「精進落としの挨拶。何を話せばいいのか」
「献杯をだれにお願いすればいい?」
…などと、「精進落とし」での挨拶で悩んでいませんか?
こんにちは。東京都三鷹市で創業59年、7万5千件のお葬式をお手伝いしてきたAZUMA・東葬祭です。
お葬式が終わり、火葬場から戻ったあと、親族や親しい方々と共に過ごす「精進落とし」の席。この場で、喪主としてどのような挨拶をすればよいのか、不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
今回は、精進落としの意味とマナーについて、さらには具体的な挨拶の例文もふくめてご紹介します。
精進落としとは
精進落としとは、告別式と火葬が終わったあとの食事の席を指します。
もともとは、忌明けまでの間に肉や魚を避けた「精進料理」から、通常の食事に戻すという意味がありました。
現在ではその意味合いが広がり、通夜や葬儀に参列してくれた方へのお礼として、食事をふるまう場として設けられています。
一般的には和食の会席膳が多く、相場は一人あたり5,000円前後です。
席順では、喪主やご遺族は「下座」に座るのが基本。おもてなしをする立場であるという考え方が背景にあります。
精進落としの挨拶は2回
精進落としでは、始める前に2つの挨拶を行うのが一般的です。
1つ目は喪主からの挨拶。
2つ目は、親族の代表による「献杯」の発声です。
それぞれのポイントと例文をご紹介します。
喪主の挨拶
まずは喪主から、短く簡潔な挨拶を行います。
内容としては、2日間(通夜・告別式)にわたりご参列いただいたことへの感謝と、故人を見送る場に立ち会ってくださったことへのお礼を伝えることが中心です。
また、これから「献杯」の発声をお願いする方の紹介もここで行います。
<喪主挨拶の例文>
本日はご多用のところ、通夜・告別式と二日間にわたり、故人のためにお時間をいただき、誠にありがとうございました。
おかげさまで、無事に見送りを終えることができました。
ささやかではございますが、精進落としのお席をご用意させていただきました。
どうぞ、故人の思い出を語らいながら、お召し上がりいただければと思います。
それでは、献杯のご発声を、〇〇さまにお願いしたいと思います。
献杯の挨拶
葬儀や法要の席では、「乾杯」ではなく「献杯(けんぱい)」が用いられます。
故人を偲ぶ場であるため、グラスを合わせたり大きな声で掛け声をかけるようなことは避けましょう。静かに故人への思いを込めて献杯します。
献杯の挨拶は、親族の中で年長者や故人と特に縁の深かった方にお願いするのが一般的です。
<献杯の挨拶の例文>
ただいまご紹介にあずかりました、故人・太郎の兄の〇〇でございます。
本日はご多忙の中、故人のためにお集まりいただき、誠にありがとうございました。
私たち親族にとっても、心強くありがたいお見送りとなりました。
ささやかながら、故人を偲ぶお食事の席です。どうぞごゆっくりお召し上がりください。
それでは、太郎の冥福を祈り、献杯。
※このあと「献杯」と発声し、グラスを軽く持ち上げて口元に運びますが、グラスは鳴らさず、静かに行うのがマナーです。
※挨拶の中で、故人の思い出やエピソードをまじえても構いません。
おわりに
精進落としは、ただの食事会ではなく、故人をしのび、参列してくださった方々との感謝を分かち合う大切な時間です。
喪主としての挨拶に不安を感じるかもしれませんが、丁寧な言葉で感謝の気持ちを伝えれば、それだけで十分です。
何を話せばいいか迷われた際には、今回の例文を参考に、故人らしい思い出や、今日という日への感謝を素直に表現してみてください。
私たちAZUMA葬祭では、葬儀の流れだけでなく、こうした細かなマナーや心配りについても丁寧にサポートいたします。何か気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。
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