真夏の葬儀について 熱中症対策など安全に葬儀する方法

「真夏の葬儀の暑さ対策は?」
「半袖を着てもいいの?」

この記事では、このような疑問にお答えします。
こんにちは。創業59年、東京都三鷹市で7万5千件のお葬式をお手伝いしてきた株式会社AZUMA・東葬祭です。
夏の暑い季節、熱中症には特に気を付けたいところです。特に葬儀では服装や参列にさまざまなマナーがあるため、少しの暑さも我慢しなければならない場面があることでしょう。
真夏の葬儀に参列するにあたり、熱中症対策をどのように講じるべきか、解説いたします。

最優先すべきは体調管理

葬儀は厳粛なセレモニーですから、場の空気を乱してはいけないという心理が働くことは理解できます。しかし、まず何よりも優先すべきはご自身の体調管理です。
あなたは故人さまの最期を見届けに葬儀に参列しているわけです。故人の冥福を祈り、悲しみに暮れる遺族をいたわるために参列しているあなたが体調を崩してしまうと、誰よりも悲しんでしまうのは故人さまに他なりません。

ですから、体調管理を最優先に考えます。立っているのが辛い時は涼しい場所に腰掛ける、水分不足を感じたら飲み物を飲む、式場内にいるのが辛ければ退出する、急を要する場合は周囲の人たちやスタッフに助けを求める、これらのことをしても何ら問題ありません。
ただし、葬儀は厳粛な空気の中で行われます。場の空気を乱すことのないよう、無理をせず、早めに対処することが大切です。

意外に盲点。式場内は冷房で冷えている

「真夏の葬儀」と聞くと、思わず灼熱の日差しや熱波をどう防ごうかと考えがちです。

しかしよく想像してほしいのですが、昨今の葬儀は家族葬が主流です。参列者が多すぎて式場の中に入り切れないという状況はほとんど考えにくく、館内は冷房でしっかりと冷えています。

ここで逆に考えなければならないのは冷房対策です。真夏の葬儀ということで、男性の場合は半袖のワイシャツだけ、女性の場合は半袖や三分袖のワンピースだけという方も見かけますが、上に羽織るものがないことで、冷えが原因で体調を崩してしまうおそれもあります。
だからこそ男性は上下のブラックスーツ、女性はアンサンブルの着用が望ましいでしょう。暑ければ脱ぐ、寒ければ着るという選択肢があることで、体調管理がしやすくなります。

夏の葬儀、半袖はよい?

夏の暑い日には「半袖で参列してもいいの?」と迷う方も多いでしょう。

基本的に葬儀ではフォーマルな装いが求められるため、男性は白の長袖ワイシャツにジャケット着用が望ましく、女性もアンサンブルなどを着用し、露出は控えるのがマナーです。

先ほども述べた通り、式場内は冷房が効いていることが多いため、羽織りものを用意し、調整できる服装にしておくと安心です。

体調を崩さないことが何より大切ですので、無理せず場にふさわしい装いを心がけましょう。

具体的な熱中症対策

真夏の葬儀の参列における熱中症対策。具体的には次に挙げるものを準備しておくこと安心です。

水分。ペットボトルや水筒

真夏の葬儀では、こまめな水分補給が何より大切です。
たとえ短時間の参列であっても、緊張や礼儀を重んじる場では自分の体調変化に気づきにくくなるもの。
ペットボトルや水筒など、携帯しやすい容器で水やお茶を持参しましょう。
カフェインの少ない麦茶やスポーツドリンクもおすすめです。
葬儀の雰囲気に配慮し、ラベルを剥がしたり、控室などでこっそりと飲むとよりスマートです。

冷感タイプの肌着の着用

夏用の礼服の下に冷感素材の肌着を着ることで、体感温度を下げ、汗の不快感も軽減できます。
見た目は普段通りの喪服でも、インナーで快適さを調整するのが熱中症対策の基本。吸汗速乾機能や抗菌防臭機能があるものを選べば、汗をかいてもニオイや肌荒れの心配を減らせます。
男性なら半袖のVネック、女性は薄手のキャミソールなど、服装に響かないデザインを選ぶのがポイントです。

