昨今、葬儀といえば家族葬が当たり前の時代になってきました。家族葬とは家族や親族だけで行うコンパクトな葬儀のことですが、普通の葬儀とはいったい何が違うのでしょうか。この記事では、いわゆる「一般葬」と比較した時の家族葬の特徴について、費用や流れを中心に解説してまいります。
【一般葬の3つの特徴】
家族葬が普及しだしたのがバブル崩壊後あたりからです。それ以前に当たり前のように行われていた葬儀を「一般葬」と呼びます。当時はこうした呼び方はなく、家族葬が台頭してきたことから使われだしました。一般葬の特徴は、主に次の3つが挙げられます。
(1)家族や親族以外に、故人や遺族とつながりのあった人たちに参列してもらう
(2)通夜と葬儀の2日間の日程で行う
(3)寺院を招いて読経してもらう
こうしてみると当たり前の葬儀の形式ですが、これが当たり前でなくなったのが平成以降の葬儀のスタイルです。家族葬は(1)を家族や親族に限定したものを指します。ちなみに(2)をとりやめたものに「直葬」や「一日葬」があり、(3)をとりやめたものに「無宗教葬」があります。
【家族葬の費用】
家族葬にかかる費用相場は100万円前後だと言われています。しかしこれも1件1件の葬儀によって異なるところがあるため、一概には言い切れません。
たとえば家族数名だけの家族葬であれば食事や返礼品の用意は不要ですが、親戚の人たちも招くのであれば、おもてなしの準備をしなければなりません。
また、お坊さんなどの宗教者にかかる費用も、お寺との関係性や戒名によって大きく異なるのが実情です。
さまざまな葬儀社が「家族葬セットプラン」のようなものを用意していますが、そのプランの中にどこまでのものが含まれ、何が追加で必要なのか、十分に注意しておきましょう。料理、返礼品、寺院への謝礼、火葬料金などが含まれていないこともしばしばです。
【家族葬の流れ】
家族葬とはあくまでも葬儀の規模を示す呼称です。家族葬だからと言って、葬儀の流れが特段変わるわけではありません。
ご逝去当日にご遺体をご自宅や安置施設に搬送し、葬儀の打ち合わせを行います。1日ないし2日後に通夜、そしてその翌日に葬儀告別式という流れが一般的です。葬儀の内容も、寺院の読経と焼香という形で進んでいきます。
最近では、一般参列者がいないことから通夜の必要性がなく、一日葬を選ぶ人も増えています。
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