葬儀日程は、故人さまが息を引き取ったその日のうちに、遅くても翌日には決めておくことが一般的です。そして2、3日のうちに通夜、告別式、そして火葬を終えてしまいます。
喪主や葬儀社との打ち合わせの中で、どのように日程を決めているのでしょうか。詳しく解説いたします。
葬儀日程と場所は一番はじめに決めなければならないこと
葬儀社との打ち合わせでは決めなければならないことがたくさんあります。
その中でも葬儀日程と場所をなによりもはじめに決めます。
なぜなら、日程や場所が決まらないことにはその他のすべてのことが進まないからです。
親族や関係者への訃報の連絡もできませんし、葬儀社側からしても見積もりのしようがなく、各方面への手配ができません。
葬儀日程を決めるときには次の4つの要素を調整しながら決めていきます。
●喪主や遺族の希望
まずは喪主や遺族が希望する日程で調整します。「早く葬儀を済ませてしまいたい」「遠方にいる親戚が集まりやすい日にしたい」「わずかでもいいから故人さまに寄り添いたい」などの希望がかなうよう、葬儀日程を決めていきます。
●宗教者の都合
もしも菩提寺(先祖代々を供養してくれている寺院)がある場合は、菩提寺を葬儀に招くため、そちらの都合も確認しておかなければなりません。
菩提寺がない場合は葬儀社にお寺を紹介してもらえますが、その場合は希望の日時で来れるお寺を手配してもらいます。
●式場の空き状況
喪主や宗教者の都合にあった日時で式場や火葬場が予約できるか。これが葬儀日程を決める上でとても重要です。
火葬場併設の式場などは特に人気で、3〜4日待たなければならないことはざらにあります。
また、自宅からの距離や、葬儀の規模に合う大きさなどの要素も考えなければなりません。
どんなに他の式場が予約で埋まっているかといって、家から遠い、しかも家族葬なのに大きい式場を予約しても、場所を持て余すだけですし、式場利用料も高くついてしまいます。
●火葬場の空き状況
都内の火葬場は混雑することで有名です。出棺後の火葬は11時から13時の枠に集中しますが、この時間帯がいっぱいであるために葬儀日程をずらすというケースも少なくありません。
こうした4つの要素を調整しながら葬儀日程と場所を決めていくのです。
法事法要の日程の決め方
一方、法事はあらかじめ故人さまの命日が分かっているので、日程調整はそう難しくはありません。
「●月●日が故人さまの一周忌だ」とわかっていれば、事前にその手前の土曜日や日曜日などに設定します。
年忌法要は本来は命日当日に行うのが望ましいのですが、平日は仕事や学校などで忙しいため、親戚たちが集まりやすい休日に執り行うのが一般的です。
ただし、忌日を過ぎるのはよくないとされています。休日は他の家の法事も重なり合うことが予想されるため、早めにお寺に連絡して法事日程を押さえておきましょう。
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