時代の変化とともに家族葬が増え、それに伴って香典を辞退する家庭が増えています。
生前ご縁のあった方の逝去に際し、できる限りの弔意を示したいと考えても、遺族の意向が香典辞退であれば、その決定を尊重することが何よりも大切です。
ですが、心からの哀悼の気持ちをどのように表現すれば良いのでしょうか?
この記事では、香典を辞退された場合におすすめの代替方法を丁寧に解説します。
遺族の意向をきちんと理解する
まずは、遺族が弔意をどのような形で辞退しているかをきちんと確認することが、適切な対応の第一歩となります。
ひとことに香典辞退とは言っても、その内容はさまざまです。香典だけを辞退するケース、香典と供花供物を辞退するケース、さらには弔問も含めた一切の弔意を受け付けない家庭もまれにあります。
このように、遺族の希望が明確であれば、それに沿った形で故人を偲ぶ方法を選び、お互いの心を通わせることができるでしょう。
食べ物や飲み物のお供え
故人が生前好んだお菓子や果物、その他の食べ物のお供えの多くは、供物として喜ばれます。
食べ物や飲み物をお供えする時は、家族がその管理に困らないよう、日持ちのするものが良いでしょう。
また個包装にされているものであれば、複数の方に分けることができ、「わが家だけでは処理しきれない」といった心の負担を軽減できます。
具体的には焼き菓子やクッキーなど、飲み物の詰め合わせなどが好まれる傾向にあります。
お線香を贈る
お線香は、日本の葬儀文化において長く尊重されてきた供え物です。葬儀後に遺族が使う機会が多いため、普段自らが手に取ることのない高級なお線香を選ぶことで、故人への敬意と遺族への心遣いが伝わります。
最近では、伝統的なお線香はもちろんのこと、多種多様な香りやデザイン性に富んだパッケージのもの、ローソクと線香の詰め合わせなど、幅広い選択肢から選べます。
百貨店や仏壇仏具店などに加え、インターネットでも購入でき、きちんと包装や熨斗がけもしてくれます。
供花を贈る
お供え物として喜ばれるものの一つにお花があります。供花は、葬儀の場を彩り、故人への深い弔意を表す方法の一つです。
もしも供花を受け入れてくれるのであれば、施行葬儀社に申し込むのがよいでしょう。祭壇は他の方から寄せられる供花と調和がとれるからです。
あるいは自身の知っている生花店に依頼して葬儀場まで届けてもらうこともできます。ただし、葬儀場のルールに従い、事前に供花を受け入れているかを確認することが重要です。
弔電を贈る
弔電は、遠方からでも弔意を表す手段として広く利用されています。個性的で心温まるメッセージを選び、葬儀場に直接送ることで、ことばを通じてその想いを故人さまやご遺族に伝えることができます。
直接お悔やみを伝える
もしも遺族に直接話す機会があるならば、その時に心を込めてお悔やみを述べましょう。香典やその他の供花や供物を辞退されていたとしても、あなたの弔意を直接伝えることは何ら失礼ではありません。
故人さまを悼むことば、相手をいたわることばを述べることで、充分にその想いは伝わることでしょう。
葬儀後の自宅に贈ることも可能
これらのものを、葬儀場に届けることも可能ですが、家族葬が営まれているところに、無理に外部の人がお供え物を押し付けるのも気が引けます。
そのように感じる場合は、葬儀が終えたあとに、遺族の自宅にお供えの品々を贈ることもできます。
タイミングはそれぞれの状況によりますが、すでにご逝去を知っているのなら葬儀を終えて四十九日までの間にお供えするのが良いしょう。
もしも葬儀後に知ったのであれば、特に決まったタイミングがあるわけではないので、すぐに対応しても構いません。
おわりに
いかがでしたでしょうか。家族葬が多い昨今、家族でない人がどのように故人や遺族と向き合うべきか、躊躇する場面がたくさん生じます。
そんな中、この記事を読んで頂くことで、ご縁のあった方との最後の別れに際して、仮に香典を辞退された場合でも、心からの弔意を表現する方法は幾つかあることがお分かりいただけたかと思います。
供花、供物、お線香や弔電などを通じて、故人への悼みと遺族へのいたわりの想いを伝えることができます。もちろん、遺族の心情を尊重し、その意向や想いに寄り添うことが何よりも重要です。
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この記事を書いた人
株式会社AZUMA代表取締役
ご葬儀は、故人から遺された方たちへの最後のあいさつの場であり、そして贈り物です。そこに集う人々がこころゆくまでお別れができる葬儀を常に探究。コラムやYouTubeなどでも葬儀に関する解説などを積極的に配信しています。