大切な親も、いつかは最後の日を迎えます。その日を後悔しないために、今から私たちにできることはどんなことがあるのでしょうか。
その瞬間は突然やってきます。だからこそ、今から準備をしておくことが必要です。元気なうちから備えておくことが、そのまま大切な親の人生そのものに敬意を表すことにつながりますし、自身の心の整理や未来のための一歩にもなります。
後悔することなく、穏やかに最期の別れを迎えるために、具体的に何をすべきかを一緒に考えていきましょう。
接する時間を増やしてたくさん話し合う
満足に旅立ってもらうためには、とにかく接する時間を増やして、親が何を考えているのかを聞き出してあげましょう。親が望む形で最後を見送りたいと考えるのであれば、まずは親が何を考えているのかを聞くことが大切です。そして、考えや想いを共有することで、旅立っていく親の心情が想像できることでしょう。
もちろん高齢の方は体調や症状も様々ですし、介護や看護をする家族の方にも時間や体力の限界があります。無理のない範囲でコミュニケーションをとって、思い残すことがないようにしてあげましょう。
終末期をどこで過ごしたいかを聞く
介護をどこで受けたいか、最後をどこで迎えたいかを聞いてみましょう。というのも、「最後の場所」に対する想いはかなり強い傾向にあるからです。内閣府の調べ(『平成27年度 高齢化の状況および高齢社会対策の実施状況』)では圧倒的に「自宅」を希望する人が多いようです。
現実的には、いまでも病院で最期を迎える人が圧倒的に多いのが実情です。しかし国や行政が看取りの場所を病院から自宅や地域社会にシフトしていこうとしています。高齢者が増加することで、医療機関や介護施設のひっ迫が予想され、「自助」や「共助」が求められているのです。
「自宅で亡くなりたい」という本人の希望と、「家庭や地域で看取りができる環境を」という行政の方針が合致する以上、この流れはさらに加速していくものと思われます。
ただし、実際に自宅で介護や看取りを行うとなると、家族の負担は大きく増大します。地域包括支援センターやソーシャルワーカーなどの専門職の方と相談しながら、最適な方法を考えていきましょう。
会いたい人に連絡を取る
最後に会っておきたい人がいれば、可能な限り連絡をって会わせてあげましょう。もしも直接会うことができなくても、電話や手紙など、なんらかの方法で連絡をとってあげるよいでしょう。会いたい人に会えることが、後悔のない最期につながっていきます。
葬儀について話し合う
希望の葬儀について事前に話し合っておきましょう。葬儀は亡くなった人の希望と見送る側の希望を重ね合わせて作り上げるものです。葬儀形式、祭壇や棺、BGM、参列して欲しい人、宗教など、葬儀がどのように行われるのかが分かっておけば親も安心ですし、送り出す側の喪主達も心置きなく葬儀を進められます。
供養について話し合う
葬儀後の供養についても、事前にその方針を決めておくことで親は安心します。お墓や仏壇は誰が見てくれるのか。遺骨をどこに供養するのかなど、葬儀のあとも供養という営みを通じて親子のつながりが続いていくことを確認し合いましょう。
親の方は「供養なんて簡素でいい」と思うものですが、実際に子どもたちの心情としては、そういうわけにはいきません。
「親は散骨でいいと言っていたが、家族みんなで話し合ってお墓を建てた」というのはよくある話です。
だからこそ、本人が元気なうちから、お互いの想いや考えを共有しておくことが大切ですし、話し合いそのものを通じて、お互いの理解が進み、親本人からすると多幸感や安心感が溢れることでしょう。
遺産について話し合う
お金や財産も大切な事柄です。医療や葬儀にはお金がかかりますし、凍結口座の解除や遺産相続には大変な労力を要します。まして、遺産の考え方があやふやになってしまっていたら、あとからトラブルの元になりかねません。だからこそ、元気なうちにお金や遺産について話し合っておきましょう。
専門家に相談をしておく
いざという時にばたばたと慌てなくていいように、事前に専門家に相談しておきましょう。医療については医師、介護については地域包括支援センター、供養についてはお寺、遺産については弁護士などです。あなたひとりでは解決できないことがきっとたくさんありますし、しなければならないことはたくさんあります。だからこそ専門家の力が役に立つのです。
そして、葬儀に関しては葬儀社に相談しましょう。特に、東京都内にお住まいの方は、私たちAZUMA葬祭がお話を伺います。私たちは、三鷹市をはじめとして、東京都内全域にわたって葬儀や仏事のお手伝いをする葬儀のプロフェッショナルです。お葬式全般について、不安に思うことや分からないことなどがございましたら、こちらのお申込みフォームから、お気軽にお問い合わせください。
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