ここ数年、通夜式を省略する一日葬が注目を集めています。これまでのお葬式は2日間で行われていましたから、一日葬に対して疑問や不安を抱いている方も多く、私たちにもたくさんのお問い合わせをいただきます。
この記事では、一日葬のメリットとデメリットをお伝えします。自分の葬儀をどうしようかとお悩みの方はぜひとも参考にしてみて下さい。
1日葬とは
1日葬とは、従来の「通夜」と「告別式」を2日間にわたって行う形式ではなく、通夜を省略し、1日で葬儀を終えるスタイルのことを指します。基本的には告別式のあとに火葬が行われるため、参加者もその日だけですべての儀式を終えることができます。最近では、家族や親しい人だけで行う「家族葬」の一環として、1日葬を選ぶ方も増えています。
この形式は、現代の生活スタイルや参列者の負担を考慮した、新しい葬儀の形といえます。仕事や家庭の事情で長時間の参列が難しい場合、1日で葬儀を完結できるため、多くの人にとって参加しやすいというメリットがあります。また、通夜を行わないため、葬儀後の食事や宿泊手配などの準備が軽減されるのも特徴です。
1日葬は、「故人との最後の時間をどう過ごすか」を大切に考える新しい選択肢でもあります。通夜がない分、当日までの準備をしっかり整え、故人を見送る瞬間に集中できるというメリットがあります。一方で、地域や宗派によっては「通夜を行うこと」に重きを置く場合もあり、1日葬の選択には注意が必要です。
このように、1日葬は家族や参列者の負担軽減を図りながらも、しっかりと故人を送り出すことができる形式です。しかし、従来の通夜を伴う形式との違いから、どのように行うかについては家族間での話し合いが重要となるでしょう。選択肢として1日葬を知っておくことで、自分や家族にとって無理のない最適な葬儀を考えるきっかけになるかもしれません。
以下、1日葬のメリットデメリットについてまとめました。これらを1日葬を検討する上での参考にしてもらえば幸いです。
1日葬のメリット
▶負担の軽減
1日葬の一番のメリットは、費用や時間的な面から、家族の負担を軽減できる点です。
2日間の葬儀だと、それだけの時間を確保し、参列者の対応などにも追われてしまいます。高齢者にとって日をまたぐお葬式は体力的に負担がかかりますが、一日葬にすることで、こうした負担も大きく軽減されます。
▶費用の節約
料理、返礼品、スタッフの人件費、宿泊費など、通夜式で必要となる経費を削減できます。
通夜があるとお清めの食事が発生しますが、一日葬ではお清めの食事がありません。また、一日葬であれば日帰りで参列できるケースが増えるため、参列者の宿泊代を抑えることもできるのです。
▶短時間で葬儀を終えられれる
1日葬にすることで、普段忙しくしている人は1日だけ確保すれば大丈夫です。仕事が忙しい人などにとっては大きなメリットとなるでしょう。
最近では家族葬が多く、1日でも2日でも集まる人の顔ぶれが同じことから、通夜式を不要と考える人が少なくなく、1日葬を選ばれている理由の一つに挙げられるでしょう。
1日葬のデメリット
▶物足りない
1日葬のデメリットは、物足りなさを感じるかもしれない、という点です。これまで2日かけて行うのが当たり前でしたから、1日だけの葬儀できちんと故人様を送り出せるか不安に感じるかもしれません。
実際に現場に携わってみても、家族だけが集まって過ごすお通夜の時間に満足感を得る人が多い印象を受けます。夜更けまで、眠い目をこすりながら故人の思い出話に浸る時間を大切に思う人が多いのです。1日葬にしてしまった場合、昔から続く通夜(夜通しご遺体に付き添うこと)の風習を味わうことができません。
▶参列の選択肢が限られる
参列の選択肢が葬儀の日の一択に限られてしまうのも、デメリットと言えるでしょう。これまでは、通夜か葬儀のどちらかに駆けつけられればよかったのですが、1日葬では、必ずその日に参列しなくてはなりません。
▶思ったより費用がかかる
葬儀日程は2日から1日になったものの、費用がそこまで大きく安くなるわけではありません。祭壇、柩、火葬場、霊柩車、式場使用料など、葬儀が1日でも2日でも使用するものが同じ、というものが葬儀費用の多くを占めているからです。
いかがでしたでしょうか。1日葬には、時間や費用の負担軽減というメリットがある反面、心理的な物足りなさや参列の機会が限定されるなどのデメリットがあることもお分かりいただけたかと思います。くわしく1日葬について知りたい方は、どうぞお気軽にAZUMA葬祭ご相談下さい。
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