お盆。1年で最大の仏教行事で、ご先祖さまと私たちがともに同じ時間を過ごす季節です。そんなお盆に不幸が起きてしまった時、はたしてお葬式を行うことはできるのでしょうか。
お盆でもお葬式はできる
結論から言いますと、お盆でもお葬式はなんら問題なく執り行うことができます。お葬式ができない日というのは、原則火葬場が休業の時だけで、それ以外の日でお葬式をしてはいけない日というのはありません。
どんなタイミングであれ、身内に不幸が起きたらまずはお寺や葬儀社に相談して、お葬式の段取りを進めていきましょう。
しかし、お盆の葬儀には通常の時期とは違い2つの点で気をつけなければならないことがあります。
お坊さんが忙しく、予定が合わないことも
まずひとつは、お坊さんにとってお盆とは、一年で最も忙しい時期だということ。檀家の家を1件1件お参りする「棚経」があるからです。1日に20も30もの家を回るところもあり、早いところでは7月のうちからお参りを始めなければすべての檀家を回りきれないというところもあるほどです。
ほとんどのお寺では、何日の何時に、どの順番で檀家を回るか計画を立てています。こうした計画を崩してしまうのは現実的ではありません。
ですから、お盆時期にお葬式の依頼をしても、受け入れてもらえない可能性があることを念頭に入れておきましょう。その場合、お盆があけてからのお葬式となるでしょう。
もちろん、お寺によってはなんとか時間を工面してくれるところ、あるいは寺内に複数のお坊さんがいて対応可能なところもあるので、まずは身内に不幸があった旨を伝え、お葬式の相談をしてみましょう。
参列者が集まれるか分からない
もうひとつは、この時期にお葬式を行うとして、参列者が集まれるかどうかということです。お盆休暇には、帰省や旅行、お墓参りなど、さまざまな予定を入れている人が多いため、急なお葬式に参列できないという人も少なくありません。
参列したくても、新幹線や飛行機のチケットが取れない、道路が渋滞して会場までなかなかたどりつけないというケースも考えらえます。
お盆時期の葬儀日程の決定は、家族や親戚たちで話し合いながら進めるのが賢明です。
ご遺体の保全は葬儀社のアドバイスに従う
お盆を過ぎてからの葬儀にする場合、ご遺体をしばらく安置した状態が続きます。夏場の暑い時期なので、ご遺体の保全には細心の注意を払わなければなりません。冷房の効いた部屋で毎日ドライアイスを交換する、葬儀社保有の冷房施設を利用する、エンバーミング処置をするなどの方法が考えられます。
多少費用がかかるかもしれませんが、故人さまのためにも葬儀社のアドバイスに従うことをおすすめします。
AZUMA葬祭は、三鷹市、武蔵野市を中心とした地域密着型の葬儀社です。葬祭のプロフェッショナルとしてみなさまのご相談やご質問に24時間・365日対応しております。疑問やお困りごとがございましたら、こちらのお申込みフォームから、お気軽にお問い合わせください。
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