葬儀に最適な女性の服装とは?季節ごとに解説

「女性が葬儀に参列する時の喪服マナーは?」
「夏の喪服。暑さ対策は?」
「冬の喪服。寒さ対策は?」

このように、女性の喪服マナーでお悩みの方に、この記事をお届けします。

こんにちは。こんにちは。創業59年、東京都三鷹市で7万5千件のお葬式をお手伝いしてきた株式会社AZUMA・東葬祭です。
葬儀の時に着用する服装について、女性の場合どのような点に気を付けなければならないのでしょうか。基本的な服装や季節ごとの服装について解説いたします。

【女性向け】葬儀の服装の基本

葬儀に着用すべき服装を喪服と呼びます。昨今の葬儀シーンでは、遺族参列者ともに「準喪服」が基本です。
喪服は主に「正喪服」「準喪服」「略喪服」に大別されますが、まずはこれらの違いを押さえておきましょう。

▶女性の正喪服
和装(染め抜きの五つ紋が入った黒い着物)
主に喪主やそれに準じる遺族が着用する

▶女性の準喪服
ブラックフォーマル(アンサンブルやワンピース)
遺族・参列者ともに、通夜と葬儀の両日において着用可

▶女性の略喪服
黒、紺、グレーのダークスーツ
一般参列者の通夜時のみ着用可

喪服にはこのような違いがありますが、昨今の葬儀では、遺族も参列者も、準喪服(=ブラックフォーマル」を着用するのが基本となっています。
ブラックフォーマルに厳密な決まりはありません。アンサンブル、ワンピース、パンツスーツなどのスタイルがありますが、最もよいのはアンサンブルです。

アンサンブルとは、同じ素材・色合いで統一されたジャケットとワンピースのセットのこと。季節に応じてジャケットの着脱ができるため、夏でも冬でも対応しやすく、一着あると安心です。

また、バッグや靴、ストッキングなども黒でまとめます。アクセサリーは結婚指輪のみ構わないとされています。真珠のネックレスやイヤリングもよしとされていますが、できるだけ過剰な装飾は控えましょう。

暑い季節の着こなし・暑さ対策

夏の暑い季節は、黒のワンピースでも構いませんが、肌が露出しないよう気を付けます。五分袖や七分袖のものがおすすめです。

また、猛暑だからこそ葬儀会場の中は冷房で冷えていることが多いため、冷えによる体調不良にも気を付けましょう。そうした意味でも、ジャケットを脱いだり羽織ったりできるアンサンブルスタイルがおすすめです。また、ひざ掛けやストールなどを用意するのもよいでしょう。

屋外での移動では厳しい日差しが予想されます。日傘を持参する場合も、黒のものにします。

寒い季節の着こなし・寒さ対策

冬の寒い季節は、コートやマフラーなどの防寒具を着用して参列します。ただし、葬儀式場の中に入る時は、これらを脱ぐのがマナーです。遺族であれば控室に置いておけます。参列者の場合は、クロークに預けておきます。もしも葬儀式場にクロークがない場合は、小脇に抱えておきましょう。

また、コートやマフラーだけでは寒さをしのげない人は、肌着にヒートテックを着用する、カイロを貼るなどして、寒さ対策を講じましょう。

妊娠中・授乳中の喪服はどうする?

妊娠中や授乳中でも、喪服のマナーに大きな違いはありませんが、あまりマナーを厳しく問われることはありません。
先ほどの章で、「おすすめはアンサンブル」とお伝えしましたが、妊娠中の方であれば、おなかまわりにゆとりのあるワンピースでも、何ら問題ありません。最近では、マタニティ用のブラックフォーマルも多く販売されており、体を締めつけないやさしい着心地のものが選べます。

また、一般的に、ニット素材の服や小物はカジュアルと見なされ、葬儀の場では控えるのが基本とされています。ですが、妊娠中の方の場合は例外です。たとえば冷え対策として、黒のカーディガンやタイツを着用しても差し支えありません。大切なのは体調を第一に、無理のない範囲で整えることです。

授乳中の方には、授乳口付きのワンピースタイプがおすすめです。外から見えにくく、急な対応が必要な場合も安心です。

いずれの場合も、黒を基調としたシンプルなデザインを選び、小物も通常の喪服マナーに準じて整えましょう。着慣れた靴やストッキングなども忘れずに。体調と気温に応じた調整もしやすい服装を心がけてください。

子どもや学生の服装マナー

お子さまや学生の葬儀参列では、年齢に応じた服装マナーを心がけましょう。

小学生以下であれば、制服がない場合は黒や紺、グレーなどの落ち着いた色の服で構いません。白いシャツに黒のズボン・スカートといった清潔感のある装いが望まれます。

中高生は制服があれば制服が正装とされるため、喪服の代わりに着用して問題ありません。

靴下や靴も黒で揃えるとより丁寧な印象になりますが、制服が白スニーカーであれば、それでも構いません。

小さなお子さまは無理に喪服を着せる必要はありませんが、故人への敬意を表す意味においても、過度な装飾や明るい色の小物は避け、できるだけ控えめにまとめましょう。

おわりに

私たちAZUMA葬祭は、葬儀や仏事のプロフェッショナルです。お葬式全般について不安に思うことや分からないことなどがございましたら、こちらのお申込みフォームから、お気軽にお問い合わせください。

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