「急な葬儀で、クローゼットを開けてみても、喪服がない」
「しわや汚れがひどくてとても着れない」
「着てみたけれど体型が変わってしまって着られなくなってしまった」
いざ喪服を準備しようとしても、こうしたトラブルに見舞われてしまうと、焦りばかりが募ります。
なぜなら、通夜は明日や明後日にはやって来ますから、とにかく時間がありません。
しかも喪服は普段着用するものではないために、わざわざ新しいものを買いに行くには気が退けてしまうという人もいるでしょう。
そんな時におすすめなのが、喪服のレンタルサービス。いわゆる貸衣装です。
どうしても自前の喪服が用意できない場合でも、レンタルすればなんとか間に合わせられるでしょう。
この記事では、喪服のレンタルや費用についてご説明いたします。
喪服のレンタル 3つの依頼先
「喪服をレンタルしたい」と思った時に、どこに相談すればいいのでしょうか。挙げられるのは、葬儀社、貸衣裳店、インターネット業者の3つです。それぞれの特徴を順に解説いたします。
●葬儀社
最も間違いがなく安心なのは、葬儀社に相談することです。
多くの葬儀社では、貸衣装の専門業者と提携しています。
喪主や遺族であれば、葬儀の打ち合わせの中で相談してみるとよいでしょう。
葬儀社が間に入ってくれるので、間違いも少なく、急なことでも対応してくれるというのが最大の安心感です。
指定の日時と場所に届けてくれるだけでなく、葬儀が終わったあとは葬儀社に預けるだけで返却完了です。借りたり返したりの手間も楽な点も、ありがたいところです。
ただし費用は、葬儀社を間に挟む分、仲介料がかかり、若干高めです。
●貸衣装店
お住まいの地域の貸衣装店に相談しましょう。
まずは電話で申し込みをしておけば、スムーズにレンタルできるでしょう。
一度自宅に持ち帰るだけでなく、店舗で着替えて、直接会場に向かうこともできます。
現物を見て試着もできるので、安心して服を選べますが、そのためにはわざわざ店舗まで足を運ばないといけません。
通夜や葬儀の知らせは急にやってきますので、近くに貸衣装店があるか、お店まで足を運ぶ時間があるかどうかがポイントです。
●インターネットのレンタル業者
最近では、インターネットでも喪服をレンタルできます。
電話や専用フォームで申し込み、現物は宅配便で送られてきます。
インターネットレンタルは、価格は安いのですが、通夜や葬儀に間に合うかどうかが重要になってきます。
どの業者も即日発送を謳っていますが、どんなに近隣の地域でも早くても翌日、業者がある地点から距離が離れていくごとに中2日、中3日と日数を要します。
通夜や葬儀の日程は、地域やその時の状況によって異なりますが、多くはご逝去の翌日、あるいは2日後が多いでしょう。
訃報を受け取り、そこからネットで申し込んでから発送されるので、参列までに間に合わないというケースも充分に考えられるます。タイムスケジュールには特に気をつけましょう。
小物のレンタル
喪服のレンタルにどこまでのものが含まれるかを事前に確認しておきましょう。
オプションによって小物のレンタルもできますし、中には一式でセットレンタルしている貸衣装店もあります。
●男性の場合
男性の基本は上下スーツです。
これにオプションをつけるのであれば、靴、靴下、Yシャツ、ネクタイ、アームバンド、サスペンダー、数珠、袱紗などがあります。
●女性の場合
女性の基本はアンサンブルです。
ジャケットとスカート、ジャケットとワンピースなどの組み合わせが一般的です。
これにオプションをつけるのであれば、靴、ネックレス、バッグ、ストッキング、数珠、袱紗などがあります。
和装のレンタルでは着付けの手配も必要
最近ではあまり見かけなくなりましたが、和装のレンタルも可能です。この場合肌着や足袋などは自分で用意します。
また、着付けをしなければなりません。
自分で着付けができるのであればよいのですが、できない場合は着付け師もあわせて手配します。
自宅に来てもらうか、あるいは会館の控室が利用できる場合は、会館に来てもらいましょう。
喪服のレンタルの相場
新しい喪服を買おうとすると、安いものでも2万円、上質なものでも5万円前後かかると言われていますが、レンタルの場合はどれくらいの費用がかかるのでしょうか。
●洋装の場合
5,000円~10,000円
●和装の場合
15,000円~30,000
●着付け師
5,000円~10,000円(別途出張費)
※葬儀社に依頼した場合は、この価格よりも1.5倍程度割高になるでしょう。
ここに挙げたのはあくまでも一般的な相場です。詳しくは葬儀社やお近くに貸衣装店にお問い合わせください。
喪服レンタルの流れ
喪服は次のような流れでレンタルします。
●葬儀社の場合
・葬儀社にレンタルを依頼。サイズや品目などを伝える
・指定の場所に配達してもらう(自宅、式場など)
・着用
・葬儀終了時に葬儀社に返却
・支払いは葬儀費用とまとめて行う
●貸衣装店の場合
・貸衣装店に出向きレンタルする
・自宅に持ち帰ることもできるし、貸衣装店で着替えることも可能
・着用
・葬儀を終えると貸衣装店まで返却する
・支払いは、レンタル時または返却時
●インターネットのレンタル業者
・喪服レンタルサイトで喪服を選ぶ。サイズ、品目、住所、氏名、電話番号、支払い方法などを入力
・指定の場所に届いた喪服を受け取る
・着用
・返却。着払いでクリーニングは不要
・支払いはクレジットカード決済が基本
喪服は買うべき? レンタルすべき?
