「お葬式の引き出物って何?」
「何を?どれくらいの金額のものにすればいいの?」
「即日返しと後返し、どちらがいいの?」
この記事は、お葬式の引き物について困っている方に書かれています。
こんにちは。創業59年、東京都三鷹市で7万5千件のお葬式をお手伝いしてきた株式会社AZUMA・東葬祭です。
大切な方のお葬式を無事に終えたあと、ご遺族にとって次に気がかりになるのが「引き出物(返礼品)」のことかもしれません。
そこでこの記事では、葬儀における引き出物について、その金額や内容、選び方のポイントを分かりやすくご紹介いたします。
お葬式の引き出物とは?
お葬式の引き出物は、大きく分けて「会葬御礼」と「香典返し」の2種類があります。
どちらも、故人を悼み、足を運んでくださった方々への感謝を伝えるためのものですが、それぞれ意味合いも金額も異なります。
それぞれの違いを理解し、失礼のないよう準備しておくことが大切です。
会葬御礼とは?
会葬御礼とは、お葬式に参列してくださった方へ感謝の気持ちを伝えるための返礼品です。香典の有無にかかわらず、参列者全員にお渡しします。
金額の目安は500円〜1000円程度。
品物としては、ハンカチやタオル、お茶のセット、小さな和菓子などが好まれます。
また、品物と一緒に「会葬礼状」と呼ばれるお礼の手紙を添えるのが一般的です。礼状には、故人の名前や生前のご厚情への感謝の言葉が簡潔に記されており、参列してくださった方に丁寧な印象を与えます。
香典返しとは?
香典返しは、香典をいただいた方へお返しとして贈る品物のことです。会葬御礼とは異なり、「香典を持参された方」にのみお渡しします。
金額の目安は、いただいた香典の3分の1程度。たとえば1万円の香典をいただいた場合は、3000円前後の品を選ぶのが一般的です。
定番の品物としては、以下のようなものがあります。
- お茶の詰め合わせ
- タオルセット
- 焼き菓子や羊羹などの日持ちするお菓子
- カタログギフト(受け取った方が自由に選べるため人気)
日常的に使えるもの、あとに残らないものがよく選ばれています。
香典返しの配り方には2つの方法がある
香典返しは、渡し方にも2つの方法があります。それぞれの特徴を知って、家庭に合った方法を選びましょう。
1. 後返し
「四十九日法要」を終えたあと、改めて香典返しを贈る方法です。
いただいた香典の金額を葬儀後に確認し、金額に応じた返礼品を個別に手配して郵送します。かつてはこのスタイルが主流でした。
金額に応じて、時間をかけて丁寧に品物を選べることができる半面、商品選びや発送作業が煩雑です。
2. 即日返し
葬儀当日、香典をいただいたその場でお返しを渡す方法です。近年はこの即日返しが主流となっています。
あらかじめ平均的な香典額(1万円程度)を想定し、それに見合った返礼品を一律で用意しておくスタイルです。
葬儀後の事務処理が不要になり、遺族の負担を軽減できる半面、実際の香典額とのズレが生じる可能性があるばかりでなく品物が画一的になってしまいます。
引き出物を選ぶときの注意点
引き出物の準備をするときは、以下のようなポイントを意識するとよいでしょう。
- 実用的で日持ちするものを選ぶ(食べ物・日用品・消耗品が無難)
- 「消えもの」が基本。縁起を気にする人も多いため、形に残らないものが安心
- のし紙には「志」や「満中陰志」などを記し、名義は喪主の名前にする
宗教や地域によってしきたりが異なることもあるため、葬儀社や親戚に相談するのが確実です。
まとめ
お葬式の引き出物には、参列者全員に渡す「会葬御礼」と、香典をいただいた方への「香典返し」の2種類があります。
香典返しは「即日返し」と「後返し」に分かれ、それぞれにメリット・デメリットがありますので、ご家族のご都合や地域の慣習に合わせて選びましょう。
私たちAZUMA葬祭では、葬儀に関するあらゆるご相談に丁寧にお応えしています。
引き出物の品選びや、のしの書き方、香典帳の整理まで、お困りのことがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
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