東京で葬儀屋さんを探すときにはどんな点を注意すればよいのでしょうか。
葬儀そのものには「地域性」がつきものですが、それは東京も同じ。ただし東京の地域性とは土着の風習というよりは、首都という土地柄独特のものだと言えるでしょう。
地方の人が東京で葬儀をあげようとして、いろいろな点でビックリしたというのはよく聞く話です。
東京の独特の葬儀事情、そして葬儀屋さん選びでの注意点についてまとめました。
火葬場が民営 火葬料金が高い
東京の、特に23区内の火葬場はそのほとんどが民営です。これは全国的に見ても大変珍しい現象です。
これには歴史的な経緯があります。明治に入り、東京の人口が急増していく中で、火葬場が普及してきます。その普及に一役買ったのが実業家の木村荘平です。木村が設立した会社が、いまも都内で6か所の火葬場を運営する「東京博善」です。
以降、地方では自治体が主体であるのに対し、都内では東京博善を中心に、民間企業によって火葬場の運営が行われるようになったのです。
民間企業の運営ということは、税金が投下されないということです。火葬場の運営コストのすべては利用者による火葬場の利用料金から捻出しなければなりませんし、いわゆる一般的な会社法人ですから、自治体運営の火葬場より、利益計算がなされている可能性もあるでしょう。
そのため、東京の火葬料金が他の地域に比べて極端に高いのです。一般的な火葬料金は7万5千円前後。(2023年6月現在)
他の公営火葬場が無料から1万円程度なのから考えると、その料金の高さが分かるかと思います。必然的に全体の葬儀費用も、地方と比べると割高となります。
自社会館を持たない葬儀社がたくさん
地方の葬儀は、葬儀社保有の葬儀式場で行われることが多いのです、東京の場合は自社会館を持たない葬儀社の方が圧倒的に多いのです。
東京では寺院などが運営する葬儀専用斎場がたくさんあり、そこ借りて葬儀を執り行います。
これにはいくつかの理由が考えられます。
・慢性的な土地不足から、会館建設の場所を確保するのが困難
・葬儀会館を新設するにあたり、住民からの同意を得づらい
・葬儀社側の会館維持というコストの軽減
これは言い換えれば、自社会館を持たなくても、集客さえできれば葬儀社が経営できることを意味します。
「携帯電話とファックスさえあれば、すべてアウトソーシングで葬儀社ができる」というのは本当の話なのです。そのため、業者のクオリティは玉石混交と言わざるをえません。
営業エリアは「一都三県」の注意点
前述の通り、東京には大小さまざまな葬儀社が乱立しています。葬儀社側は、「一都三県くらいならどこへでも駆けつけます」というスタンスを取って少しでもお客様をわが社に!と考えます。
もちろんわれわれ東葬祭も、お客様のためならどこへでも駆けつけます。三鷹市や武蔵野市を中心に営業している私たちが、墨田区や江戸川区のような場所で葬儀を行うことももちろん可能なのです。それは、前の章でも解説したように、貸し斎場が充実しているため、自社会館を持たなくても葬儀ができるという要因が大きく影響しています。
ただし現実問題として、狭い東京の中にも地域性はあります。特に大切なのが会館との関係性。
「◯◯会館は祭壇の飾り方に制約がある」「◯◯斎場は席数がどれくらい並ぶ」などの、現場だからこそわかる会館ごとの事情は、やはりそのエリアに長けている葬儀社の方がよく把握しています。
こうした経験や情報をきちんと持っているかどうかで、遺族へのサービスの質は大きく異なってきます。
広範なエリアをカバーすることを謳う葬儀社もありますが、ある程度特定のエリアで実績を積み上げている葬儀社の方が信頼できるだろうということです。
東京での葬儀社選びは「明朗会計」「会館保有」「地域密着」
ここまでの解説をふまえて、東京での葬儀社選びのポイントをお伝えいたします。
現代はインターネットでいろいろな葬儀社にアクセスできます。
「少し遠いけど、あの葬儀社なら3万円安くなる」ということで、神奈川や埼玉の業者にお願いしてももちろん構いません。
しかし、やはり安心して大切な家族を満足して送り出すには、信頼のおける葬儀社に依頼したいものです。
キーワードは「明朗会計」「会館保有」「地域密着」この3点ではないでしょうか。
東京独特の地域性もふまえた分かりやすい料金の説明は必須条件です。また、会館を保有しているということは都内の葬儀社にとっては大きな実績の証、ステータスです。
それがそのままその地域に根を張って、着実に信頼を積み重ねている証になるのです。
いかがでしたでしょうか。AZUMA葬祭は、一都三県での葬儀の施行実績がありますが、特に三鷹市、武蔵野市を中心とした地域密着型の葬儀社です。葬祭のプロフェッショナルとしてみなさまのご相談やご質問に24時間・365日対応しております。
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