「秋の供花にはどんな花を選べばいいの?」
「お彼岸や法事で、季節感を取り入れたお花を供えたい」
この記事は、そんな思いを抱かれる方向けに書かれています。
こんにちは。東京都三鷹市で創業59年、7万5千件のお葬式をお手伝いしてきたAZUMA・東葬祭です。
今日は秋にふさわしい供花についてお話しします。
供花は、ただ飾るものではありません。そこには、故人を偲ぶ心や、ご先祖さまへの感謝の思いが込められています。せっかくなら、季節を感じられる花を選びたいですよね。
お供えのお花にお悩みの方はぜひとも参考にしてみてください。
秋の供花におすすめの花
秋の供花におすすめのお花は以下の通りです。
菊(キク)
もっとも一般的で、仏事に欠かせない花です。日持ちがよく、花びらが散りにくいことから、昔から供花の代表とされてきました。近年は伝統的な輪菊だけでなく、かわいらしいピンポンマムやスプレーマムなど、洋風の菊も人気です。
リンドウ
深い青や紫の花が美しく、「誠実」「悲しみに寄り添う」といった花言葉も供花にぴったりです。秋の訪れを告げる花でもあり、落ち着いた雰囲気が故人を偲ぶ場にふさわしいでしょう。
トルコギキョウ
洋花の中でも仏花としてよく使われます。白や淡い紫など上品な色合いが人気で、花持ちも良いのが特徴。華やかすぎず、気品のある雰囲気を演出してくれます。
ユリ
凛とした姿で存在感を放つユリは、特に白が定番。清らかさと高貴さを感じさせ、厳かな場面に適しています。ただし花粉が落ちやすいため、事前に取り除いてから供えるのが安心です。
カーネーション
母の日のイメージが強い花ですが、可憐で長持ちするため供花としても人気。柔らかい色合いのものを選べば、優しさを添えることができます。
コスモス
「秋桜」と書かれる通り、秋を象徴する花です。風に揺れる姿が可憐で、やさしい雰囲気が故人を偲ぶ気持ちを表してくれます。
供花を選ぶ際のポイント
供花を選ぶ際は、次のポイントを押さえておきましょう。
色合い
白を基調とした落ち着いた色合いが基本です。亡くなって間もない場合は「白上がり(白一色)」が一般的。淡い紫や青を添えると、秋らしい涼しさが加わります。
故人が好きだった花
「生前に好きだったお花を供える」ことも、心のこもった供養になります。
避けたい花
供花には向いていない花もあります。理由を知っておくと、間違って選んでしまう心配がなく安心です。代表的なものを見ていきましょう。
トゲのある花(バラなど)
バラは華やかで人気のある花ですが、鋭いトゲが「刺す」「争い」を連想させるため、仏事には不向きとされています。故人を偲ぶ場にふさわしい穏やかな雰囲気を乱してしまう可能性もあるため、避けた方がよいでしょう。
彼岸花
彼岸花は秋のお彼岸の時期に咲くため、「供花に良いのでは?」と思われがちですが、毒を持つ花であることから縁起が悪いとされます。
香りが強すぎる花
ユリやクチナシなどは香りが強いため、参列者の体調によっては不快に感じられる場合があります。特に葬儀や法事の場は、多くの人が集まる空間です。強い香りは空気を支配してしまい、かえって落ち着かない雰囲気を生むこともあるため注意が必要です。
花粉が飛び散る花
ユリなど花粉が多い花は、衣服や畳、会場を汚してしまう恐れがあります。ただし、花粉を事前に取り除けば美しい供花として十分に活躍しますので、選ぶ際はお花屋さんに「花粉を落としてもらえますか」とお願いすると安心です。
おわりに
秋の供花は、季節を感じさせながら、故人を思う心を表す大切な贈り物です。迷ったときは、お花屋さんに「仏花として」と相談すれば安心。ご先祖さまや大切な方を偲ぶその気持ちが、花に込められて届くはずです。
AZUMA葬祭では、葬儀や仏事に関するご相談も承っております。不安なことがありましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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