「葬儀屋さん」と聞くと、みなさんはどのような仕事の内容をイメージされますか?1件のおうちのお葬式をひとりの担当者が最初から最後まで受け持つ葬儀社もあれば、現場現場で専門のスタッフが対応する分業制を敷く葬儀社もあります。ここでは、1件のお客様から葬儀のご依頼を頂いてから葬儀を終えるまでの間で、葬儀屋さんのスタッフがどのような動きをするのかをご紹介いたします。
お迎え
ご家族からお迎えの依頼の連絡が入りましたら、すぐに寝台車を用意して、指定の場所に急行します。24時間365日対応なので、夜間も宿直体制を敷くのが基本です。
ご搬送~ご安置
病院や警察署などにお迎えに上がり、故人様をご指定の場所にお連れします。ご安置の際は、故人様のお身体をきれいに清め、仏衣をお着せし、ドライアイスのお手当をします。施設によって、きちんとエンゼルケアをする施設とそうでない施設とがあるので、その時の状況によってお手当の内容は変わります。また、ご自宅にご安置するときは、枕飾りを設置して、お参りができる準備もいたします。
打合せ
喪主様やご遺族との大切な打ち合わせです。日程や場所、プランなどを決めるだけでなく、ご遺族の故人様への想いや、葬儀に対するご希望をお伺いするとても大切な時間です。
各方面への発注や手配
葬儀の方針が決まりましたら、すぐに会社に戻り、各方面への発注や手配に入ります。寺院、式場、火葬場、霊柩車、祭壇、棺、生花装飾、遺影写真、料理、返礼品など、自社で用意するものや専門業者に依頼するものも含め、品目は多岐に渡り、これらを一件一件間違いなく手配します。
式場設営
通夜当日には式場設営を行います。東京は式場が大変混雑しているために、前の家が出棺を終えて撤収が完了した後に、設営に入ります。時間はわずか2~3時間。短時間で祭壇や生花装飾や座席や受付など、さまざまな準備を完了させなければなりません。
納棺
納棺では、参加者全員で故人様の身体を清め、旅のお姿を着せ、そして棺の中にご遺体を納めます。ご遺族が故人様のお身体に触れる最後の時間です。ゆっくりと心を込めて向き合えるように努めます。なお、納棺は通夜前日に行うこともあれば、通夜当日に行うこともあり、状況によってことなります。
通夜・葬儀
通夜式と葬儀告別式の式中案内を行います。担当者の下、司会者、各現場の案内係など複数のスタッフでご遺族をサポートし、参列者を案内します。
火葬場立ち合い・撤収作業
出棺後は、火葬場に立ち会う者と式場の撤収する者とが分かれます。式場では次の通夜を控えている葬家のために、速やかに撤収をしなければなりません。また、火葬を終えて式場で行う初七日法要や精進落としの準備も行います。
ご自宅への祭壇やお花のお届け
葬儀を終えると、ご自宅にお骨飾りの祭壇やお花を届けます。その後もご遺族の仏事のサポートをします。四十九日法要、香典返し、仏壇やお位牌など、さまざまなアフターフォローを手掛けます。