人生で一度あるかないかの喪主。葬儀をよいものにするにはよい葬儀社との出会いが大切です。しかし、葬儀社の数はとても多く、どこに依頼すればよいのか逆に迷ってしまうものです。東京には800を超える葬儀社があり、それぞれの区や市にも複数の式場があります。
どの式場で、どの葬儀社を選べば良いのか。後悔しないお葬式のための、葬儀社選びのポイントをまとめました。
1.インターネットで検索
まずはインターネットで検索しましょう。自分たちが希望するエリアでどんな式場があるのか、そしてどんな葬儀社があるのか、情報収集です。インターネット上には無数の葬儀社がヒットしますが、その中で気になる葬儀社を4社程度選びましょう。できれば下に挙げたような異なる業態の4社を選びたいものです。
- 大手の葬儀社
- 地域密着型の葬儀社
- インターネットで展開している新興の葬儀社
- その他、気になる葬儀社
2.電話問い合わせや資料請求
気になる4社が絞り込めたら、その葬儀社に電話してみましょう。電話越しの対応のよしあしは、そのまま葬儀の品質にもつながります。言葉遣いや対応が丁寧かどうかを見極めることを意識しながら、話をしましょう。
その上で、資料を請求します。一般の人が見ても分かりやすいような資料が作られているか、料金プランが明確か、4社を比較します。
また、資料を請求するということは、こちらの住所などを相手に伝えることを意味します。最近では強引な営業はほとんど見られなくなりましたが、こちらの住所を伝えるということは相手にとって営業先が1件増えることを意味します。ですから、資料請求はある程度信頼のおけそうな葬儀社に限定しましょう。
電話問い合わせや資料請求では、以下の点に注意します。
- 電話での応対は丁寧だったか
- 資料はすぐに送られてきたか
- 式場情報が分かりやすく記載されているか
- セットプランや葬儀費用について分かりやすく掲載されているか
- 葬儀の流れ、必要なものなどについての説明があるか
3.見積もり
電話対応や資料の精度などから信頼のおけそうな葬儀社が絞り込めたら見積もりを依頼しましょう。事前に見積もりしておくことは、葬儀社を比較で評価できるだけではなく、自分たちがどれくらいのお金を用意しておかなければならない予算計画にも役立ちます。また、見積もりをすることで、葬儀全体がどのように流れていき、どの部分で費用がかかるのかなども把握できます。見積書の見極めは、以下のポイントに注意します。
- 葬儀に不慣れな人でも理解できるよう、分かりやすく作られているか
- 商品項目は1つずつ画像が添付されているか
- 料理や返礼品など、数量が変動する可能性があるものをきちんと明示しているか
- 葬儀社に支払うもの以外に喪主が準備しなければならない費用についても説明がなされているか
4.「人柄」というとても大切な要素
以上の方法で葬儀社を絞る込むことで、よい葬儀社と出会える可能性は高まるでしょう。
そして、葬儀社スタッフの対応、つまり「人柄」は軽視しないようにしましょう。なぜなら、葬儀の依頼とは商品の購入ではなく、サービスの享受だからです。葬儀を終えた多くの人たちは、葬儀の満足度を、祭壇のきれいさや、価格の安さよりも、担当者の人柄に感じています。電話対応や対面相談の時の担当者の人柄も、葬儀社を選ぶ上での大切な判断材料なのです。