コロナ禍では、ソーシャルディスタンスが推奨され、三密や県またぎの移動は控えるように言われていました。
そんな新型コロナウイルスも落ち着きを見せ、2023(令和5)年5月8日から「5類感染症」に移行しました。
とはいえ、その後も定期的に流行を起こしている新型コロナウイルス。このような状況において、お葬式を営む際に、どこまでの親戚の方をお呼びすればいいのでしょうか。
範囲や人数に決まりはない
まずはじめにお伝えしておくのは、お葬式にどこまでの人に来てもらうか、特に決まりはないということです。喪主の考え方や、親戚の方との関係性によって、事例は実にさまざまです。
親、子、孫といった直系親族10名前後で行う小規模な家族葬もあれば、故人の兄弟姉妹、おじおば、おいめい、いとこなどの傍系親族も呼んで、数十名になることもあります。
コロナの流行状況を見て柔軟な判断を
新型コロナウイルスが5類感染症に移行したあとは、コロナ前の日常が戻ってきました。葬儀の現場においても、コロナ禍では直葬などが多かったですが、ここ最近では通夜や告別式などきちんとしたセレモニーを営むお葬式が選ばれています。三密防止の観点から自粛されていた食事の席(通夜ぶるまいや精進落とし)も行われています。新型コロナウイルスへの緊張感がピークだったころのように、ことさらに自粛を意識する必要はないでしょう。
ただし、新型コロナウイルスの感染状況は、日によって刻々と変化しています。5類に移行してからは社会活動をストップさせるほどの脅威はありませんが、この記事を執筆している2024年8月には「第11波」が流行の兆しを見せています。
葬儀を最小限にとどめるか、あるいは参列側も自粛するかしないかは、その時の状況によって柔軟に判断するしかないようです。
迷った相手はお呼びする
喪主から関係者に向けて、どこまでの人に声をかけるかというのは、実はコロナ禍前、家族葬が主流になった頃から喪主の頭を悩ませてきた問題です。「どうして教えてくれなかったの」とあとから苦言を呈される可能性があるからです。
故人さまはたくさんの人とのご縁を紡いで生涯を生きて来られました。また、故人さまとご縁のあった方の中にも「最期にひと目会いたい」と思う人もいることでしょう。
もしも「この人は声をかけるべきか、控えておくべきか」と迷うのであれば、まずは声をかけておくのが無難です。その上で、参列するかしないかは、相手の判断に委ねましょう。
事前に親族と相談しておくことの重要性
お葬式をどこまでの親族で行うかについては、事前に親族と相談しておくことが大切です。
特に、コロナ禍以降は参列者の人数や範囲について敏感な問題となっています。葬儀当日に「なぜ呼んでくれなかったのか」といったトラブルを避けるためにも、事前に親族と話し合い、意見を共有することで、葬儀の進行がスムーズに進みます。
また、親族同士の信頼関係を維持するためにも、このような事前のコミュニケーションは非常に有益です。例えば、連絡を取る際には、全体の状況を説明し、親族それぞれの意向を確認しておくと良いでしょう。
いますぐできる感染対策
コロナが5類に移行したあとも、流行感染は定期的にやって来ます。わたしたちが今すぐできる感染対策として、次のような事柄が挙げられます。
●マスクの着用
感染対策のもっとも基本的なことはマスクの着用です。コロナの感染が気になる人や、自身が体調不良の場合は、マスクを着用して葬儀に参列しましょう。
●こまめな手洗いや消毒
マスク着用と同じくらいに大切なのが、こまめな手洗いや消毒です。斎場の入り口には必ずアルコール消毒液が設置されているので、消毒してから出入りします。
●会話はなるべく最低限に
会話もなるべく最低限に留めます。言葉をかけるときには必ずマスクを着用し、簡潔に述べましょう。
●会食を控える
5類に移行したあとは、通夜振る舞いや精進落としなどの会食の席も当たり前のように行われていますが、もしも感染拡大が気になるようであれば、あえて会食を控えるという選択肢もあります。その代替として、持ち帰りのお弁当や、好きな品を選べるカタログギフトを配る方法もあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
新型コロナウイルスが5類に移行してからは、無理に自粛をせずに、よほどのことがない限り、自分たちの判断で親族を呼んで構いません。
ただし、コロナの状況は刻一刻と変化しており、その時の感染状況を冷静に見極めて、適切な対策を講じましょう。
私たちAZUMA葬祭は、葬儀や仏事のプロフェッショナルです。また、お葬式の施行時も、新型コロナウイルス感染拡大防止対策に万全を期しています。お葬式について、不安に思うことや分からないことなどがございましたら、こちらのお申込みフォームから、お気軽にお問い合わせください。
お申し込みフォームはこちら
お電話:0120-66-5940(24時間・365日)