葬儀はいつ起こるものか分かりません。万が一、結婚式の参列と葬儀の日程が重なった時、どちらを優先すべきなのでしょうか。
優先すべきは葬儀、そして身内
結婚式と葬儀。基本的な考え方としては、葬儀を優先すべきです。
なぜなら、結婚のお祝いは後日でも伝えられますが、故人とのお別れの場は葬儀の時が最初で最後だからです。
日本の冠婚葬祭は、中国の儒教の影響を多大に受けています。儒教の祖と言われる孔子は、弟子から「もしも結婚式の最中に新郎の父母が亡くなったらどうすればよいか?」と訊ねられた時、「すぐに花嫁衣装を脱ぎ捨てて喪に参列せよ」と、さらに「新婦の父母が亡くなったら、結婚式を中止して、すぐに実家に帰れ」と答えたそうです。
また、身内と知人とでは、身内の儀式を優先するのが基本です。
もちろん、ケースバイケースで、そのつど判断しなければなりませんが、まずはこれらの前提を頭に入れた上で、さまざまなケースを見ていきましょう。
身内の結婚式、知人の葬儀
身内の結婚式の日に、知人の葬儀が行われる場合は、結婚式に出席しても構いません。ただし、弔意を示す意味でも、当日の葬儀に間に合うよう、弔電や供花などを贈るとよいでしょう。
その後、葬儀に参列できなかったことをお詫びし、自宅への弔問や、香典を渡すなどしてお悔やみを伝えます。
知人の結婚式、身内の葬儀
知人の結婚式に重なる形で身内に葬儀が起きた時は、結婚式への参加を控え、お葬式に駆け付けます。
故人との最後の別れを優先すべきであるばかりでなく、葬儀が起きた時点で自身は忌中に含まれることとなります。忌中期間は慶事に参加すべきでなく、結婚式に参加している他の方に対してマナー違反にもなります。
結婚式に出られないことが分かった時点で、早めに欠席の連絡を入れます。場合によっては料理などのキャンセルができないこともあるため、新郎新婦には、日を改めて結婚式に参列した時と同じ金額の祝儀を渡します。
身内の結婚式、身内の葬儀
身内の結婚式と身内の葬儀が重なった場合は、状況や関係性で判断しなければなりません。結婚式に参列する親族全員が遺族となることもあるでしょう。
実際に弊社のお客様でも、天寿を全うしたおじいちゃんが亡くなった際、孫の結婚式を予定通り行い、その数日後に葬儀をしたというケースもあります。
一方で、悲しみが深い不幸の場合は、結婚式を延期することも止むを得ません。
結婚式は長い期間かけて準備してきたものなので、キャンセルすることに抵抗があるでしょう。両家の親族としっかり相談して、最良の選択をしましょう。むしろこの難局を力を合わせて乗り切ることで、両家のつながりがよりよいものになるかもしれません。
私たちAZUMA葬祭は、葬儀や仏事のプロフェッショナルです。お葬式全般について、不安に思うことや分からないことなどがございましたら、こちらのお申込みフォームから、お気軽にお問い合わせください。
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