葬儀に参列するときに、マスクの着用はマナー違反なのでしょうか。この記事では、参列時におけるマスクの扱いについてご紹介いたします。
参列時におけるマスクの着用はマナー違反ではない
風邪や花粉症の症状が辛い人にとっては、マスクは必需品です。厳粛な葬儀の場であっても、マスクの着用はマナー違反にはなりません。むしろ、自らが風邪を引いているのであれば、なおさら周囲の人たちへのマナーとして、マスクの着用は励行されるべきです。
弔意を示すときはマスクを外す人もいる
しかし一方で、マスクの着用は故人や喪主に失礼で、マナー違反かもしれないという思いを抱きがちなものです。帽子や、コートなどの上着の着用が失礼にあたるという心理と同じものがあります。マスクを着ける/外すのひとつの基準は「弔意を示すときにはマスクを外す」というもの。たとえば、受付で香典を差し出すとき、式場内に入るとき、喪主や遺族に挨拶するとき、あるいは焼香をするとき、こうした場面で瞬間的にマスクを外すという考え方もあるでしょう。
新型コロナウイルスの流行でマスク着用は当たり前に
2020年に入ってから、世界中で新型コロナウイルスが大流行しています。普段の社会生活の中でもほとんどの人がマスクを着用しており、葬儀の現場も例外ではありません。自分自身が感染するかもしれませんし、万が一、周りの人たちの感染を広げてしまうかもしれない、こうしたリスク防止のために、必ずマスクを着用しましょう。
葬儀場で行われるウイルス対策
葬儀は複数の人が集まる場所で、集団感染の恐れがあります。そのため、家族葬や、一日葬、密葬などのように小規模で葬儀を行う人が激増しており、中には葬儀そのものを執り行うのがよくないことではないかと考えてしまう人もいるようです。
もちろんそうした心理は十分に理解できます。しかし一方で大切な人の最後のお葬式を納得いき形で執り行いたいと思うのも事実。そうしたご遺族のお気持ちに寄り添うためにも、アズマ葬祭をはじめ、さまざまな葬儀社が、次のような対策を講じています。
- 遺族、参列者、スタッフ全員のマスクの着用(書面や看板などで通知の徹底)
- アルコール消毒液の設置
- 座席の間隔を空ける
- 式場内の備品(テーブルや椅子)などの消毒の徹底
- 複数の人が大皿料理に手を伸ばさないよう小分けにする
マスクは、周りの人たちに対しての配慮のために着用するものです。ましてやいまは新型コロナウイルスに対して多くの人が恐れている時期です。安心して故人様を送り出すためにも、マスクは着用するようにしましょう。