葬儀は故人を偲び、遺族が最後の別れを告げる場所です。その場を満たす音楽は、ただのBGMではなく、その意味と背景を理解することで、より深い感動や故人への想いを共有することができます。
今回は、葬儀で流れる音楽の力と、その背景について深掘りしてみましょう。
葬儀に必要不可欠な音楽の力
音楽は人間の心に深く響きます。その力は葬儀の場でも必要不可欠なものとなっています。
まず、音楽が遺族の心を慰撫する役割を果たします。葬儀という特別な瞬間に、厳かな音楽は遺族の悲しみを包み込み、癒す力をもっています。
それはいいかえると、音楽に静寂と緊張感を緩和してくれる効果があることを意味します。葬儀は重苦しい雰囲気が漂いますが、音楽はその緊張を和らげ、適度な落ち着きをもたらします。それは参列者全員が心を落ち着けて故人を偲ぶ時間を持つことを可能にします。
そして、故人の好きだった音楽には、故人の生前の姿を浮かび上がらせる役割も果たします。故人との思い出がよみがえり、生きざまが反映され、その人物像を再現してくれます。故人の好きだった曲を会館内で流すことで、再び故人と心を通わせることができるでしょう。
葬儀の中で流れるさまざまな音楽
よくよく耳を澄ませてみると、葬儀で流れる音楽は実に多彩です。
セレモニーの前後には、館内BGMが流れます。これは参列者が会場に入ってくる時や、儀式が終わった後に流れるもので、落ち着いた雰囲気を作り出します。
告別式の最中にも音楽をBGMとして流すことがあります。特にお花入れの際など、音楽は参列者の感情を誘導し、故人への思いを形にする手助けをします。
また、出棺時には故人の好きだった曲を流すこともあります。それは故人の人生を象徴し、最後の旅立ちを見送る瞬間に更なる感動を与えます。
さらに、儀式の中で用いられる音楽もあります。仏教の場では鼓鈸(チンボンジャラン)、神道では雅楽、キリスト教では聖歌や讃美歌などが用いられます。これらの音楽は宗教儀礼とともに古くから伝わってきたもので、故人の魂を清め、天に送る手助けをしてくれます。
最後に、音楽葬という形式もあります。これは無宗教葬の一種で、献奏を中心とした葬儀スタイルです。生前に好きだった音楽やアーティストの演奏を取り入れ、故人の人生を讃えます。
まとめ
葬儀で流れる音楽は、ただのBGMではありません。
それは故人への敬意を表し、遺族や参列者の感情を映し出し、そして故人の人生を讃えるための重要な要素です。
葬儀における音楽を通じて、故人との絆を感じ、新たな生活への道しるべとすることができます。音楽とともに、故人を思い、故人を偲び、そして故人を送り出す。それが葬儀の場での音楽の真意なのです。
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