葬儀の際に、会葬者への感謝の気持ちを伝えるために配られるのが「会葬礼状」です。
「会葬礼状ってなに?」
「会葬礼状はいつ、だれが配るの?」
「会葬礼状には何が書かれているの?」
この記事では、会葬礼状の役割や文面のポイント、配るタイミングについて詳しく解説します。会葬礼状に疑問をお持ちの方のためにお役立てください。
会葬礼状とは
会葬礼状とは、葬儀に参列していただいた方々への感謝の気持ちを表すための書状です。文字通り「会葬」に対する「礼状」なので、足を運んで下さったすべての方に渡すのが基本であり、多くの場合、「会葬返礼品」とともに手渡されます。
会葬礼状には、喪主からの会葬者への感謝の言葉が綴られ、清めの塩が挟まれています。
会葬礼状の文面
会葬礼状の文面には、従来から用いられている基本的な形式があります。
謹啓 亡父東京太郎の葬儀に際しまして ご多忙中にもかかわらずご会葬を賜り またご丁重なるご弔慰をいただき厚く御礼申し上げます
早速お目にかかりご挨拶申し上げるべきところ 略儀ながら書中をもって御礼申し上げます 謹白
令和6年5月1日
〒000-0000
東京都三鷹市〇〇町1丁目2-3
喪主 東京次郎
外 親族一同
近年では、より個性を持たせたオリジナル会葬礼状も人気です。これらの礼状は、故人の生前の思い出や、喪主の感謝の気持ちをより具体的に伝える内容が含まれています。また、デザイン性に富むオリジナル会葬礼状は、故人さまとの関係性や思い出を共有することで、会葬者に対する感謝の気持ちをより深く伝えることができます。
母はいつも「おかげさま」という言葉を大切にしていました。
温和な性格の母も、闘病生活の辛さから、
苦しそうな表情をすることも多くありました。
でも、どんな時でも、弱音を吐かず、こちらを見ては
「今日も見舞いに来てくれてありがとう」
「みんなの顔を見ると安心するよ」
「こうして話ができるだけ、おかげさまだね」
と、逆に私たちを安心させようと努めてくれていたのです。
人とのつながりを大切にした母。
おだやかに、みんなが楽しく過ごすことを毎日祈っていた母。
少し頑固な父のそばで、いつもニコニコしていた母。
母はわたしたち家族の誇りです。
旅立つ直前、母は「おかげさまで、もうすぐお父さんのところに行けるね」と呟きました。
どんなに辛く、苦しく、理不尽なことがあっても、「おかげさま」のことばとともに前向きな母でした。嬉しく、楽しく、喜ばしい時も、「おかげさま」と感謝を忘れない母でした。
遺されたわたしたち家族も、母の愛情に見守られながら、「おかげさま」という感謝の想いを胸に抱きながら、明日からの日々をしっかりと生きていく所存です。
本日はお忙しい中、ご会葬下さり、誠にありがとうございます。
また、生前のご厚誼を、心より感謝申し上げます。
みなさまの想いを、母もきっと喜んでくれていることでしょう。
略儀ながら、書状にて御礼申し上げます。
会葬礼状を配るタイミング
会葬礼状を配るタイミングは、葬儀の規模や形式によって異なります。一般的には、葬儀の受付時や焼香を終えた後の帰宅時に配られることが多いです。
近年多くの方に選ばれている家族葬の場合、受付を設けなかったり、会葬者が少ないことも多く、この場合、喪主や遺族が直接参列者に手渡すことが一般的です。
中規模や大規模な葬儀になると、参列者全員に確実に礼状を渡すため、会葬礼状を配る専用のスタッフが配置されることもあります。
まとめ
この記事では、会葬礼状の基本的な事柄について解説いたしました。
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