「後飾り祭壇はいつまで使えるの?」
「仏壇を買わずにずっと後飾りじゃダメなの?」
「処分はどうしたらいい」
この記事は、こんな疑問をお持ちの方に向けて書かれています。
こんにちは。創業58年、東京都三鷹市で7万5千件の葬儀・葬式の実績を持つ、株式会社AZUMA・東葬祭です。
葬儀を終えたあと、ご自宅に設置する「後飾り(あとかざり)」をご存じでしょうか?
後飾りは、故人のご遺骨や白木位牌を安置し、故人さまを供養するための仮の祭壇ですが、その扱いについて悩まれている方も少なくありません。
そこでこの記事では、後飾りの役割や、四十九日後の仏壇への移行、後飾りの処分方法などについて詳しく解説します。
後飾りは四十九日まで
後飾りは四十九日法要まで設置し、その後は仏壇に移すのが基本です。
白い布をかけた小机や台に、白木位牌、白布に包まれた骨壺、白無地の花立てや燭台など、全体的に白を基調とした仮の祭壇が設けられます。
白は「喪に服す色」とされ、葬儀やお通夜と同じく、故人の旅立ちを見守る期間にふさわしいものと考えられています。
四十九日までは、故人さまがまだこの世とあの世の間にいる期間とされており、後飾りはその期間の「仮住まいのようなものです」。
正式な「仏具」ではなく、白い仮祭壇や白い「葬具」が使われるのです。
四十九日を迎えると、故人さまは仏となり、ご先祖さまの仲間入りをすると考えられています。
この節目を迎えたら、後飾りは仏壇へ、白木の仮位牌は塗りの本位牌へと移行し、故人の新たな住まいを整えていきます。
後飾りから仏壇へ
四十九日を迎えたら、後飾りの祭壇を片付け、仏壇へと移行します。
このとき、次のような変化が起こります。
●後飾りは仏壇へ
ご遺骨や位牌は仏壇に納められ、これからは仏壇を通じて故人をお祀りします。
●白木位牌は本位牌へ
四十九日までは白木の仮位牌を用いますが、四十九日を迎えると「本位牌」に作り替えます。
本位牌は、寺院で開眼供養(魂入れ)を行ったあと、仏壇に安置します。
●白無地の「葬具」は 色のついた「仏具」へ
後飾りの仏具は、白無地のものが基本ですが、四十九日を過ぎると正式な仏具を用いるようになります。
例えば、花立てや燭台、お供え皿なども、金や黒、茶色などの落ち着いた色合いのものを選ぶのが一般的です。
これらの変化には、「故人が仮の住まいから、正式な住まい(仏壇)へ移る」という意味が込められています。
また、家族にとっても「喪の期間が終わり、日常生活へ戻る」節目となります。
後飾りをずっと使ってはダメ?
後飾りはあくまで「仮の祭壇」であり、ずっと使い続けることはおすすめできません。
なぜなら、後飾りを長く使い続けることで、ご家族の心の整理がつきにくくなるからです。
白は「喪に服す色」とされ、葬儀やお通夜で使われることが多い色です。
それを長期間そのままにしておくことは、いつまでも「葬儀の状態」を引きずることになり、気持ちの切り替えがむずかしくなります。
四十九日を過ぎたら、できるだけ仏壇へ移行し、きちんとした形で故人をお祀りすることをおすすめします。
「仏壇は高価なもの」と思われがちですが、最近ではコンパクトなミニ仏壇や、シンプルでお部屋になじむデザインの仏壇も販売されています。
安くても、小さくても、正式な仏壇を迎えることで、ご家族の気持ちも一区切りつき、穏やかに手を合わせられる環境が整います。
後飾りはどう処分すればいい?
後飾りは、四十九日が過ぎたら片付けることになります。処分方法としては、次のような方法があります。
1. 解体してゴミとして処分
後飾りは木や紙で作られた簡易的なものが多いため、一般的には解体してゴミとして処分できます。
燃えるゴミとして処分するか、自治体のルールに従って分別しましょう。
2. 葬儀社に引き取ってもらう
多くの葬儀社では、後飾りを引き取るサービスを行っています。
葬儀を依頼した業者に相談すると、適切な処分方法を案内してもらえます。
3. レンタルの場合は返却する
葬儀社によっては、買取ではなくレンタルのところもあります。その場合は葬儀社に返却します。
おわりに
後飾りは、葬儀後から四十九日までの間、故人の仮の住まいとして設置されます。
四十九日までは、後飾りの遺骨や位牌をご安置し、四十九日後は仏壇に移行することで、故人さまの旅立ちを見守りつつ、遺族も日常生活へと戻る準備をすることができます。
私たちAZUMA葬祭は、葬儀や仏事に関するご相談を随時承っております。後飾りの設置や処分について不安がある方は、お気軽にご相談ください。
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