年末年始は社会全体が休暇を迎えますが、お葬式の現場はどのようになっているのでしょうか。
「年末年始は火葬場は空いているの?」
「年末年始の火葬場はとても混雑してそう」
「お正月の葬儀に人を呼んでも大丈夫?」
「お坊さんは来てくれるの?」
「葬儀まで日数がある。ご遺体は大丈夫?」
このような疑問や不安をお持ちではありませんか?
人の死はいつやってくるか分かりません。この記事では、万が一年末年始のお葬式について、日程の決め方やご遺体の安置などについて、分かりやすく解説いたします。
年末年始の火葬場の休業について
お葬式の日程は、火葬場、式場、そして僧侶の都合などを調整して決めていきますが、火葬場が休業の場合は葬儀そのものができません。
東京都内の火葬場は基本的には大みそかまで営業、正月3が日を休業としています。
しかし大みそかが友引の場合は、30日を年内最終営業日とします。
この記事は2022年11月に書かれていますが、今年の年末年始の営業日を調べてみると、府中市にある多磨斎場、都内6か所の火葬場を運営している東京博善グループともに、大みそかは友引にあたるので、30日が最終営業日、2023年は1月4日から営業を始めます。
火葬場の営業に合わせて葬儀業界全体が動いています。
休業日は火葬場によって異なりますので、気になる方は、お近くの火葬場に直接問い合わせてみて下さい。
年末年始は火葬場が混雑する
年末にご不幸が起きた場合、多くのご遺族は「年内にお葬式を終えたい」と考えます。そのため、年末の火葬場は一年間で最も混雑すると言っても過言ではありません。
多磨斎場や東京博善の場合、通常は11時、12時、13時の枠が混雑して、それ以外の枠は比較的空いていますが、年末の火葬場は朝から夕方までしっかりと埋まっていることがほとんどです。
また、正月3が日は火葬ができないため、1月4日以降の数日間も比較的混雑しがちです。
年末年始のお葬式の日程の決め方
葬儀社は24時間365日営業しています。お身内に万が一のことが起きた時にはすぐに葬儀社に連絡しましょう。
葬儀社は営業できますが、葬儀そのものは基本的には正月3が日はできないものと思っておきましょう。
そうすると、年内に葬儀を終わらせるか、それとも年明けにするかのいずれかを決めなければなりませんが、ここはご家族の考えによって異なるところです。
火葬場や式場の空きが見つからないということはもちろん、年末年始の特別法要などで僧侶の都合がつかないということも考えられます。
また、親戚の方々をお呼びする時に、年末だとあわただしい想いをさせてしまう反面、年明けだと葬儀を控える形でお正月を過ごしてもらわなければなりません。
こうした事柄から全体的に判断して葬儀日程を決めていきます。ご家族でしっかりと話し合い、葬儀社のアドバイスを仰ぎながら考えましょう。
年末年始に葬儀をしても大丈夫?
年末年始は、社会全体が祝賀ムードに彩られます。このような時期に葬儀をしてもいいのでしょうか?
年末年始は祝賀ムードの中で、葬儀を行うことに戸惑いを感じる方も多いでしょう。しかし、故人を送り出すために大切なのは、周囲の雰囲気ではなく、ご遺族の意志や故人への思いです。実際、年末年始でも葬儀を行うことは可能ですし、葬儀社や僧侶も対応してくれる場合がほとんどです。
ただし、火葬場の営業日や親族のスケジュールなど、通常の時期とは異なる配慮が必要です。ご家族でしっかり話し合い、無理のない形で進めることが大切です。
ご遺体の安置方法
年明けに葬儀をする場合に気を付けなければならないのが、ご遺体の保全についてです。日が一日と過ぎていくごとに、ご遺体の状況が悪くなりますので、こまめなお手入れが必要です。
ご遺体の安置は主に2つの方法があります。ご自宅へのご安置と、安置施設の利用です。
前者の場合、毎日葬儀社スタッフが自宅まで出向いて、こまめにドライアイスの交換をします。冬の寒い季節ではあるものの、部屋の冷房を効かせておくなどの協力をお願いすることにもなります。
安置施設の場合は、冷蔵保管ができるため、よりしっかりとご遺体の保全に努められます。ただし年末年始は利用者が大変多く、面会やお参りにもルールや制限がありますので注意しましょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか。年末年始のお葬式には、火葬場の営業日や混雑状況、ご遺体の安置方法など、特有の問題が伴います。大切な方を安心してお送りするためには、早めの準備と適切な対応が大切です。
私たちAZUMA葬祭は、葬儀や仏事のプロフェッショナルです。お葬式全般について、不安に思うことや分からないことなどがございましたら、こちらのお申込みフォームから、お気軽にお問い合わせください。
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