「結婚式の日に葬式が重なってしまった。どうしたらいい?」
「身内の場合と知人の場合で、対応は変わるの?」
「欠席した方にはどんなフォローをすればいい?」
この記事は、結婚式とお葬式が重なってしまい、その対応方法に困っている方向けに書かれています。
こんにちは。創業57年、東京都三鷹市で7万5千件のお葬式の実績を持つ、株式会社AZUMA・東葬祭です。
お葬式はいつ発生するか分かりません。万が一、結婚式を予定していた日に葬儀が重なることもあります。この場合、どちらを優先すればいいのでしょうか。
この記事では、結婚式とお葬式が重なった時の対応方法とその考え方について、ケース別に詳しく解説します。ぜひ最後までお読みください。
優先すべきは葬式、そして身内
まずは基本的な考え方を押さえておきましょう。
◆結婚式と葬式、優先すべきは【葬式】
◆身内と知人、優先すべきは【身内】
…この原則を覚えておくことで、すべての判断を迷わずに済みます。
結婚式と葬儀。基本的な考え方としては、葬儀を優先すべきです。
なぜなら、結婚のお祝いは後日でも伝えられますが、故人とのお別れの場は葬儀の時が最初で最後だからです。
日本の冠婚葬祭は、中国の儒教の影響を多大に受けています。儒教の祖と言われる孔子は、弟子から「もしも結婚式の最中に新郎の父母が亡くなったらどうすればよいか?」と訊ねられた時、「すぐに花嫁衣装を脱ぎ捨てて喪に参列せよ」と、さらに「新婦の父母が亡くなったら、結婚式を中止して、すぐに実家に帰れ」と答えたそうです。
また、身内と知人とでは、身内の儀式を優先するのが基本です。
もちろん、ケースバイケースで、そのつど判断しなければなりませんが、まずはこれらの前提を頭に入れた上で、さまざまなケースを見ていきましょう。
知人の結婚式、身内の葬儀
知人の結婚式の日に、身内の葬儀が重なった時は、結婚式への参加を控え、お葬式に駆け付けます。
故人との最後の別れを優先すべきであるばかりでなく、葬儀が起きた時点で自身は忌中に含まれることとなります。忌中期間は慶事に参加すべきでなく、結婚式に参加している他の方に対してマナー違反にもなります。
結婚式に出られないことが分かった時点で、早めに欠席の連絡を入れます。
新郎新婦には、日を改めて欠席のお詫びと、お祝いの言葉を伝えるとともに、結婚式に出席した時と同じ金額の祝儀を渡しましょう。場合によって料理のキャンセルができないこともあるからです。
身内の結婚式、知人の葬儀
身内の結婚式の日に、知人の葬儀が行われる場合は、相手との関係性によって判断しますが、身内を優先して結婚式に出席しても構いません。ただし、弔意を示す意味でも、当日の葬儀に間に合うよう、弔電や供花などを贈るとよいでしょう。
その後、葬儀に参列できなかったことをお詫びし、自宅への弔問や、香典を渡すなどしてお悔やみを伝えます。
身内の結婚式、身内の葬儀
身内の結婚式と身内の葬儀が重なった場合は、状況や関係性で判断しなければなりません。結婚式に参列する親族全員が遺族となることもあるでしょう。
実際に弊社のお客様でも、天寿を全うしたおじいちゃんが亡くなった際、孫の結婚式を予定通り行い、その数日後に葬儀をしたというケースもあります。
一方で、悲しみが深い不幸の場合は、結婚式を延期することも止むを得ません。
結婚式は長い期間かけて準備してきたものなので、キャンセルすることに抵抗があるでしょう。両家の親族としっかり相談して、最良の選択をしましょう。むしろこの難局を力を合わせて乗り切ることで、両家のつながりがよりよいものになるかもしれません。
同日で結婚式と葬儀の時間がずれている場合
結婚式とお葬式が重なったとしても、時間帯がずれていることは少なくありません。結婚式は日中、お通夜は夕刻、といった具合です。
もしも時間の調整がつくのなら、両方ともに参列しても構いません。結婚式も、お葬式も、その人にとっては人生の一大イベントですから、可能な限り駆けつけて差し上げたいものです。
おわりに
ここまで、結婚式とお葬式が重なった時の考え方や、その対応方法について解説してきました。最後にもう一度おさらいです。
◆結婚式と葬式、優先すべきは【葬式】
◆身内と知人、優先すべきは【身内】
この基本的な考え方をもとに、相手との関係性を考慮して、適切な判断をしましょう。
私たちAZUMA葬祭は、葬儀や仏事のプロフェッショナルです。お葬式全般について、不安に思うことや分からないことなどがございましたら、こちらのお申込みフォームから、お気軽にお問い合わせください。
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