喪中に七五三のお祝いは控えるべき?

身内に不幸があった時、神社にお参りしてはいけないと言います。でも、大切なわが子の七五三。成長を願ってお参りしたいしさせてあげたい。こう思うのが親の心情というものです。喪中の七五三のお祝いは控えるべきかどうか、詳しく解説いたします。

結論。喪中に七五三にお参りしても問題ない

まず結論から言いますと、喪中の七五三のお参りはなんら問題ありません。
ただ、「忌中」と「喪中」の定義があいまいであったり、「喪中だから1年間は神社に行ってはいけない」などの俗説が広まっていたりして、統一的な解釈がなされていないのが現状です。
このあたりを詳しく解きほぐしながら、喪中に七五三のお参りしていい理由に迫ってみようと思います。

七五三とは? その意味を確認

七五三とはどういうものなのか、その意味を復習しておきましょう。

七五三とは、11月15日前後に行われる、子どもの成長を祝い、発育を願う祈願祭のことです。

七五三の起源は古くからの風習にあると言われています。

3才の「髪置(かみおき)」は男女児ともに行われ、この日を境に髪の毛を伸ばし始めました。5才の「袴着(はかまぎ)」は、男の子がはじめて袴を着用し、7才の「帯解(おびとき)」は、女児が大人用の帯を締める儀式でした。これらが七五三の起源です。

いまのように七五三が盛大に行われるようになったのは江戸幕府五代将軍の徳川綱吉が息子の健康を盛大に祈願したことから始まります。

忌中と喪中 その違いの確認

忌中と喪中の違い。みなさんは言葉できちんと説明できますか?

実は、神社へのお参りも、この忌中と喪中で意味合いが大きく変わってきます。

忌中とは、四十九日法要までのことです(神道では50日)。
喪中とは、死後1年間のことです。

忌中にはかつては法律の取り決めがありました。明治7年の太政官布告の「服忌令」では、「忌」(=神社への参拝や家の中の祭祀を控える)の期間と「服」(=精神的に故人を偲ぶ)の期間が、次のように定められています。

亡くなった人
父母 50日間 13ヶ月
30日間 13ヶ月
妻・子・兄弟姉妹 20日間 90日間
祖父母 30日間 150日間
10日間 30日間

現代ではこの服忌令は廃止されていますが、明治時代ですら、神社へのお参りを控える期間は最長で50日だったのです。

忌中の四十九日まで、喪中の1年間というのは、この服忌令がベースとなっていまでも根強く私たち庶民の間に流布していますが、神社側としては、50日を過ぎてのお参りはなんら問題ないとしています。

実際に、お寺と神社に聞いてみた

「そうは言っても本当に大丈夫なのかな…」と不安に思うあなたのために、実際に七五三祈願をしているお寺や神社に聞いてみました。

とあるお寺に問い合わせてみたところ、四十九日を過ぎていれば問題ないとの回答をいただきました。そもそも仏教では死を穢れとする考えはなく、忌中のお寺へのお参りはむしろ推奨されます。お寺での法事やお墓参りも日常茶飯事に行われています。

四十九日の期間に祝い事を控えるのは故人様の供養に専念するため。ですから四十九日が明けさえすれば七五三参りはなんら問題ないのです。

それでは、死を穢れと考える神道(神社)ではいかがでしょうか。

こちらは、四十九日間は神社への参拝は控えてほしいとのことです。やはり、身内に不幸が起きた遺族が忌中に神域である神社の境内に足を踏み入れることは憚れるようです。

しかし、四十九日が過ぎさえすればお参りしてもらっても構わないとの見解を示してくれました。

そして、お寺も神社も共通して、「大事なのはご家族の気持ち次第。気になるようであれば年をひとつずらして下さいね」とのことでした。

忌中の七五三は避ける 時期をずらしてお参りを

こうして見ると分かる通り、忌中(死後49日間)は神社へのお参りは避けます。これは神道の死を穢れとする考え方によります。そして仏教では死を穢れとはしないものの、遺族はお祝い事を控え、家の中でじっと籠り、故人の供養に専念する期間としてきました。

もしも11月の七五三の時期が忌中にかかってしまった場合は、時期をずらすなどしてお参りをしましょう。七五三の正式な日にちは11月15日であるため、11月や10月の申し込みが多いようですが、神社側としてはこれらの月以外でも一年を通してご祈祷してくれます。

また、どうしても喪中の祈願が気になるという人は、写真撮影だけその年にして、祈願は翌年に行うという人もいるようです。

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