皆さんはご自分の家紋をご存じですか?
またその紋の名前はわかりますか?
ここでは葬儀と家紋の関係を考えてみましょう。
家紋は全国に4000個もある!
家紋とはその家で代々受け継ぐ紋章のことで、家柄や地位などを示すために用いられてきたものです。
およそ4000個の家紋があると言われており、それぞれに名前がついています。
墓石や仏壇に家紋が入っていることもありますので、目にしたことがあるかもしれません。
お葬式では和装の喪服に入っていたり、挨拶状に印刷したりして使用します。
あらかじめ確認しておくこと
いざというときにあわてないように、自分の家紋を知っておくとよいでしょう。
上で述べたように墓石などに彫られている場合もありますが、最近ではそれがないことも多いので、家族や親戚に確認してみましょう。
家紋はさまざま
結婚して相手方の姓を名乗る場合には、相手方の家紋をつけるのが一般的ですが、実家の家紋をつけるのもマナー違反ではありません。
また女性の場合には、女紋(おんなもん)と呼ばれる女系家族だけが受け継ぐ紋を自分の母親から受け継ぐ場合もあります。
これはおもに西日本にある風習で、母から娘、娘から孫へと女系家族だけが受け継ぐ紋がある場合があります。
これにもいくつか種類があり、継承の仕方にも差があるようです。
今は和装のレンタルもできますので、その際には自分の家の家紋を指定するようにしましょう。
葬儀には一般的な紋でもよい
家紋がわかればそれに越したことはありませんが、葬儀を執り行う上で必ずなくてはならない、というものではないのです。
家紋がない挨拶状などを用意することも可能です。
また、緊急の場合は「五三桐(ごさんのきり)」という一般的な家紋で代用することもできます。
自分の家紋を調べる手立てがない場合には、葬儀社などに伝え、対応をしてもらうとよいでしょう。