「葬儀の挨拶。何を話せばいいの?」
「挨拶って、いつどんな場面で行うの?」
この記事は、喪主の挨拶について疑問や不安をお持ちの方に向けて書かれています。
こんにちは。東京都三鷹市で創業59年、7万5千件のお葬式をお手伝いしてきた株式会社AZUMA・東葬祭です。
お葬式では、喪主が参列者に向けてあいさつを行う場面があります。なかでも、故人の長男が喪主を務める場合は、親族を代表して感謝の言葉を伝える大切な役割を担います。
しかし、「どんなタイミングで、何を話せばいいのか分からない」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、喪主を務める長男の方に向けて、あいさつを行う場面と例文を紹介します。
あいさつの場面
喪主のあいさつは、主に次の3つの場面で行われます。
●通夜式の閉式時
通夜の最後に、喪主が参列者へ感謝を述べるあいさつをします。
「本日はお忙しい中、父○○の通夜にお越しいただき、誠にありがとうございました」といった形が基本です。
●葬儀告別式の閉式時(出棺挨拶)
葬儀の最後、出棺の前に行うあいさつです。
これが最も重要で、喪主として参列者全員に感謝を伝える場面となります。
くわしい例文はのちほどご紹介いたします。
●食事の前(通夜ぶるまい・精進落とし)
通夜ぶるまいや精進落としでは、喪主が一言述べてから食事が始まります。
「ささやかではございますが、故人を偲びながらお召し上がりください」といった一言で十分です。
文面に盛り込む内容
喪主のあいさつには、次のような内容を盛り込みます。
・参列への感謝
・生前の厚誼への感謝
・故人との思い出、晩年の故人の姿など
・今後の誓いと、協力のお願い
まずは、参列してくださった方々への感謝の気持ちを伝えましょう。葬儀に足を運んでくださったことへのお礼、そして故人が生前に賜ったご厚誼(こうぎ)への感謝を丁寧に伝えます。
さらに、故人との思い出や晩年の人柄などを一言添えると、あたたかみのある挨拶になります。たとえば「家族思いの人でした」「地域の方々に支えられました」など、故人らしさを感じさせる表現が良いでしょう。
最後に、「これからも家族一同力を合わせてまいります。どうぞ変わらぬご指導ご鞭撻をお願いいたします」と締めくくると、礼節と誠意が伝わります。
出棺挨拶の文例
ここでは、喪主がする挨拶の中で最も多い、出棺挨拶の文例をひとつ取り上げます。
本日はご多用の中、父〇〇の葬儀にご参列いただき、誠にありがとうございました。
生前は、皆さまに多大なるご厚情を賜りましたことを、家族を代表して心より御礼申し上げます。
父は家族思いの人で、どんな時も私たち子どものことを一番に考えてくれる存在でした。仕事が忙しくても学校行事には必ず顔を出し、PTA活動や地域の自治会にも積極的に参加しておりました。皆さまにも支えられながら、笑顔の絶えない、あたたかな人生を送ることができたと思います。
こうして多くの方々にお見送りいただけたことを、父もきっと喜んでいることでしょう。
これからも、父が大切にしてきたご縁を私たち家族で守り、力を合わせて歩んでまいります。今後とも、変わらぬお付き合いとご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
本日は本当にありがとうございました。
おわりに
喪主のあいさつは、故人への想いと、支えてくださった方々への感謝を伝える大切な場面です。上手に話すことよりも、心を込めて言葉を届けることが何よりも大切です。
緊張や不安を感じるのは当然のこと。カンペを使っても、言葉に詰まっても構いません。あなたの誠実な気持ちは、必ず参列者の心に届きます。
株式会社AZUMA・東葬祭では、葬儀の挨拶や当日の進行についても丁寧にサポートしております。ご不安やご質問がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
お申し込みフォームはこちら
お電話:0120-66-5940(24時間・365日)