夏用礼服の着用

一般的な礼服は厚手の素材で作られており、夏場には熱がこもりがちです。
そこでおすすめなのが、通気性に優れた「夏用礼服」です。
薄手で軽量な生地を使用しているため、見た目はフォーマルさを保ちながらも、快適に過ごせます。
通夜や葬儀では見た目のマナーも重要ですが、体調を崩してしまっては元も子もありません。販売店やレンタルサービスでも夏用礼服の取り扱いがあります。

冷却スプレーや汗拭きシート

汗をかいた後、そのままにしておくと体温の上昇や不快感の原因になります。
そこで役立つのが、冷却スプレーや汗拭きシート。
控室やトイレで使用すれば、気分もリフレッシュできます。
特に冷感成分入りのシートは、首筋や脇など体温が上がりやすい部位に使うと効果的です。
スーツや礼服の生地を傷めないよう、肌専用のアイテムを選ぶと安心です。

日傘の準備

直射日光を防ぐには、日傘が非常に有効です。
特に屋外の移動や火葬場での待機時間がある場合には、日傘で頭部を守ることで熱中症のリスクを大きく下げられます。
葬儀に参列する際は、黒や濃紺、グレーなど落ち着いた色味の無地の日傘を選びましょう。
男女問わず使用できますし、日焼け防止にもなります。
急な雨にも対応できる晴雨兼用のものがおすすめです。

まとめ

真夏の葬儀は、故人さまを偲ぶ大切な場である一方で、参列者の体調にも十分な配慮が求められます。
厳粛な空気の中でも無理をせず、体調を第一に考えることが、結果としてご遺族や故人さまへの思いやりにもつながります。
暑さ対策や服装の工夫を事前に準備しておくことで、安心して葬儀に臨むことができるでしょう。

私たちAZUMA葬祭は、葬儀や仏事のプロフェッショナルです。お葬式全般について不安に思うことや分からないことなどがございましたら、こちらのお申込みフォームから、お気軽にお問い合わせください。

お申し込みフォームはこちら
お電話:0120-66-5940(24時間・365日)

関連記事

  1. お葬式を里帰りで行う場合、誰に相談すればいいか?

  2. はじめてお葬式に参列 仏教の葬儀での礼儀作法と注意することのまとめ

  3. 家族葬ではダメ? 親戚やご近所から家族葬はダメと言われた。

  4. 遺品整理で注意するポイント

  5. 東京の葬儀の平均価格は? 気になる相場 私のお葬式高いの安いの

  6. 知らないと恥ずかしい、宗派で違うお数珠の持ち方

カテゴリー

  1. 夏の供花におすすめの花とその意味

    2025.08.14

  2. 家族からもよいお式だったと言われました。色々とありがとうござい…

    2025.08.13

  3. いつ訪問しても、やさしく対応していただいたお陰で安置している間…

    2025.08.07

  4. 精霊馬とは?作り方とその意味

    2025.08.07

  5. 【例文付き】「出棺の挨拶」はどんな内容にすればよいか

    2025.07.30

  6. 母の時、父の時、大変お世話になりありがとうございました。遺族に…

    2025.07.30

  7. 2025/11/16「AZUMAメルヘンミュージックコンサート」in AZUMAホール

    2025.07.25

  1. 宗教・宗派がわからないときの調べ方

    2018.05.29

  2. 海外旅行先で、不慮の事故で死亡したらどうしたらいいの?

    2018.05.29

  3. 神道のお葬式でお願いするのは、神主さん? 宮司さん? どっち?

    2018.05.29

  4. 意外と知らないお布施のマナー 包み方・金額・タイミング

    2018.03.02

  5. 失敗しない日本でのイスラム教徒の葬儀

    2018.02.23

  6. 孤独死・孤立死で困らないための準備とは? 障がいを抱えた子ども…

    2018.02.01