葬儀で使われる花とその意味について

「葬儀ではどんな花が使われるの?」
「葬儀でお供えする花の種類に意味はあるの?」
「白菊じゃないとダメ?」
「オリジナルな花祭壇を作りたい」

この記事は、こんな疑問をお持ちの方に向けて書かれています。

こんにちは。創業58年、東京都三鷹市で7万5千件の葬儀・葬式の実績を持つ、株式会社AZUMA・東葬祭です。

葬儀ではさまざまな花が用いられ、その花一つ一つには深い意味が込められ、故人への敬意や弔意がお供えされる花に反映されます。
この記事では、それぞれの葬儀の場面で供えられる代表的な花とその意味についてご紹介します。

枕飾りの一本花

枕飾りとはご逝去直後の故人に礼拝するための祭壇のことで、机の上には花、香、灯の三具足が並べられます。枕飾りで最もよくお供えされるのが菊の花です。
菊は清廉な心を象徴し、またその美しさが長持ちすることから、永遠の命を表す象徴とされています。
従来は、葬儀でのお花といえば白菊が定石でしたが、最近では枕飾りに飾られる花は菊に限ることはありません。故人の好きだった花を選ぶこともありますし、遺族が飾ってあげたいお花にしても構いません。

枕花

枕花は親族や関係者から故人へのお供えの花です。故人の枕元や枕飾りの脇に供えられます。
ここでも白菊がよく用いられますが、白を基調とした洋花(カーネーションやユリやカスミソウなど)で作られたものも人気です。

祭壇脇に並べる供花

葬儀会館の祭壇脇には、親族や関係者からの供花が並びます。送り主の立札が並ぶ姿を見たことあるという人も少なくないでしょう。
供花には、菊か洋花のいずれかを選べますが、祭壇全体の統一感を保つために、どの種類にするかは喪主が決めるのが一般的です。

花祭壇

花祭壇はお花で祭壇を組むスタイルで、昨今とても人気があります。
菊でラインを整えるものや、洋花を多用したものなど、自由度が高く、故人や遺族の希望を反映させてデザインできます。

ひと昔前は、白木祭壇が一般的でしたが、いまではすっかりと花祭壇が葬儀祭壇のスタンダードとなりました。

式場内を鮮やかに彩り、再利用することなく一度限りのお飾りとなり、最後は棺の中を花いっぱいにできることから、とても人気が高くなっています。

献花

キリスト教葬や無宗教葬では焼香の代わりに献花が行われます。
故人への弔意を示す献花には、白のカーネーションが多く用いられます。白いカーネーションは純粋さや無垢さを象徴し、故人への清らかな思いや祈りを表します。

副葬品としての花(お花入れの儀)

葬儀の終盤に行われる「お花入れの儀」では、供花や花祭壇で用いられていた花を切り取り、棺の中に納めます。これは故人が最後の旅に花を添えて送り出すという意味があります。

葬儀のお花 選び方の注意点
白菊じゃないとダメ?

葬儀のお花といえば昔から「白菊」で、これはいまも昔も変わりません。
ただし、絶対に白菊じゃないといけないのか、白菊以外はNGなのかというと、決してそんなことはありません。

近年では、故人の好きだった花や、洋花を使ったアレンジも増えてきました。

ただし、地域の慣習や宗教によっては白菊が好まれることもあるため、迷ったときは喪主や葬儀社に確認すると安心です。

原色よりも淡い色が好まれる

葬儀の場では、落ち着いた色合いの花が選ばれます。

原色やビビッドなカラーは避け、白・淡いピンク・薄紫など、柔らかな印象の色味が好まれます。

派手すぎない花選びを心がけることで、場の雰囲気を損なわず、故人への敬意を表すことができます。

葬儀に不向きなお花

香りが強すぎる花(ユリの中でも特に芳香の強い品種など)や、トゲのあるバラ、毒性のある花(スズランなど)は、葬儀の場には不向きとされています。

また、花言葉がネガティブな意味を持つものや、縁起が悪いとされる赤い花も、地域や風習によっては避けるべきケースがあります。

選ぶ際は、花の種類や意味にも気を配りましょう。

まとめ

故人に対して花が手向けられるのは、ただ花が美しいだけではなく、故人への敬意や愛情、祈りや願いを込めることができるからです。
花自体が、つぼみを大きくして、花開かせ、やがて枯れていくという生命の大きなサイクルを象徴し、私たちに大切な教えを伝えてくれるという側面もあります。

故人を偲び、敬い、そして送り出すこの大切な儀式に、ぜひ花の意味を知ったうえで参列してみてください。
葬儀会場のあらゆる場所に置かれた花のひとつひとつが、故人の最後の旅立ちに彩りを添えようとしていることに気づくはずです。

私たちAZUMA葬祭は、葬儀や仏事のプロフェッショナルです。お葬式全般について、不安に思うことや分からないことなどがございましたら、こちらのお申込みフォームから、お気軽にお問い合わせください。

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