「お彼岸ってなに?」
「どうしてお彼岸に先祖供養をするの?」
「お彼岸には何をしたらいいの?
この記事は、こんな疑問をお持ちの方に向けて書かれています。
こんにちは。創業58年、東京都三鷹市で7万5千件の葬儀・葬式の実績を持つ、株式会社AZUMA・東葬祭です。
日本の伝統的な風習は、四季の変化と共に行われますが、その内のひとつに「お彼岸」があります。
お彼岸は、年に2度、春と秋に訪れ、私たちに身近な存在として先祖を想い、自己を見つめ直す機会を与えてくれます。
今回は、そのお彼岸の時期、意味、行事について詳しく説明していきます。
お彼岸の時期
お彼岸とは、春と秋、年に二度、春分の日と秋分の日を中心に前後7日間を指します。
春のお彼岸は春分の日を中心に、秋のお彼岸は秋分の日を中心にそれぞれ行われます。
彼岸は仏教行事ではあるものの、この形式は日本独自の風習で、特に春分の日と秋分の日は、昼夜がほぼ等しいことから、この世とあの世が最も近くなると考えられてきたようです。
お彼岸の意味
冬から春へ、そして夏から秋へと切り替わるお彼岸は、まさに季節の変わり目の行事です。春分や秋分という、季節が移り変わる節目に、亡くなった人々を思い、敬う機会とされています。
7日間のうちの6日は、仏教の6つの修行徳目である「六波羅蜜」を修するものとされています。
6つの修業とは、次の通りです。
<布施>
自分が持つものを独占せず、分けあたえることです。最近の言葉で言うと「シェア」することです。布施には3つあり、財施(お金のシェア)、無畏施(安心のシェア)、法施(よき智慧や教えのシェア)があります。
<持戒>
戒律を守ることです。一般人の私たちにとっては、自分自身への誓いや、他人との約束や礼儀を守ることを意味します。
<忍辱>
どんなに辛いことでも耐え忍ぶことです。現状を受け入れて偲ぶことが、人を大きく成長させます。
<精進>
謙虚に努力を継続することです。常に学び、反省し、他人の言葉に耳を傾ける姿勢が大切です。
<禅定>
精神を統一させることです。日々の暮らしの中で自身と向き合うのはなかなかむずかしいことです。だからこそ、たまにはお寺にお参りし、坐禅や写経をしてみるのもよいのではないでしょうか。
<智慧>
悟りの完成を意味します。これまでの、布施、持戒、忍辱、精進、禅定を成し遂げた果てにたどり着ける境地です。
六波羅蜜は、もともと修行僧が生涯をかけて実践する教えです。
でも、私たちのような一般の人でも、毎日の暮らしの中で少しずつ取り入れることができます。
お彼岸の期間は、それぞれの修行に心を向けることで、先祖とのつながりを感じたり、自分自身を見つめ直すきっかけになるのです。
お彼岸にやること
お彼岸には、さまざまな風習や行事があります。
ひとつは、家のお仏壇やお墓へのお参りをして、故人や先祖を供養することです。家族や親族が集まり、新しい季節をともに迎え、ご先祖様を敬いましょう。
また、お寺の彼岸法要への参加もあります。日本中のお寺で彼岸法要が行われています。
四天王寺(大阪市)の日想観など、彼岸ならではの法要も存在します。これらの行事は、亡くなった人々を偲ぶことはもちろん、自分自身と向き合い、仏教の教えとの関わりを考える機会を与えてくれます。
お彼岸のお供え物
お彼岸には、ご先祖さまへの感謝の気持ちを込めて「お供え物」を用意します。ただのお菓子や果物ではなく、そこには意味や習わしが込められています。
特に有名なのが、春は「ぼたもち」・秋は「おはぎ」。
どちらももち米とあんこで作られる和菓子ですが、季節の花にちなんだ呼び名がつけられています。
春のぼたもちは牡丹、秋のおはぎは萩の花に見立てられ、ご先祖さまへのお供えとされてきました。
また、季節の果物や野菜もおすすめです。旬のものは生命力が強く、感謝と健康の象徴として好まれます。ただし、香りの強すぎるものや、とがった形の果物は避けた方がよいとされています。
お花を供える場合は、派手すぎず落ち着いた色味でまとめましょう。白・黄・紫などの菊やリンドウ、トルコキキョウなどが一般的です。
選ぶときのポイントは、「自分のために買うものではなく、誰かを思って選ぶ」こと。値段や格式よりも、気持ちを込めてお供えすることが何よりも大切です。
お彼岸は、ご先祖さまと心で語り合う静かな時間。お供え物を通じて、感謝の気持ちを形にしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
お彼岸は、春分と秋分の節目に行われる日本独自の風習です。亡くなった先祖を思い、仏教の教えを身につけ、自己を見つめ直す機会となります。
お彼岸には、お墓参りや法要への参加など、さまざまな行事が行われます。これらを通じて、私たちは人間関係の尊さ、生命の尊さ、生者と死者との結びつきを再認識します。
お彼岸は、自己を見つめ直し、人生を豊かに生きるきっかけを与えてくれる貴重な風習なのです。
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