死亡通知状とは、身内に不幸が起きた際に、その事実を知らせるための書状のことです。名前、年齢、死因など、故人さまの状況を知らせるだけでなく、葬儀日程の連絡も兼ねるため、できるかぎり早く送ります。
しかし、こうした連絡は電話、メール、ファックスなどで行うことも少なくなく、むしろ家族葬を営んだあとの事後報告として死亡通知状が用いられることが多いようです。この記事では死亡通知状について、文例をまじえて解説いたします。
死亡通知状の2つの役割
死亡通知状には次の2つの役割があります。
故人さまのご逝去を知らせる
葬儀日程を伝える。あるいは葬儀を終えたことを伝える
実際には、死亡通知状を用いて葬儀日程を知らせるのは、ご逝去から葬儀までの日程が空く社葬のように、ごく一部に限られます。なぜなら、ご逝去から葬儀までは時間がなく、はがきにしたためて郵送で送ることは現実的でないからです。
また、昨今では家族葬が主流であるため、葬儀に参列してほしい家族や親族には電話やメールなどで連絡し、そうでない方に対して、葬儀を終えたあとに事後報告として死亡通知状を用いることが多いようです。
それでは具体的に、どのような文書になるのか、2つのシーンに分けて解説いたします。
文例1.葬儀日程を知らせる場合
父三鷹太郎儀 〇月〇日午後〇時〇分 肺癌のため〇歳にて永眠いたしました
ここに生前のご厚情に深く感謝をし 謹んでご通知申し上げます
なお 葬儀ならびに告別式は 仏式により自宅において左記の通り執り行います
記
一. 通夜 〇月〇日(土) 午後〇時~〇時
一. 葬儀告別式 〇月〇日(日) 午前〇時~〇時
一. 場 所 多磨葬祭場 日華斎場行華殿
(東京都府中市多磨町2丁目1番地1)
令和6年〇月〇日
喪主 東京次郎
外 親戚一同
文例2.事後報告にする場合
父東京太郎儀 〇月〇日午後〇時〇分 病気療養中ではございましたが 薬石効なく〇歳にて永眠いたしました
早速お知らせ申し上げるべき処でございましたが ご通知が遅れましたことを深くお詫び申し上げます
故人の遺志に従い 葬儀は〇月〇日に多磨葬祭場において 近親者のみにて執り行いました
ここに生前のご厚情に深く感謝をし 遅ればせながら謹んでご通知申し上げます
令和6年〇月〇日
喪主 東京次郎
外 親戚一同
死亡通知状の書き方のポイント
死亡通知状の書き方のポイントは以下の通りです。
ご逝去や葬儀について簡潔に伝えるため、時候の挨拶などは不要
句読点を付けず、行頭を揃える
事後報告の場合、葬儀の案内をしなかった理由を述べ、お詫びする
香典や供物などを辞退したい場合、その旨も記載する
葬儀を終えたあとはなにかと慌ただしいものですが、故人さまや家族とご縁のある相手ですから、なるべく早く、死亡通知状を出すようにしましょう。
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