台風や災害時、葬儀はどうなるの?キャンセル費用はかかるの?

「葬儀を予約していたのに、台風がやってきそう…」
「葬儀を中止した場合、キャンセル料が必要なの?」

この記事では、このような疑問にお答えして参ります。
こんにちは。創業59年、東京都三鷹市で7万5千件のお葬式をお手伝いしてきた株式会社AZUMA・東葬祭です。
台風や災害など、喪主の不可抗力で葬儀が実施できなかった時、どのように対応すればよいのでしょうか。
葬儀を順延できるのか、あるいはキャンセルできるのか、キャンセルの場合はキャンセル料がかかるのかなど、詳しく解説いたします。

自然災害による延期は可能

まずはじめに結論を述べますと、台風や地震など、喪主の意志ではなく、いわば不可抗力で葬儀の実施ができなくなった時、葬儀日程を延期することは可能です。
ただし、式場や火葬場などで他の予約がすでに入っている場合には、希望の日時に延期できるかどうかは分かりません。

また、不可抗力によって延期した場合の費用負担は、その内容や延期の状況によって異なります。特に火葬場は他の葬家も利用する公共施設ですから、火葬場と相談してからの対応になるかと思われます。

お客様都合の順延や中止はキャンセル料が発生

弊社では、お客様都合のキャンセルの場合、タイミングにもよりますが、原則的に実費分をご請求させていただきます。
実際に経験はありませんが、当日キャンセルの場合は100%キャンセル料としてご請求させていただく事になることでしょう。

葬儀は葬儀社だけで組み立てられるものではありません。式場、火葬場、霊柩車や寝台車、生花店、仕出し料理店、返礼品業者など、さまざまな協力業者の力を借りて、お客様に葬儀サービスを提供しているからです。
やむを得ない事情でキャンセルをしなければならず、そのタイミングでまだ物品やサービスなどの手配が行われていなかった場合、お客様と相談の上、キャンセル料の減額などに応じることはあるかもしれません。

しかし、契約を終えてすでに手配が進んでいるものの場合、やはりそこからのキャンセルはむずかしく、実費分のご請求という形を取らざるを得ないでしょう。

延期? 強行? 判断の基準

大原則は「人命第一」「安全第一」です。
葬儀を無理に行うことで万が一のことが起きてしまったら取り返しがつきませんから、自分たちの無事を最優先で考えましょう。

その上で、葬儀を延期するか、強行するか。最終的には喪主が判断を下します。自然災害の場合、葬儀の実施が危ぶまれる要因として次のものが挙げられます。

■喪主や故人が式場に到着できない。
■火葬場に出棺できない。
■僧侶や親族が式場に到着できない。
■大規模災害や停電などで、式場や火葬場の稼働が不可能。

延期にすることで、仕切り直してきちんと葬儀ができる一方で、仕事や学校などさまざまな予定に影響を及ぼすことも考えられます。
また、僧侶や親族らが式場に到着できない中で葬儀を強行するのであれば、必ずこうした人たちの同意が必要となります。
実際に自然災害に見舞われた時は、まずは葬儀社と相談し、そして家族内の意見を取りまとめて判断しましょう。

台風や災害の中でできる対応策

台風や地震などの自然災害に見舞われた場合、葬儀をすべて予定通りに進めるのが難しくなることもあります。
しかし、完全に中止せずとも、状況に応じて柔軟に対応する方法があります。

たとえば、通夜と葬儀を2日に分けて行う「二日葬」の予定だった場合、日程を縮小し「一日葬」に変更するという対応も可能です。
具体的には、初日の通夜を省略し、翌日の葬儀・告別式に集中するか、あるいは通夜だけ行い、悪天候が予測される2日目の葬儀・火葬は、ごく近い親族のみで執り行うという選択もあります。

また、出棺の時間帯を調整することで、台風のピークを避けられる場合もあります。朝から雨風が強まることが予想されるときは、前倒しで火葬場へ向かうことが可能かどうかを事前に確認しておくなど、臨機応変に動くことが重要です。

このような対応策をとる際には、葬儀社との密な連携が不可欠です。会場や火葬場、僧侶との調整が必要になるため、判断に迷うときは、まずは葬儀社に相談することをおすすめします。

自然災害下では、「できる範囲で、できるかたちで」お見送りを行うという柔軟な発想が求められます。

まとめ

喪主やご遺族にとって、急なトラブルに際して「葬儀をどうすべきか」という判断は、とても重く、悩ましいものだと思います。だからこそ、ひとりで抱え込まず、まずは葬儀社に相談することが何より大切です。

葬儀の日程を延期するのか、それとも規模を縮小して実施するのか――。それぞれのご事情や天候の状況を踏まえながら、いちばん納得のいくかたちで故人をお送りできるよう、私たちも全力でサポートさせていただきます。

私たちAZUMA葬祭は、葬儀や仏事のプロフェッショナルです。お葬式について不安に思うことや分からないことなどがございましたら、こちらのお申込みフォームから、お気軽にお問い合わせください。

お申し込みフォームはこちら
お電話:0120-66-5940(24時間・365日)

関連記事

  1. 意外と知らない通夜と告別式の違い どちらに参加すればいいの?

  2. 葬儀後の手続き ほっと一息ついても怠ると大変

  3. 納棺時よく柩に入れるもの、入れてはいけないもの?お金や手紙はどうなの?

  4. 「生前贈与」はいつから行えるか

  5. 日本の風習「お彼岸」について いつ・意味・やること

  6. 世界各国のお葬式は日本でも可能?

カテゴリー

  1. 夏の供花におすすめの花とその意味

    2025.08.14

  2. 家族からもよいお式だったと言われました。色々とありがとうござい…

    2025.08.13

  3. いつ訪問しても、やさしく対応していただいたお陰で安置している間…

    2025.08.07

  4. 精霊馬とは?作り方とその意味

    2025.08.07

  5. 【例文付き】「出棺の挨拶」はどんな内容にすればよいか

    2025.07.30

  6. 母の時、父の時、大変お世話になりありがとうございました。遺族に…

    2025.07.30

  7. 2025/11/16「AZUMAメルヘンミュージックコンサート」in AZUMAホール

    2025.07.25

  1. 宗教・宗派がわからないときの調べ方

    2018.05.29

  2. 海外旅行先で、不慮の事故で死亡したらどうしたらいいの?

    2018.05.29

  3. 神道のお葬式でお願いするのは、神主さん? 宮司さん? どっち?

    2018.05.29

  4. 意外と知らないお布施のマナー 包み方・金額・タイミング

    2018.03.02

  5. 失敗しない日本でのイスラム教徒の葬儀

    2018.02.23

  6. 孤独死・孤立死で困らないための準備とは? 障がいを抱えた子ども…

    2018.02.01