通夜や葬儀をせずに火葬だけで済ませてしまう葬儀スタイルが「直葬」です。直葬を選んだ場合、お坊さんのお経は必要ないのでしょうか。また、直葬だけどお経はきちんと上げてもらいたいと思った時は、どのようにすればいいのでしょうか。
直葬でも読経は可能
通夜や葬儀のない直葬を選んだとしても、お坊さんによる読経は可能です。火葬炉の前で、故人様が荼毘に付される前にお坊さんに読経してもらい、親族は焼香をします。火葬場によっては荼毘に付された後に読経をいただくこともあります。
火葬場で読経OKなら、通夜や葬儀は不要?
火葬場でお経を上げてもらえるのであれば、通夜や葬儀はしなくてもいいのではないか。このように考える人もきっといることでしょう。
しかし、火葬場は公共空間です。さまざまなご遺体の火葬が執行され、その数だけの遺族が場内を行き交います。個別の葬儀はそれぞれの葬儀会館で済ませているので、火葬場での読経は簡略されたものであることが基本で、時間にして約10分程度でしょう。
家族がわずか10分程度の読経でよいのであればそれでも構いませんが、時間に余裕を持ってゆっくりと故人様と向き合うことは、火葬場では不可能です。
火葬炉前でのお別れの方法と流れ
直葬で、火葬炉前で読経をしてもらう場合、どのような手順で行われるのでしょうか。
●集合
まずは時刻に合わせて火葬場で集合します。火葬場の案内があったら指定の場所まで行きます。
●お別れ〜火葬
お別れの場に棺が運び込まれると、蓋を開けて最後のお別れをします。故人の顔や手にじかに触れ、お花や副葬品を棺の中に入れて、蓋を閉めます。火葬炉の扉が開いて、棺が納まるところを見届けます。
●読経・焼香
火葬炉に向かって僧侶が読経をし、順番に焼香して故人様を供養します。
●待機・拾骨
火葬が終わるまでは館内で待機します。火葬が済むと案内に従って拾骨室に集まります。白骨を2人一組で骨壷の中に収めていきます。
お坊さんのいない直葬
お坊さんを呼ばない場合は、上で解説した流れでお坊さんの読経がなくなります。火葬炉に入るところを見届けたあとに、火葬場の職員から焼香の案内があります。
お坊さんを呼ぶも呼ばないもご家族の皆さんの判断ですが、故人の死という重い問題を自分たちだけで背負うのは少し大変なことです。こういう時こそ供養の専門家であるお坊さんの力を借りても良いのかもしれません。
直葬をお考えの方、お坊さんのことでお悩みの方、その他にも葬儀や仏事でお困りのことは、どうぞお気軽に東葬祭までご相談ください。お申し込みフォーム、またはお電話にて承ります。
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