お坊さんを呼ばずに葬儀は出来る?メリット・デメリットは?

こんにちは。創業59年、東京都三鷹市で7万5千件のお葬式をお手伝いしてきた株式会社AZUMA・東葬祭です。お葬式にお坊さんはつきものですが、最近では「無宗教葬」なんてものも耳にします。つまり、お坊さんを呼ばずにお葬式をしようと考えている人が増えているのです。

でも、そのように考える方の中には、次のような疑問や不安を抱えている人が多くいます。

「正直お布施が高い…」
「お経をあげてもらって供養になるのかな…」
「逆に、お坊さんを呼ばずにちゃんと成仏できるのかな」

このように迷われている方のために、この記事ではお坊さんを呼ばずに葬儀をできるのか、お坊さんを呼ぶことのメリットとデメリットをご紹介いたします。

【結論】お坊さんがいなくても葬儀はできる

お坊さんを呼ばずに葬儀を行うことは可能です。
実際、音楽や手紙、献花などを中心にした「無宗教葬」を選ぶ方も増えてきています。また、火葬のみを行う「直葬」「火葬式」においても、お坊さんを呼ばないケースが多いです。

お坊さんを呼ばない場合は、費用を抑えられる、自由度の高い葬儀にできるという点で魅力的です。一方で、宗教的な安心感やご遺族の心の区切りを得にくいという側面もあります。結果として、日本ではいまだ約9割のご家庭が仏式の葬儀を選んでいるのが現状です。

大切なのは「呼ぶか呼ばないか」ではなく、故人さまやご遺族の気持ちに寄り添ったかたちを選ぶことです。形式にとらわれすぎず、自分たちにとって納得できる葬儀を整えることが、もっとも尊い供養につながります。

それでは次章より、お坊さんがいる葬儀のメリットとデメリットをご紹介いたします。

お坊さんがいることのメリット

お坊さんがいることのメリットには、次のようなものが挙げられます。

  • 仏教の教義に則った儀式をしてくれる
  • 伝統的なかたちで行われるので家族や親戚が安心する
  • 葬儀のあとの供養や法事もお任せできる

このように、お坊さんが担保してくれるのは、大切な家族を失った時に負う精神的なダメージです。「心」の部分をケアしてくれるのが、お坊さんの大事な役割です。

私たちは、自分で思っている以上に「死」への耐性が低い生き物です。大事な人が亡くなった時に、

「故人さまはどこに行っちゃったんだろうか」
「きちんとおだやかに成仏してくれているだろうか」
「お坊さんにしっかりと供養してもらわなくて大丈夫だろうか」

…と、さまざまな不安や迷いが心に重くのしかかります。

仏教の教えや儀式は、あの世とこの世をつなぐものです。自分たちだけでは到底解決できない「死」というとても大きな問題も、お坊さんがいることで受け止められます。

お坊さんがいることのデメリット

それでは次に、お坊さんがいることのデメリットを考えてみましょう。

  • お布施の費用がかかる
  • お経をあげてもらってもありがたさを感じられない
  • 葬儀のあとのお寺との付き合いが億劫だ仏教やお寺に対してネガティブな考えを持っている人にとっては、お坊さんという存在が疎ましく感じられることでしょう。

そうした方は、お坊さんを呼ばないかたちでのお葬式をされたらよいでしょう。

なんだかんだで仏式が約9割

とはいえ、なんだかんだでお葬式にお坊さんを呼ぶ割合は全体の9割というデータがあります。平成28年7月に一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会が行った「全互協 冠婚葬祭1万人アンケート」です。

この約9割という水準は、1970年代から2011年以降においても変わらず、日本人が最後のところでは仏教の伝統様式に供養をゆだねていることの証と言えるでしょう。

Ⅲ.葬儀に関するアンケート結果

また、葬儀そのものではお坊さんを呼ばなかったとしても、その後の法事や納骨の際に読経を依頼するご家庭も少なくありません。

実際に、「葬儀のときは慌ただしくて深く考えられなかったけれど、やはり戒名や読経をいただいたほうがよかったかもしれない」と振り返る声もよく耳にします。

このような層がいることも考えると、なんだかんだで、9割近くの方が仏教寺院の力を借りているといえるのかもしれません。

昔と違う!お寺との付き合い方の今

最近では「お葬式の時だけお坊さんに来てもらう」という形が一般的になりつつあります。ひと昔前までは「葬儀にお坊さんを呼ぶ=そのお寺の檀家にならなければならない」と考えられがちでしたが、必ずしもそうではありません。
檀家や信徒として長く付き合う必要はなく、葬儀だけお願いしても差し支えありません。もしも葬儀をきっかけにそのお坊さんの人柄に惹かれたのであれば、その後の供養や法事を依頼しても良いのです。

こうした背景から、お坊さんとの関わりは以前よりもずっと気軽で柔軟になってきています。まさに現代ならではの特徴といえるでしょう。

おわりに

いかがでしたでしょうか。葬儀にお坊さんを呼ぶかどうかは、費用や宗教観だけでなく、心の安心感にも関わる大切な選択です。迷われている方は、まず信頼できる葬儀社に相談してみるのが安心でしょう。
AZUMA葬祭は、三鷹市、武蔵野市を中心とした地域密着型の葬儀社です。葬祭のプロフェッショナルとしてみなさまのご相談やご質問に24時間・365日対応しております。疑問やお困りごとにございましたら、下記のお申込みフォームから、お気軽にお問い合わせください。

お申し込みフォームはこちら
お電話:0120-66-5940(24時間・365日)

関連記事

  1. 納棺師ってどんな仕事?おくりびとがやる事や資格など

  2. 夏の葬儀でのお悔やみの表現

  3. 葬儀費用は控除になる?

  4. 遺品整理と新しいスタートについて

  5. どちらが節税?どちらがお得? 社葬と合同葬の違いとは?

  6. 告別式はどう行えばよいか?流れや時間帯について

カテゴリー

  1. 贈与税がかからない相続・贈与の方法とは?

    2025.11.23

  2. 2025.12月~2026.4月–もしも講座・事前相談会を開催(参加無…

    2025.11.19

  3. 11月30日配布の新聞折込チラシを掲載します。

    2025.11.19

  4. 葬儀後に必要な手続きは?

    2025.11.13

  5. 五十嵐さんがていねいにタイミングよくとても親切にしてくれました。

    2025.11.12

  6. 故人の長男が喪主の場合のあいさつの場面と例文

    2025.11.07

  7. 親切な対応ありがとうございます。信頼できるので安心してお願いで…

    2025.11.01

  1. 宗教・宗派がわからないときの調べ方

    2018.05.29

  2. 海外旅行先で、不慮の事故で死亡したらどうしたらいいの?

    2018.05.29

  3. 神道のお葬式でお願いするのは、神主さん? 宮司さん? どっち?

    2018.05.29

  4. 意外と知らないお布施のマナー 包み方・金額・タイミング

    2018.03.02

  5. 失敗しない日本でのイスラム教徒の葬儀

    2018.02.23

  6. 孤独死・孤立死で困らないための準備とは? 障がいを抱えた子ども…

    2018.02.01