家族や親戚が亡くなると一定の期間「喪に服す」ことはよく知られています。
喪に服す期間を表す言葉として「忌中(きちゅう)」「喪中(もちゅう)」という言葉があります。
これらの単語の違いはご存じでしょうか?
「忌中」「喪中」の違い
「忌中」とは仏教でいう四十九日、神式やキリスト教では五十日祭までの期間を指します。
それに対して「喪中」は宗教に関わらず一年とされています。
喪に服する期間中には避けるべきことがいくつかあります。
結婚式などの慶事を避ける
一般的には結婚式などのお祝い事は避けた方がよいとされています。
しかし最近では、故人が楽しみにしていた場合などには執り行うことも増えているようです。
自分が喪中・忌中の期間中に招待された場合、こちらも基本的には欠席とするのが礼儀だといわれています。
しかし、この場合も主催者側に確認を取るのが無難でしょう。
喪中でも構わないので出席してほしい、と言われれば出席してもよいでしょう。
神社への参拝を避ける
喪に服する期間は初詣など神社に参拝することは避けた方がよいようです。
お寺への参拝は問題ありません。
年賀状を控える
こちらは一般的に知られている事柄かもしれませんが、喪中の間は年頭の挨拶や正月飾りなどは行いません。
喪中のため年賀状の送付ができない場合には、11月中をめどに喪中のお知らせハガキを送りましょう。
以上が喪に服する期間の心得ですが、旅行や子どもの成長に関するお祝いなどは取りやめる必要はないようです。
また宗教によっては喪に服するという概念そのものがない場合もあります。宗教や宗派によって対応が変わるものと覚えておきましょう。