お葬式を里帰りで行う場合、誰に相談すればいいか?

お葬式を自分の住まいではなく実家に里帰りして行う場合、いったい誰に相談すればいいのでしょうか。かつての故郷も、しばらく離れているために慣れない土地になってしまっているというのは珍しい話ではありません。
頼りになる人がいれば、ぜひともその人の力を借りて、納得のいくお葬式をしたいものです。

里帰りでお葬式を行うケース

通常、お葬式は喪主や遺族が住んでいる場所、あるいは故人が住んでいた場所のいずれかで行なわれます。

核家族社会では、親子が離れて暮らすことも少なくなく、故郷で暮らしていた親が息を引き取った場合など、必然的に里帰りでのお葬式となることでしょう。

葬儀文化は地域によって方法や風習が異なりますので、里帰りをしてお葬式をする場合にはその地域の慣習に従って行うべきです。

また、菩提寺がある場合は、菩提寺の意向を尊重しながら葬儀を進めていきます。菩提寺は、その後の法事や埋葬にも関わることとなる大切な存在ですから、特にお互いの考えや想いを共有しながらともに葬儀を営んでいく姿勢が大切です。

このように里帰りでのお葬式の場合、故郷の地域性、そして菩提寺の宗教性を考えながら、自分たちが希望とする葬儀を実施していくこととなります。

それを実現するためにも、次に挙げる人たちへの相談が欠かせません。

家族・親戚

なんといっても最も頼りになるのは家族や親戚です。あなたの両親、兄弟姉妹、祖父母、叔父叔母(伯父伯母)、甥姪、いとこなどがあたります。

もしも故郷にこうした家族や親戚がいるのであれば、協力しあって葬儀を進めるのが一番です。葬儀の方針を決めるだけでなく、その地域の風習、評判のいい葬儀社、お寺との関わり合いなど、自分自身でわからないことも、密にコミュニケーションをとりながら進めていきます。
こうすることで、あなた自身も助かりますし、家族や親族にも「ともに葬儀を進めている」という主体的な参加意識が芽生え、いい葬儀になっていくでしょう。

友人知人

友人や知人も、大切な相談相手です。家族や親戚ほどに詳しい相談はできないかもしれませんが、地域独特の風習や、葬儀社の評判など、参考になる情報が得られるかもしれません。

また、友人や知人だからこそ話せることもあることでしょう。里帰りということは、数年ぶり、あるいは数十年ぶりの再会ということも少なくありません。

こうした久しぶりの友人や知人からのサポートや参列が、あなたの葬儀をより豊かなものにしてくれるかもしれません。

寺院

里帰りをして葬儀を行う場合、菩提寺があるケースがほとんどです。菩提寺とは、その家の先祖代々を供養してくれているお寺のことです。お墓がお寺の境内にある場合、そのお寺が菩提寺ですし、そうでなくても、先祖代々の供養を菩提寺が担ってくれていることもあります。

葬儀の時はもちろんその菩提寺から住職や僧侶がやってきますし、その後の仏壇やお墓、あるいは法事やお盆のお参りなどのさまざまな供養についても関わりが続いていきます。
わからないことはどんどんお寺に相談していくことで、関係性が積み上がり、いい葬儀、いい供養になっていくことでしょう。

また、もしも菩提寺があるかないか分からない、あるいはどこが菩提寺かが分からないという方は、親戚に相談してみるとよいでしょう。

葬儀社

お葬式を執り行うには、葬儀社にお願いしなければなりません。家族や親戚、友人や知人、そしてお寺にも相談できないとなると、葬儀社に相談しましょう。その地域の事情をよく把握していますし、実際にあなたと葬儀を作り上げていくパートナーですから、一番頼りになる存在だと言えます。いい葬儀社との出会いがそのままいい葬儀へと直結します。

葬儀社は必ず同一エリア内で、複数問い合わせてみましょう。まずは電話などで簡単な質問をして、電話越しにその葬儀社の信頼性や誠実さを見極めます。そして見積書やパンフレットなどを請求し、費用や実績、会館設備を比較していきましょう。

最後は、対面で話をすることが大切です。葬儀社を訪ねたり、あるいは会館見学をしながら、葬儀の流れや費用について教えてもらい、葬儀に関する疑問や不安について聴いてもらいましょう。

安心できる葬儀社は、必ずあなたの分かる言葉でやさしく丁寧に説明をしてくれて、あなたの不安や疑問にもきちんと耳を傾けてくれるはずです。立地や費用だけでなく、相性や好感度も大切にしましょう。

いかがでしたでしょうか。東京が故郷だという方、東京に里帰りしてお葬式を営みたいと考える方は、どうぞお気軽に私たちにご相談下さい。

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