葬儀は故人を偲び、最後のお別れをする大切な儀式です。参列者は、祭壇に飾られる遺影を見て、故人さまと最後のお別れをしますし、家族にとっても、葬儀のあとに故人さまを偲ぶための大切なものとなります。
しかし、どの写真を遺影に用いればいいのか、どのように加工されるのかなど、遺影について気になる点が多いかもしれません。
この記事では、適切な遺影写真を選ぶためのポイントと、遺影写真に関するいくつかの注意点を解説します。
写真を選ぶ5つのポイント
まずは、写真選びの5つのポイントを押さえましょう。
●形式は自由
写真画像には、おもにプリントされた写真とデジタルの画像データがありますが、どちらでも構いません。最近はスマートフォンで撮影した写真を選ぶ人も増えています。
●故人さまらしい表情
故人さまらしく、明るい表情が写っている写真を選びましょう。葬儀の参列者や家族が、その表情を見て、思わず故人さまを思い出せたり、心がほっこりするものを選ぶことをおすすめします。
●バストショットが理想
遺影にふさわしいバランスは、胸から上が映るバストショットだと言われています。これにより、顔と上半身に適切なバランスで余白が取れ、遺影としてのバランスが良くなります。
●ピントが合った写真を選ぶ
遺影の作成においては、写真の引き延ばしが一般的ですが、引き延ばしても画像がぼやけないように、ピントがしっかり合っている写真を選びましょう。ピントがしっかり合っている写真であれば、小さいサイズからでも遺影としての拡大が可能です。
●画質を保ってデータを送る
遺影用の写真データを葬儀社に渡す際は、画質を落とさないように注意しましょう。SNS経由での送信は避け、SDカードやメールでの送信をおすすめします。
遺影写真の加工について
選んだ写真が完璧でない場合でも、加工により多くの問題を解決できます。服装が乱れていたり、背景に不要なものが写り込んでいたりする場合も、画像加工で改善可能です。
●服の着せ替え
近年は故人さまの個性に合わせた服装への着せ替えが可能です。葬儀社側で、何パターンもの服装データを保持していますし、故人さまが愛用していた服や、明るい色の服への変更も可能です。
●背景の変更
故人の表情を引き立たせるために、背景を変更することができます。単色のグラデーション、自然の風景や、故人さまにとって意味のある思い出の場所を背景に設定することも可能です。
●光の調整と汚れの除去
暗い写真や、逆光で影がかかっている写真も、加工で明るさを調整できます。また、写真の汚れやゴミもデジタル加工で除去可能です。
額縁とリボンの選び方
遺影の額縁やリボンの選び方によって、遺影の印象は大きく変わります。近年ではカラフルな額縁やリボンを選ぶ傾向にあります。額縁には木製やカラフルなもの、メタリックなものなど、さまざまな素材やデザインがあります。リボンも額縁に合わせて色々な色や形があり、額の左上や右上から垂らす非対称のデザインが人気です。
遺影写真のタブーは?
ひと昔前であれば「笑っていてはいけない」「服は礼服を着用させる」など、遺影にも一定のルールとタブーがありましたが、いまはそんなことはありません。
故人さまらしく、明るい表情のものを選ぶことで、葬儀後の供養を、よりしっかりと行えるのではないかと思います。
いかがでしたでしょうか。故人さまの個性やご家族の希望を尊重しつつ、上記のポイントを参考にしながら、適切な遺影を選びましょう。
また、葬儀が起きてから写真を選び出すと、慌ただしい想いをしてしまうので、元気なうちに家族そろって遺影を選ぶのもよいかもしれませんね。それが、家族同士の思い出を振り返る機会にもなることでしょう。
私たちAZUMA葬祭は、葬儀や仏事のプロフェッショナルとしてみなさまのご相談やご質問に24時間・365日対応しております。葬儀について分からないことなどがございましたら、こちらのお申込みフォームから、お気軽にお問い合わせください。
お申し込みフォームはこちら
お電話:0120-66-5940(24時間・365日)