葬儀では喪服を着用しますが、冠婚葬祭などの機会がない限り、普段あまり着るものではなありません。そのため、喪服を持っていないという人もたくさんいることでしょう。
また、持っていたとしても体型が変わってうまく着れなくなってしまった。久しぶりにクローゼットから出してみるとしわや汚れがひどかったなんてこともあるでしょう。
葬儀は急にやってきますし、次にいつ着るか分からない。買いに行くのも大変だし、購入するのも気が引ける。
このような時に便利なのが喪服のレンタルです。
この記事では、喪服のレンタルの方法についてご説明します。
喪服のレンタル 3つの方法
喪服のレンタルを依頼する先には、主に次の3つの方法があります。
- 葬儀社
- 貸衣装店
- インターネットのレンタル業者
それぞれの特徴や利用方法について詳しくご説明いたします。
葬儀社
葬儀社は、いざという時のために貸衣装店と提携しているので、困った人は相談してみましょう。
特に、喪主や遺族であれば、これまでに葬儀についてのもろもろの打ち合わせをしているので、その中であわせて喪服について相談してみるとよいでしょう。
衣装は、式場に運んでくれたり、あるいは自宅まで届けてくれたりと、こちらの希望通りに対応してくれます。
葬儀を終えたあとの返却も葬儀社に預けておけば大丈夫。自分で返しに行く必要がないので大変楽です。
急なことにもすぐに対応してくる安心感がありがたいのですが、葬儀社が仲介する分、費用は若干高めに設定されているでしょう。
貸衣装店
あなたが喪主や遺族でなければ、葬儀社には直接相談しづらいでしょう。
その場合は、あなたのお住まいの近くにある貸衣装店に相談してみましょう。
電話で申込をし、事前に喪服の寸法や借りたい小物などを伝えておけば便利です。
貸衣装店に出向いて自宅に持ち帰ることもできますし、店舗で着替えて会場に向かい、終わり次第店舗に戻って着替えることもできます。
お住まいの近くに貸衣装店があるか、そこまで足を運ぶ時間があるかどうかがポイントです。
インターネットのレンタル業者
時間がない人や近くに貸衣装店がない人にとってはインターネットのレンタル業者は大変便利です。
電話、あるいはWEB上の専用フォームから申込ができ、喪服は宅配便で自宅まで送られてきます。
価格の安さもメリットの1つです。
ただし、通夜や葬儀での喪服のレンタルの場合、最大の懸念は参列までに間に合うかどうかという点です。
訃報は通常、通夜の前日か2日前くらいに届きます。
業者が依頼を受けて当日発送したとしても、依頼主の手元に届くのは翌日、あるいは翌々日でしょう。
開催日が決まっている婚礼や法事であればよいのですが、葬儀でのインターネットの喪服レンタルは、日程的なリスクがあるので充分に気をつけましょう。
喪服のレンタル料金の相場
喪服をレンタルする場合は、費用がどれくらいかかるか気になりますよね? 業者によって、また和装か洋装かによって費用が異なります。
葬儀社を通じてレンタルする場合、洋装1万円から1万5千円、和装だと2万円から3万円くらいでしょう。
貸衣装店だと、洋装が5千円から1万円、和装だと1万5千円から2万5千円くらいでしょう。
インターネットのレンタル業者だと、洋装が5千円から1万円、和装だと1万円から2万円くらいでしょう。
小物のレンタルも忘れずに
喪服を揃えるには、上下の服以外にもさまざまな小物が必要です。こうしたものも忘れないように気をつけましょう。
男性の場合は、基本の上下スーツの他に、黒の革靴、黒の靴下、ワイシャツ、黒のネクタイ、アームバンド、サスペンダー、数珠、袱紗などをオプションで選べます。
女性の場合は、上下のアンサンブル(ジャケットとスカート、ジャケットとワンピースの組み合わせ)が基本です。これにオプションとして、靴、ネックレス、バッグ、ストッキング、数珠、袱紗などを選べます。
自分が何を持っているのか、何をレンタルしなければならないのかも事前に確認しておきましょう。
和装のレンタルでは着付けも必要
もしも和装をレンタルするのであれば、着付けが必要です。自分で着付けができる、あるいは家族や親戚の中に着付けができる人がいればいいのですが、そうでない場合は着付け師を手配します。
着付け師は、葬儀社や貸衣装店などに、喪服のレンタルの際にあわせて伝えておけば手配してくれます。
費用相場は1万円から2万円。葬儀式場や自宅に出張してくれます。
もしも髪のセットも一緒にお願いしたいのであれば、美容院にお願いしましょう。