最近、家族や近親者だけで行う家族葬が増えていますが、どのように訃報連絡をすればいいのか分からないという声をよくいただきます。
ひと昔前は一般葬が主流で、親族や関係者問わず広く訃報を流すことができました。しかし、家族葬では、参列して欲しい人と参列を控えて欲しい人とを区別しなければなりません。この記事では、家族葬の訃報連絡の方法をご紹介いたします。
参列してほしい人への連絡
家族葬では、家族や近親者など、参列を希望する人だけに連絡をします。相手は身内ですから、あまりかしこまらずに、相手との関係性に見合った方法で連絡しましょう。まずは電話で一方を入れる。それから改めて詳細を連絡するのがよいでしょう。葬儀社との打ち合わせで日程や場所が決まれば、メールやファックスなどの文字情報として伝えます。口頭で伝えるよりも間違いが少ないのでオススメです。
香典や供花などを辞退するのであればこの時に伝えておきます。
電話連絡の例
ご逝去を迎えたら、大切な人にはまずは電話で一報を入れましょう。
東京太郎の長男の二郎です。
かねてから入院中だった父ですが、本日午前10時に亡くなりました。
これから自宅に搬送します。葬儀社と打ち合わせをして詳細が決まりましたら、またメールでご連絡いたします。もしも何かありましたら、私の電話、090-0000-0000にご連絡ください。
なお、家族葬で行う予定ですので、いまのところは他のみなさまにお伝えなどしないようお願いいたします。
葬儀詳細の連絡
日程や場所など、葬儀の詳細が決まったらメールやSNS、ファックスなどで連絡します。ここではメールの場合の文例を記します。
件名:【葬儀の詳細の連絡】
◯◯様
さきほどお電話でお伝えした葬儀の詳細についてご連絡いたします。お忙しい中恐縮ですが、どうぞご参列いただき、父の最期を一緒に見送っていただければ幸いです。
故 東京太郎 儀 葬儀告別式
通夜 令和◯年◯月◯日午後6時より
葬儀告別式 令和◯年◯月◯日午前11時より正午まで
場所 多磨斎場
東京都府中市多磨町2丁目1−1
042-361-2174
葬儀形式 浄土宗・家族葬
喪主 東京二郎(090-0000-0000)
参列を控えてほしい人への連絡
参列を控えてほしい人には、亡くなった直後に伝えないのが基本です。
事後報告として、葬儀後にハガキで「葬儀は近親者のみで執り行い、無事に終えたこと」を報告します。また、年末が近い場合には喪中ハガキと兼ねて郵送しても構いません。文面には、亡くなった日時を記し、連絡が遅くなったことへのお詫びを添えます。
しかし、中には葬儀の前に伝えなければならないケースもあります。
たとえば、会社や学校に対しては忌引きの休暇を申請しなければなりません。申請の際には、上司や担任の教師に家族葬で行うために弔問や香典は辞退する旨をきちんと伝えておきましょう。
また、隣近所の住民に対しても事前に故人の逝去を伝えておくのが賢明です。何の連絡がないまま喪服の人が出入りしている姿を見ると、周りの人たちも気になってしまいます。隣近所の人たちは葬儀のあとも付き合いが続いていくため、早めに伝えておくのが良いでしょう。その際、家族葬で行うことをきちんと伝えておきます。
地域によっては自治会内で訃報連絡の内容が取り決められているところがありますので、自治会長に相談しましょう。
事後報告の文例
葬儀後に亡くなったことを知らせるハガキには、どのように書けば良いのでしょうか。下の文章を参考にしてください。
父 太郎儀式 かねてから療養中でございましたが
去る◯月◯日に永眠いたしました
◯◯歳の生涯でした
ここに謹んでご通知申し上げます
葬儀は 故人の生前の意志を尊重し
誠に勝手ながら 家族のみにて執り行いました
本来ならば早速申し上げるべきところでございましたが
お知らせが遅れましたことをお許しください
尚 お供えやお香典につきましては
ご辞退させていただきたくお願い申し上げます
生前中賜りましたご厚誼に深謝し
失礼ながら 書中をもってお知らせ申し上げます
令和二年◯月◯日
〒181-0012東京都三鷹市上連雀2丁目5−15
喪主 東太郎
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