コロナ禍での新たな葬儀の形。1日葬とは?

平成に入り、家族葬が一気に浸透しましたが、コロナ禍ではこれまで以上に葬儀の簡素化や合理化が進んできました。通夜と葬儀の2日にまたいで行われるのが当たり前だったお葬式も、いまでは1日葬を選ぶ人も増えてきました。1日葬とはいったいどのようなお葬式なのか、1日葬のメリットとデメリットを含めて詳しく解説いたします。
※※この記事は、2024年1月に更新しています。

1日葬とは

1日葬は、通夜を省略するお葬式のスタイルです。元来通夜とは家族が夜通し故人に寄り添う事でした。ここ数十年は通夜式と呼ばれるセレモニーを執り行い、日中に参列できない方々の弔問の場として執り行われています。
しかし、家族葬が一般化し、さらに新型コロナウイルスの影響で三密を防止する動きが求められ、本当に通夜が必要なのかと考える人が急激に増えてきました。こうした流れを受けて、コロナ禍を終えた現在においても、1日葬は選ばれ続けているのです。

【メリット】1日葬は負担が軽減できる

1日葬には次のようなメリットがあります。通夜を省略する1日葬は、さまざまな「負担」を軽減できます。

〇時間的負担の軽減
まずは時間的な負担が軽減されます。これまでのお葬式は通夜と葬儀の2日に分けて行われていました。もちろんその前後の動き、たとえば病院へのお迎えや葬儀社との打合せ、葬儀後のご供養や手続きなどを考えると、数日間は葬儀のために時間を割かなければなりません。1日葬にすることで、2日かけて行われていたお葬式の全行程を1日で済ませることとなるので、仕事などで忙しい方にとっては大きな助けとなることでしょう。

〇肉体的負担の軽減
お葬式は、肉体的にも大きな負担を強います。身内の不幸に心が動揺している中で、タイトなスケジュールをこなさなければなりませんし、普段不慣れな会館で過ごすことで、目に見えない緊張やストレスを強いられます。通夜は夜遅くまで営まれ、そして翌日の葬儀は朝早くに会場に来なければならないことを考えると、特に高齢者の方々にとっては1日ですべてが済むことで肉体的な負担が軽減されることでしょう。

〇経済的負担の軽減
1日葬は経済的な負担の軽減にもなります。具体的な品目を挙げてみますと、料理や返礼品などのおもてなし費用は通夜分を節約できます。また、スタッフの人件費も1日分で済みます。少しでも費用を押さえたいとお考えの方は、1日葬を検討してみてもよいかもしれません。

【デメリット】1日葬はゆっくりとお別れできない

次に、1日葬のデメリットについても考えてみましょう。前の章で挙げたメリットがある一方で、さまざまなデメリットがあるのも事実です。

〇ゆっくりお別れができない
葬儀にかける時間が少なくなるので、ゆっくりとお別れができないという側面もあります。
本来通夜は日中の葬儀に参列ができない人のためにあります。通夜を省略することで最期のお別れができない人が出てくる可能性があります。

〇物足りなさを感じる
ゆっくりとお別れできないことは、葬儀そのものへの物足りなさにつながることもあります。通夜式を終えた後の故人と家族だけの時間では、多くの人たちが夜更けまで故人との思い出話をするものです。これは通夜式や葬儀・告別式といったセレモニーの中では見られない貴重な時間と言えるでしょう。この「通夜」がないことが、どことなく物足りなさを感じさせるかもしれません。

〇葬儀費用もそこまで安くならない
2日葬よりも1日葬にした方が費用を抑えられることは間違いありません。しかし、「思ってたよりも安くならないな」と感じる方がほとんどではないでしょうか。
なぜなら、葬儀日程を2日から1日にしたからといって、使用する品目に変わりがないものが、葬儀費用の大半を占めているからです。具体的には、葬儀会館、祭壇、棺、霊柩車、火葬料金などが挙げられます。これらは、一日葬だからといって半分だけ使用する、というわけにはいかないのです。
もしも費用面のメリットを期待して1日葬を検討している方は、しっかりと見積もりをとって検討することが大切です。

いかがでしたでしょうか。1日葬のメリットとデメリットをご紹介して、1日葬がどういうお葬式のスタイルなのかを解説してきました。1日葬がどういうお葬式のスタイルなのかを解説してきました。

1日葬するべきかどうかとお悩みの方はどうぞ私たちにご相談ください。私たちAZUMA葬祭は、葬儀や仏事のプロフェッショナルとして、お客様の想いに寄り添ってご相談にお答えします。不安に思うことや分からないことなどがございましたら、こちらのお申込みフォームから、お気軽にお問い合わせください。

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葬儀に関するよくある質問FAQ

コロナ禍葬儀はどうしたら良いですか?

家族葬が一般化し、さらに新型コロナウイルスの影響で三密を防止する動きが求められる昨今、本当に通夜が必要なのかと考える人が急激に増えてきました。こうした中で少しずつ選ばれ始めているのが一日葬なのです。

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