日本の伝統的な風習は、四季の変化と共に行われますが、その内のひとつに「お彼岸」があります。
お彼岸は、年に2度、春と秋に訪れ、私たちに身近な存在として先祖を想い、自己を見つめ直す機会を与えてくれます。
今回は、そのお彼岸の時期、意味、行事について詳しく説明していきます。
お彼岸の時期
お彼岸とは、春と秋、年に二度、春分の日と秋分の日を中心に前後7日間を指します。
春のお彼岸は春分の日を中心に、秋のお彼岸は秋分の日を中心にそれぞれ行われます。
彼岸は仏教行事ではあるものの、この形式は日本独自の風習で、特に春分の日と秋分の日は、昼夜がほぼ等しいことから、この世とあの世が最も近くなると考えられてきたようです。
お彼岸の意味
冬から春へ、そして夏から秋へと切り替わるお彼岸は、まさに季節の変わり目の行事です。春分や秋分という、季節が移り変わる節目に、亡くなった人々を思い、敬う機会とされています。
7日間のうちの6日は、仏教の6つの修行徳目である「六波羅蜜」を修するものとされています。
6つの修業とは、布施(ふせ)、持戒(じかい)、忍辱(にんにく)、精進(しょうじん)、禅定(ぜんじょう)、智慧(ちえ)です。これらの修行を通じて、善き行いを行い、先祖や神仏とのつながりを感じることができます。それがひいては、自分自身を振り返る機会となります。
お彼岸にやること
お彼岸には、さまざまな風習や行事があります。
ひとつは、家のお仏壇やお墓へのお参りをして、故人や先祖を供養することです。家族や親族が集まり、新しい季節をともに迎え、ご先祖様を敬いましょう。
また、お寺の彼岸法要への参加もあります。日本中のお寺で彼岸法要が行われています。
四天王寺(大阪市)の日想観など、彼岸ならではの法要も存在します。これらの行事は、亡くなった人々を偲ぶことはもちろん、自分自身と向き合い、仏教の教えとの関わりを考える機会を与えてくれます。
また、お彼岸には特別な食事もあります。春のお彼岸には「ぼたもち」、秋のお彼岸には「おはぎ」を作り、お供えする風習があります。
これらは、もち米を使った和菓子で、故人を偲び、家族で一緒に過ごす時間を大切にする意味が込められています。
まとめ
お彼岸は、春分と秋分の節目に行われる日本独自の風習です。亡くなった先祖を思い、仏教の教えを身につけ、自己を見つめ直す機会となります。
お彼岸には、お墓参りや法要への参加など、さまざまな行事が行われます。これらを通じて、私たちは人間関係の尊さ、生命の尊さ、生者と死者との結びつきを再認識します。
お彼岸は、自己を見つめ直し、人生を豊かに生きるきっかけを与えてくれる貴重な風習なのです。
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