夏の葬儀でのお悔やみの表現

「葬儀の現場で、お悔やみの言葉をどう述べたらいい?」
「夏特有のお悔やみ表現はある?」

この記事では、このような疑問にお答えします。
こんにちは。創業59年、東京都三鷹市で7万5千件のお葬式をお手伝いしてきた株式会社AZUMA・東葬祭です。
葬儀に参列した人は、喪主や遺族にお悔やみの言葉を述べます。葬儀にはたくさんの人が参列するため、お悔やみのことばは簡潔にまとめるべきですが、短い言葉の中でどのような表現をすればよいのでしょうか。夏の葬儀におけるお悔やみのことばについて考えてみます。

訃報に対する返事

訃報を受けた際の電話やメールでは、遺族の心情と季節への配慮を込めた言葉選びが大切です。

特に季節感を言い表す必要はありませんが、それでも夏であれば、「暑さの中、さぞお疲れが重なったことと存じます」「猛暑のなかでのご看病、ご心労はいかばかりかとお察し申し上げます」などと添えると、相手への思いやりがより伝わります。

形式的な言葉にとどまらず、暑さという現実に寄り添った表現を加えることで、より心の通ったメッセージになります。

対面でのお悔やみ

お悔やみのことばでは、特に季節感を挿入する必要はなく、故人のご逝去を悼み、遺族の心情をいたわることが大切です。そして冗長なあいさつは遺族側の負担となるので、簡潔に伝えるのが基本です。葬儀場まで足を運んでくれたことがすでに、充分に弔意を示していることになります。

その上で、夏の暑い季節にあった一語を入れると、次のようになります。

「故人さまは暑い季節の中で最後までがんばられたのですね」
「みなさまも暑い季節ですから、くれぐれもご自愛ください」

このようないたわり方は、夏独特の表現と言えるでしょう。

弔電の文例

弔電は、基本的には定型文の中から選びます。定型文の中に季節を感じさせるものはほとんどありません。もしも夏という季節感を挿入したいのであれば、オリジナル弔電を作成しましょう。

<文例>

突然の悲しいお知らせに、信じられない思いです。みなさまのご心痛をお察しし、すぐにでもお慰めに駆けつけたいところですが、遠方の地より、夏の青空の彼方にのぼって行かれる故人さまを見上げつつ、心より冥福をお祈り申し上げます。

弔辞の文例

弔辞を読み上げる際は、故人との夏の思い出を挿入することで、より深みが増すこととなるでしょう。

<文例>

あなたは、蝉の鳴き声が響く中、静かに息を引き取り、旅立とうとしています。これから毎年夏が訪れるたびに、生き生きとした蝉の鳴き声を聞くにつれ、私たちはあなたのことを思い出すことでしょう。そして、毎年夏が訪れるたびに、あなたとの熱い夏の日々を思い出すことでしょう。

覚えていますか。あなたと一緒に花火を見上げた高校三年生の時の夏休みを。色とりどりの花火が夜空に咲き、その美しさとともにあなたとの友情を感じました。そして、海水浴でのあなたの姿。泳ぎが得意でない私をやさしく助けてくれながら、遠い沖まで泳いでいくあなたはとてもまぶしかった。

大人になっても、あなたとの友情が色あせることはありませんでした。お盆にはお互いの家の墓参りをし、おたがいの仏間に飾られる盆提灯の灯りをさかなに、毎年お酒を酌み交わしました。私の先祖はあなたを、あなたの先祖は私を受け入れてくれました。家族ぐるみ、先祖ぐるみの関係は、何よりも稀有で、何ものにも代えられません。

あなたはまもなく、あちらの世界に旅立ちます。そしてやがて先祖となっていく。夏が来るたびに、あなたとの思い出、そしてあなたという人柄を、いつまでもいつまでも、思い出すことでしょう。

燦燦と輝く太陽に、どこまでも澄み切った青空に、あなたの存在を感じます。心からあなたの冥福をお祈りいたします。安らかにお眠りください。

まとめ

お悔やみの言葉は、形式よりも気持ちが大切です。
とくに暑さが厳しい季節には、体調や天候への配慮を言葉に込めることで、より丁寧な弔意を伝えることができます。
遺族にとって、その一言が大きな支えになることも少なくありません。
どんな言葉が適切か迷ったときは、私たちにご相談ください。一人ひとりの想いに寄り添いながら、最適な表現をご提案いたします。

私たちAZUMA葬祭は、葬儀や仏事のプロフェッショナルです。お葬式全般について不安に思うことや分からないことなどがございましたら、こちらのお申込みフォームから、お気軽にお問い合わせください。

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