら挨拶しても構いません。大切なのは、挨拶の上手や下手ではなく、いかに自分の言葉で語れているかです。
喪主挨拶の文例
遺族を代表して一言ご挨拶申し上げます。私は故人の長男で、喪主を務めさせていただきました三鷹太郎でございます。
本日は、大変お忙しい中、父 三鷹一郎の葬儀式並びに告別式にご会葬くださり、誠にありがとうございました。生前故人が賜りましたご厚誼、ご厚情に対しましても、深く感謝申し上げます。
約5年にも渡る闘病生活でしたから、父もようやくほっとできたのではないかと思う反面、実際にこのときを迎えますと何とも言えない虚無感や悲しみで一杯でございます。
しかし、このように皆様にお集まり頂きましたのも、故人の生前の人徳の賜物だと感じております。私たち家族に対しても、優しい父でした。闘病中も決して弱音を吐かずに、見守りこちら側のことばかり気遣うような人でした。
これだけたくさんの人に見送られ、故人もさぞ喜んでいるものと思います。今後は、残された母を支えながら、家族一同、父の分まで精一杯頑張っていく所存でございます。
皆様方におかれましては、これまで変わらないお付き合い、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
以上、簡単ではございますが御礼のご挨拶とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。
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