現代では葬儀会館での葬儀が主流ですが、コロナ禍以降、自宅での葬儀が再注目されています。友人や知人を呼ばない小規模な家族葬がさらにコンパクト化していくことで、わざわざ会館を借りなくてもよいのでは、と考える人が少なくないからです。
また、自宅葬にすることで、住み慣れた自宅に帰りたいという本人の願いを叶えることもできます。
しかし、一戸建てではなくマンションに住む方も少なくありません。マンション住まいの方はどのような形で葬儀をすべきなのかを考えてみたいと思います。
マンションでの葬儀の実施は可能だが…
結論から述べると、マンションでの葬儀は可能です。ただそのためには、いくつかの注意点があります。
■部屋まで棺を運び入れることができるか
マンションの場合、エレベーターで部屋まで棺を運び入れます。そのためにはストレッチャーが納まるための、トランクルーム付のエレベーターでなければなりません。
もしもエレベーターがない場合は、階段を使って棺を上り下りしなければなりません。棺を運ぶためには6~8人ほどの人手がいりますし、棺の中でご遺体が傾いてしまうリスクもあります。
■部屋の中にご安置できるか
部屋に棺の安置場所が確保できるかどうかも大切です。故人を安置する布団や祭壇で、一部屋を占有してしまうことになるでしょう。それに加えて、家族や親族が読経中に並んで座れるかどうかも注意しておかなければなりません。
■事前に管理人や隣人に伝えておく
マンションで葬儀をするには、管理人や隣人にも事情を伝えておきます。読経の声やお線香の匂い、さらには参列者や葬儀業者の出入りが頻繁に行われるため、周囲に迷惑がかかる恐れがあるからです。
■駐車スペースの確保できるか
親戚や業者、さらには搬送車や霊柩車なども出入りするため、駐車スペースの確保が求められます。
来客専用の駐車場があれば望ましいですが、建物全体で数台分しか確保していないマンションも珍しくないため、場合によっては近隣のコインパーキングを利用しなければならないでしょう。
無理をすることなく葬儀会館の利用を
以上のことを考えると、マンションでの葬儀はそれなりのリスクや注意点があります。であるならば、無理に自宅で葬儀をと考えずに、葬儀会館を利用するほうがよいかもしれません。
たとえば、一晩だけは自宅で過ごしてもらい、その後会館に故人様を移動して、納棺、通夜葬儀を執り行うという事例も少なくありません。実際に「一日だけでも自宅に帰ってくることができた」と喜ばれたお客様もおられます。
いかがでしたでしょうか。自宅での葬儀、マンションでの葬儀についてお悩みの方はお気軽に私たちにご相談下さい。私たちAZUMA葬祭は、葬儀や仏事のプロフェッショナルです。お葬式について、不安に思うことや分からないことなどがございましたら、こちらのお申込みフォームから、お気軽にお問い合わせください。
お申し込みフォームはこちら
お電話:0120-66-5940(24時間・365日)
この記事を書いた人
株式会社AZUMA代表取締役
ご葬儀は、故人から遺された方たちへの最後のあいさつの場であり、そして贈り物です。そこに集う人々がこころゆくまでお別れができる葬儀を常に探究。コラムやYouTubeなどでも葬儀に関する解説などを積極的に配信しています。