普段なかなか着ることのない喪服ですが、いつ葬儀が発生してもよいように一着は買っておいた方がいいのでしょうか?
それとも、そのつどレンタルをする方がいいのでしょうか?
次に挙げた内容を自分自身にあてはめた上で、考えてみてはいかがでしょうか?。
●身内に不幸が起きた時は買っておいた方がよい
もしも身内に不幸が起きて、親族として葬儀に参列するのであれば、一着は買っておいた方がよいでしょう。
なぜなら、通夜・葬儀だけではなく、四十九日、一周忌、三回忌と、葬儀のあとも法要が続き、喪服を着用する機会が増えるからです。
そのつど喪服をレンタルするよりは、一着自分のものを購入しておくことをおすすめします。
●体型は5年で変わる
個人差はあるかもしれませんが、人の体型は5年で変わると言います。
普段の生活から、冠婚葬祭の場に出ることが少ないのであれば、そのつどレンタルで対応してもいいかもしれません。
●収納やメンテナンスが必要
もしも喪服を持っておくなら、収納にも場所を取ります。
また、使用後はすぐにクリーニングに出しておかなければなりません。
いざ喪服を着なければならないという時に、汚れやしわがついていると、参列先の家族に対しても失礼に当たります。
いつでもすぐに着れるような状態で保管しておかなければなりません。
喪服のレンタルと購入 どっちがお得?
ここまで喪服のレンタルと購入との違いを見てきましたが、費用で比較した時にどちらの方がお得なのでしょうか?
もしもあなたの身内で葬儀が起きた場合は、購入した方がお得でしょう。
もしもあなたの身内に葬儀が発生した場合、その後の四十九日法要、百か日、一周忌、三回忌などの年忌法要、さらには仏壇やお墓の開眼法要など、法事への参列機会がぐんと増えます。
1度のレンタル費用が仮に5千円だとしても、4回着用すると2万円ですし、毎回取り寄せるのも手間です。
葬儀や法事への参列が多く、体系がさほど変わらない年齢になったならば、喪服を一着購入しておく方がよいでしょう。
葬儀への参列機会がそうないのであれば、レンタルでもよいでしょう。防虫や湿気など、喪服の維持管理で頭を悩ませる必要がありません。
そもそも喪服が必要なのか
あわせて考えておきたいのは、そもそも喪服が必要かどうかということです。
もしも通夜に駆けつけるだけというのであれば、無理に喪服を用意しなくても構いません。
また、家族や親戚の中に喪服を持っている人がいれば、その人から借りるという方法もあるでしょう。
喪服レンタルがおすすめな人
以上のようなことを踏まえて、喪服のレンタルは次に挙げるような人たちにおすすめです。
●喪服が家にない人
●体型が変わってしまい、いまある喪服が着られなくなった人
●妊婦の人
●ダイエットやウェイトアップなどをしてこれから体重が増減しそうな人
●いまある喪服が汚れている人(しみ、汚れ、虫食いなど)
●遠方の葬儀に参列するのに喪服が荷物になる人
特に妊婦の人は、一時的に体型が変化しているので、喪服を買うよりレンタルする方がおすすめです。
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