大切な人を亡くした時の心のダメージは深刻で、これをグリーフと呼びます。
グリーフの現れ方は人によって異なり、悲しみ、怒り、不安、戸惑い、罪悪感など、心はさまざまな反応を示します。そのような感情をうまく表現できる人もいれば、心に蓋をして抑え込んでしまう人もいます。そしてグリーフが、睡眠障害や食欲の低下などの身体的不調を引き起こすことすらあります。
このように、死別の悲しみで苦しむ人に寄り添い、回復のサポートをすることを、グリーフケアや、グリーフサポートと呼びます。
この記事では、グリーフケアがどのようなものなのかをご紹介いたします。
グリーフがもたらす心身の不調
大切な人を失ったときの反応は、人によってさまざまです。死別をうまく受け入れられる人と受け入れられない人がいますし、受け入れられるまでの時間もさまざまです。
グリーフによって深い悲しみが襲ってきますが、その内容はただ「悲しみ」のひとことでは言い表せません。怒り、恐怖、不安、孤独、寂しさ、虚しさ、罪悪感、無力感など、さらには感情そのものが麻痺してしまう人もいます。
こうした精神的な反応はやがて身体にも影響を及ぼします。眠れない、食べれない、外出したくない、人と話したくないなど、こうした不調が、頭痛、肩こり、めまい、動悸、自律神経失調症などを引き起こします。
しかも、グリーフの不調は精神的な悲しみから発せられているため、その反応はとても複雑で、好不調の波が激しかったり、立ち直ったと思ったら再発するなどして、本人を苦しめます。
グリーフケアを学べる場所
グリーフを抱える本人、そしてグリーフケアを行おうとする人は、グリーフに関する正しい知識、そして「誰もがグリーフに苦しんでいる」「自分一人じゃない」ということを知っておくことが大切です。
グリーフケアに関する本もたくさん刊行されています。まずはこうした本を手に取ってみてもいいでしょう。
また、グリーフケアを学べるさまざまな組織や団体があります。大学だと、上智大学、関西学院大学、龍谷大学などにグリーフケアや死生学を学べる学部があります。また一般の方であれば、日本グリーフケア協会、京都グリーフケア協会などでグリーフケアについて学ぶことができます。
いま、グリーフに苦しむ人にできること
いままさにグリーフに苦しんでいる方、まずはあなたの抱える苦しみがあなた一人のものだけではない、自然な反応であるということを知ってもらいたいと思います。そして、そこから立ち直るには長い時間を要するかもしれないということを。
可能であれば、グリーフに関する正しい知識を得てもらいたいです。
そうすることで、悲しみに苦しむ自分を少しだけ客観的に、正しく捉えることができるからです。
また、大切な人がグリーフで苦しんでいるという方は、まずはその方のそばに寄り添ってください。会話が弾まなくても構いません。当人にとって、あなたが感情を気兼ねなく解放できる存在になるのが理想です。
落ち込む人、怒る人、泣いてしまう人、無気力になる人、グリーフの反応は本当にさまざまです。それを無理に直そうとするのではなく、大きく受け入れることが、グリーフケアの第一歩です。
そして何より、あなた自身のケアを大切にして下さい。グリーフケアをするには、ケアする側の心身の安定が、何よりも大切だからです。
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