葬儀費用を安く節約して失敗した5つの例

葬儀費用は高額です。誰もが安い費用で満足いく葬儀をしたいと考えるものです。しかし、費用を節約することばかりを考えて、逆に葬儀が不満足になってしまったという声も耳にします。葬儀費用を節約したことで失敗したという5つの例をご紹介いたします。

【葬儀プラン】祭壇が小さく、棺が簡素だった

葬儀社は、さまざまな葬儀プランを用意しており、それによって祭壇や棺のグレードが異なります。費用を安く抑えるには最安のプランを選べばよいのですが、実際に葬儀会場に足を運んでみると、思ったよりも祭壇は小さく、棺は簡素で、物足りなさを感じてしまうこともあります。Aさんは、「故人様は淋しい想いをしていないかな」と話しており、せっかくの葬儀が心残りのあるものになってしまったようです。

費用を抑えるために最安プランを選択するのは賢明に思えるかもしれませんが、実際の祭壇や棺を目にすると「もう少し立派なものにしてあげたかった」と後悔することも少なくありません。葬儀は一度きりの儀式であり、後から見直すことができません。そのため、Aさんのように故人を想う気持ちが強い場合は、必要最低限のものだけでは物足りなく感じることもあるのです。家族の心の安らぎを得るためにも、慎重にプランを選ぶことが大切です。

【直葬】親戚に苦言を呈された

費用を安く抑えるには、通夜や葬儀を省略した、火葬のみの「直葬」が一番です。しかし、通夜や葬儀を行うことで故人様がきちんと供養されると考える人にとっては、あまりよい選択肢ではないかもしれません。直葬を選択したBさんは、火葬後に親戚の方から「もっときちんとした形で葬儀をしてほしかった」と苦言を呈されたそうです。

直葬は費用を大幅に抑えられる一方で、伝統的な葬儀の形が欠けるため、家族や親戚にとっては「故人を送り出す儀式が不十分」と感じられることもあります。特に、年配の方や故人と親しかった人々は、形式を重んじることが多く、直葬を寂しいと感じることが少なくありません。Bさんのように後から批判を受けてしまうこともあるため、選択の際は親族や親しい人との十分な話し合いが必要です。

【僧侶】宗派の違うお坊さんがやってきた

菩提寺がない方は、葬儀社が喪主のニーズに応えられる僧侶を紹介し、中には極端に安いお布施でも受けてくれる僧侶もいます。Cさんはどうしても希望の日程をずらすことができず、「安い御布施で、希望の日程で受けてくれるなら、どの宗派でも構わない」と葬儀社に伝え、希望のお布施の金額で受けて下さるとある宗派のお坊さんを紹介してもらいました。しかし、葬儀後に、Cさんの先祖代々のお墓のある菩提寺が別の宗派だったことが判明し、埋葬時にトラブルになってしまったそうです。

僧侶の選択はお布施の金額や日程だけでなく、宗派や故人との縁を考慮することも大切です。特にお墓があるお寺と異なる宗派の僧侶を依頼すると、後々の法要や埋葬で支障が出ることがあります。Cさんのように一度の葬儀だけで済まそうとすると、後から別の手配が必要になったり、追加の費用がかかったりするケースもあるため、安易に選ぶのではなく、長期的な視点で僧侶を依頼することが重要です。

【料理】急なおもてなしを用意しなければならなくなった

葬儀費用を節約するために料理を省くケースも少なくありません。最近は家族葬が多く、気心の知れた少人数であれば特に問題ありません。問題は急な親戚の参列が生じた時です。「葬儀社に依頼しても急なことで間に合わず、急いで近くの料理店にお弁当を手配しました」といったDさんのような事例もあるようです。

葬儀の場では、参列者へのおもてなしも一つの礼儀とされています。特に年配の方や遠方から駆けつけた親戚は、故人を悼むと同時に、食事を共にすることで心の区切りをつけることを大切にする方も多いものです。Dさんのように、急な参列者が増えると準備が追いつかず、焦ってしまうこともあるため、最低限の料理を用意しておくと安心です。余裕を持った準備が、当日の心の余裕にもつながります。

【後飾り祭壇】どこにも売ってなくて探し回った

葬儀後、自宅にお骨を安置するための後飾り祭壇。多くの場合セットプランに含まれていますが、これを節約することも可能です。ただし、「自分たちで用意しようとしたが、どこのお店にも売ってなくて、死亡後の手続きやらで忙しい中、方々を探し回った」というEさんのように、費用は節約できたものの逆に時間と労力の負担が増すこともあるようです。

後飾り祭壇は、故人を偲ぶための重要な役割を持っていますが、一般の店舗ではあまり取り扱いがなく、思わぬ手間がかかることもあります。Eさんのように、葬儀後の様々な手続きで忙しい中、急いで探し回ることは大きな負担です。特に葬儀後は、心身ともに疲れているため、こうした予期せぬ準備の負担がかさむと感じる方も少なくありません。手間を減らすためにも、祭壇の準備はプロに任せるのも一つの方法です。

費用を抑えて満足いく葬儀をするには事前相談を!

本当に無駄と思えるものは節約しても構いません。しかし、なんでもかんでも節約することで、逆に手間と時間の負担が増えることは往々にしてあります。葬儀という不慣れな状況の中では冷静な判断ができないものです。だからこそ、費用を抑えて満足いく葬儀をするためには元気なうちから事前相談をしておくことをおすすめします。

おわりに

いかがだったでしょうか。葬儀の日程を決める際は、さまざまな要素を考慮し、遺族や親族が納得のいく形で進めることが大切です。迷いや不安があれば、葬儀社に相談しながら慎重に決定していきましょう。

私たちAZUMA葬祭は、葬儀や仏事のプロフェッショナルです。お葬式全般について、不安に思うことや分からないことなどがございましたら、こちらのお申込みフォームから、お気軽にお問い合わせください。

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