「お彼岸って、いつからいつ?」
「お彼岸って、何のためにあるの?」
「お彼岸にすべきことは?」
このように、お彼岸について素朴な疑問をお持ちの方へ、この記事をお届けします。
こんにちは。こんにちは。創業59年、東京都三鷹市で7万5千件のお葬式をお手伝いしてきた株式会社AZUMA・東葬祭です。
年に2回ある春と秋の「お彼岸」。一体なにをするための行事かごぞんじですか?お彼岸になると、何気なくお寺やお墓にお参りしますが、具体的な時期や意味を知らないという人も少なくありません。
この記事では、春と秋のお彼岸の具体的な時期や、お彼岸に何をするのか、お供え物の意味などについて解説いたします。
春と秋のお彼岸はいつのこと?
お彼岸とは、春分の日、秋分の日を中心とした前後7日間のことです。
実はあまり知られていませんが、春分と秋分は年によって日が異なります。そのため、お彼岸の時期もその年によって若干のずれがあるのです。
この記事は2025年7月7日に書かれていますが、次にやってくるお彼岸の日程は以下の通りです。
2025(令和7)年 秋のお彼岸
9月20日~9月26日(※9月23日が秋分の日)
2026(令和8)年 春のお彼岸
3月17日~3月23日(※3月20日が春分の日)
ちなみに、7日間の彼岸期間の初日を「彼岸の入り」、最後の日を「彼岸の明け」、真ん中にあたる春分や秋分の日を「彼岸の中日」と呼びます。
お彼岸の意味
春分は冬から春へ、秋分は夏から秋へと、まさに季節が移ろう境目にあたります。これら季節が移ろう瞬間に、日本人は祖先を大切にしてきたのです。春のお彼岸では寒い冬を終えて温かい春が到来することを祝い、秋のお彼岸では作物の豊作に感謝を示します。
これに、仏教的な解釈が加わります。仏教には「六波羅蜜」というものがあります。これは、6つの修業(布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧)を行うことで涅槃(ねはん:悟りの境地のこと)を目指すというものです。お彼岸はすべてで7日間ありますが、そのうちの6日間は、六波羅蜜を一つずつ修していくための修行の期間とされています。
このように、先祖供養の習慣に仏教的な解釈が加わって、いまのお彼岸ができあがっています。
お彼岸にお寺へ行くべき?
お彼岸の時期には、多くのお寺で「彼岸会(ひがんえ)」と呼ばれる法要が営まれます。これは、檀家の皆さまが一堂に集まり、先祖代々の供養をお寺とともに行う大切な行事です。
ふだんはそれぞれの家で手を合わせることが多い先祖供養ですが、お彼岸の法要では、地域の檀家みんなで「みんなのご先祖さま」を祈る場でもあります。
また、読経の声に身をゆだね、僧侶の法話に耳を傾けることで、いのちの大切さや生き方をあらためて見つめ直す機会にもなります。それが、「六波羅蜜」に向き合う入り口にもなるでしょう。
お墓参りだけでなく、お寺に足を運ぶことで、供養のこころをより深く感じられる時間になるでしょう。
お彼岸はお墓参りにぴったりの季節です
お彼岸は、一年のうちでもお墓参りがしやすい時期です。
春のお彼岸には、寒さがやわらぎはじめ、桜の便りとともに訪れます。秋のお彼岸は、猛暑が落ち着き、空気が澄みわたる頃。どちらも、新しい季節の節目として、ご先祖さまと心静かに向き合える、大切な機会です。
ちなみに、秋のお彼岸は「お墓参りの日」としても知られています。これは2013年、日本石材産業協会が正式に記念日として制定したもの。背景には、国民の祝日である「秋分の日」が、「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ日」として法律に定められていることがあります。
忙しい日々の中でも、ご先祖さまへの感謝を伝える時間として、お彼岸のお墓参りは今も大切にされています。
お彼岸のお供え物「ぼたもち」と「おはぎ」
ご先祖様を供養する特別な日だからこそ、いつもより豪華なお供え物をしたいものです。
お彼岸のお供え物といえば、「ぼたもち」と「おはぎ」。同じような食べ物ですが、厳密には春のお彼岸にお供えするものが「ぼたもち」、秋のお彼岸にお供えするものが「おはぎ」です。「ぼたもち」は春の花である牡丹から、「おはぎ」は秋の花である萩からとられています。
こうした伝統的なものや、季節の旬のもの、さらには故人さまの好物だったものをお供えして、ご先祖さまとのつながりをより身近なものとして感じたいものですね。
おわりに
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