近年、「生前葬」という新しい形式の葬儀が注目されています。一般的な葬儀とは異なり、生前葬は故人が生きている間に自ら主催する儀式です。このユニークな形式には、多くのメリットとデメリットがあり、実施するには慎重な計画が必要です。
「生前葬では何をするの?」
「生きている内にお葬式って、どういうこと?」
「生前葬のメリットやデメリットや」
などと生前葬に興味をお持ちの方に向けて、この記事では、生前葬について、そのメリットとデメリットもあわせて解説します。
生前葬とは
生前葬とは、本人が生きている間に自らの葬儀を行うイベントです。従来の葬儀とは異なり、主役である本人が自分の意志で計画し、感謝の気持ちを直接伝える場をつくることが特徴です。
多くの場合、生前葬は堅苦しい儀式ではなく、パーティー形式で行われます。これまでの半生を振り返りながら、親しい親戚や友人たちとの久しぶりの再会を楽しむ場として設けられることが一般的です。
現代の高齢化社会では、家族葬が主流です。しかし、故人と縁のあった人々が訃報を後から聞き、「最後に会いたかった」という後悔を抱くケースも少なくありません。生前葬は、こうした悔いを防ぎ、本人と親しい人たちが直接顔を合わせる機会となります。そのため、故人を偲ぶだけでなく、今生での感謝や絆を深める場としても注目されています。
生前葬の特徴は、主に3つあります。
●自由でオリジナルなイベント
主催者自身が計画を立てるため、宗教儀式に縛られず自由でオリジナルなスタイルで実施可能です。例えば、趣味をテーマにしたパーティー形式や、親しい人だけを招く小規模な集まりなど、希望に沿った形で行えます。
●大切な人に直接会える
遠方にいる親戚や古くからの友人などに直接会って会話ができます。年を重ねるごとに、会いたい人と会えなくなってしまうものですが、生前葬という形でイベントを実施することで、大切な人たちに自分の思いを伝えることができます。
●家族への配慮
生前葬は家族への配慮にもつながります。元気なうちにご縁のあった人々と再会する機会を設けておくことで、本人が亡くなった際に小規模な家族葬を行っても後ろめたさを感じずに済みます。また、葬儀費用の負担の軽減にもなります。
生前葬のメリット
生前葬には、次のようなメリットがあります。
●感謝の気持ちを直接伝えられる
生前葬は、親しい人々に直接感謝の言葉を伝える場として最適です。これにより、参加者との絆を再確認でき、残された時間がより充実したものとなるでしょう。
●自由なスタイルで実施可能
宗教儀式に縛られず、趣味やテーマに合わせたユニークな内容を計画できます。パーティー形式や音楽会など、希望を形にすることができます。
●人生の振り返り
生前葬は、これまでの人生を振り返り、今後の生き方を再確認する良い機会にもなります。
生前葬のデメリット
生前葬には次のようなデメリットもあります。
●周囲の理解を得る難しさ
生前葬はまだ一般的ではなく、特に高齢者や伝統的な価値観を持つ人々からは不謹慎だと捉えられる場合があります。周囲の理解を得るためには、事前の説明や配慮が必要です。
●二重の手間と費用
生前葬を行っても、死後に通常の葬儀を行う必要があります。そのため、二重に手間や費用がかかります。
●自己満足に陥りやすい
主催者が全てを計画するため、自分本位の内容になるリスクがあります。周囲の人やゲストとの調和を意識しないと、不快感を与える可能性があります。
終わりに
生前葬には、新しい形式の儀式として、多くのメリットがあります。感謝の気持ちを直接伝えられる貴重な機会であり、家族の負担を軽減する効果もあります。
しかし、周囲の理解や費用面の課題も考慮する必要があります。実施を検討する際には、自分自身と家族の希望や状況をしっかりと話し合い、慎重に計画を立てましょう。
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