喪主の妻の役割は何をすればいいのか?

夫が喪主を務める時に、妻はどのように立ち回ればいいのでしょうか。遺族や親族、さらには関係者が集まる葬儀では、慣れないことの連続です。喪主に負担が大きくのしかかる葬儀の中での妻がすべき役割について解説いたします。

男性中心的な価値観が残る冠婚葬祭

男女平等の時代と言われて久しい昨今ですが、それでも冠婚葬祭の場面では男性が前に立ち、女性が半歩後ろで控えるという光景がいまでも当たり前です。

なぜなら、葬儀はいまだに「家」の儀式として行われているからです。そうすると、喪主はその家の主が務め、嫁いできた妻はその半歩後ろに控えることが自然に起きてしまうのです。夫ではなく妻がその家の喪主を務めるというのはあまり見かけません。

また、葬儀は基本的には伝統的な儀式です。そこでは地域の慣習や寺院を中心としたしきたりが未だに根強く残っており、こうした点も男性中心的な価値観のもと行われる理由の1つなのかもしれません。

家族葬の流行により、家から個人の葬儀へ

しかし昨今の流行の家族葬は、「家」よりも「個人」の価値観が重んじられるようになってきました。親族や会葬者を招く葬儀ではその家の格式のようなものを目に見える形にしなければなりませんでしたが、家族葬ではそうしたふるまいは不要です。いわゆる「自分たちらしい葬儀」が自分たちの中だけで完結すればよくなっているのです。

ですから、喪主は夫が務めるものの、夫婦で、さらには家族みんなで葬儀の内容を決めて、故人様を満足に送り出せれば良いでしょう。

それでは次のブロックから、具体的に喪主の妻の役割について詳しく解説していきます。

妻の役割は、喪主のサポート

夫が喪主になった場合、妻がすべきことを一言で表すならば「喪主のサポート」に尽きるでしょう。

昨今の葬儀は、最も身近な人を亡くして喪に服さなければならない喪主が中心となって取り仕切ります。
寺院や葬儀社とのやりとりや、親族や参列者への受け入れ、葬儀費用の支払いなど、故人様とゆっくり向き合う時間などなく、喪主にのしかかる負担は大変大きいのです。

たとえば、実母を亡くしたとしましょう。最愛な母のことを自分自身が最も供養をしてあげたいのに、喪主としてしなければならないことが膨大にある、現代の葬儀における喪主は、まさにそんな状況に置かれるのです。

だからこそ、遺族たちによるサポートが必要ですし、最も身近で喪主を支えることができるのが妻ではないでしょうか。

妻がサポートできること

では、喪主がすべきことをピックアップしながら、妻がサポートできることを考えていきましょう。

●葬儀社との打ち合わせ
喪主は葬儀社との打ち合わせでさまざまなことを決めなければなりません。葬儀日程や場所、葬儀プランの決定、葬儀の方針、料理や返礼品の選定などなど。こうした決定事項のひとつひとつを費用と勘案しながら決めていきます。夫婦が一緒になって考えることで、喪主の負担は大きく軽減されますし、きっと満足いくお葬式になるでしょう。

●訃報の連絡
日程と場所が決まりましたら、親族や関係者に訃報の連絡をします。こうした事務的な作業も喪主ひとりではなく妻や周りの人がサポートしてあげましょう。

●参列者の受け入れ
葬儀当日には親族や参列者を受け入れなければなりません。参列者の受け入れには挨拶や控え室への誘導など、さまざまなことが伴い、これらを喪主ひとりが行うのはとても大変なことですので、妻もサポートしましょう。

●供花のとりまとめ
葬儀では祭壇脇に供花を並べるのが通例です。供花の取りまとめはさまざまですが、親族分に関しては喪主がとりまとめて葬儀社に注文することが多いようです。供花のとりまとめにはお金の受け渡しなどもあるので、喪主に代わって妻が行うと良いでしょう。

●急な買い出し
葬儀では突発的なことから急な買い出しに行かなければならないこともしばしば。喪主が会場を離れることはできないので、妻が代わりに動きましょう。

喪主や親族と協力しあって葬儀を行う

ひと昔前の葬儀は、親族やご近所さん全員で助け合って行うものでしたが、いまでは会館葬が多いため、こうした風習は見られなくなりました。だからこそ喪主に一番近くにいる妻や遺族が助け合うことが大切です。

喪主の妻だけではなく、その子や孫など、みんなでお葬式を進めていくことで、主体的に葬儀を作り上げ、それが喪主や遺族の満足感、さらには故人様の供養にもつながるのではないでしょうか。
お葬式ではしなければならないことはたくさんあります。だからこそ、妻や遺族、そして私たち葬儀社が手を携えあうことが、納得いく葬儀には不可欠です。
葬儀のことで分からないことがございましたら、どうぞお気軽に東葬祭までご相談ください。お申し込みフォーム、またはお電話にて承ります。

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お電話:0120-66-5940(24時間・365日)

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