「心付け」ということばを聞いたことはありますか?葬儀のお手伝いをして下さる方にお渡しするお礼のお金のことで、海外のチップと同様のものと思えばよいでしょう。
葬儀の心付けは古くからおこなわれているしきたりですが、誰に、どのように、どれくらいの金額を包むべきか分からないものです。
そこでこの記事では、葬儀における心付けについて、分かりやすく解説いたします。
心付けは感謝を示すお金のこと
心付けとは、葬儀のお手伝いをして下さった方々への感謝を示したお金です。主に火葬場職員、霊柩車やマイクロバスの運転手に手渡されます。
かつての葬儀は、地域の人たちが助け合って営まれていました。喪主は、葬儀のお手伝いをして下さった方々に、食事や物品、あるいはお金を渡してその感謝を伝えたのです。
こうしたしきたりが、現代においても残っているのが心付けと言えるでしょう。
心付けは、絶対にしなくちゃダメ?
心付けは、絶対にしなくてはならないのかという、そんなことはありません。あくまで「お気持ち」に委ねられるものですし、葬儀社や火葬場にはすでに費用をお支払いしているわけですから、心付けがなかったとしてもきちんと葬儀のお仕事は遂行してくれます。
その上で、「感謝を形で表したい」「しきたりに沿っておきたい」と思うのであれば、心付けを包みましょう。
心付けを渡す相手と費用は?
葬儀は、さまざまな人の支えがあって行われます。
そんな方々にお渡しする心付けは、3千円か5千円のいずれかです。
また、心付けを渡す相手にはどんな人がいるのでしょうか。下にまとめましたので、参考にしてみて下さい。
火葬場職員への心付け
火葬場の各現場にいる職員に心付けを渡します。
●火葬場の係員
火葬炉業務や拾骨を担当する職員
●休憩室の係員
拾骨まで待機する休憩室を担当する職員
火葬場内は大変混雑しているので、葬儀社スタッフと共に渡したり、葬儀社に一任することもあります。
また、公営斎場の場合は心付けは受け取りません。
運転手への心付け
寝台車や霊柩車などの車輛の運転手に、心付けを手渡します。
●寝台車の運転手
病院などから、ご自宅や安置施設までご遺体を搬送する運転手
●霊柩車の運転手
葬儀式場から火葬場までの霊柩車の運転手
●マイクロバスの運転手
火葬場に同行する遺族を乗せるマイクロバスの運転手
お手伝いの人たち
葬儀式場で、受付、会計、駐車場整理などのお手伝いをして下さった方々にも心付けを包みます。主に、親族、友人や知人、地域の方々などに依頼することが多いので、地域の慣習や相手との関係性に合わせて金額を決めましょう。
僧侶へのお礼は?
僧侶へのお礼は、一般的に「心付け」ではなく「お布施」と呼ばれています。
通夜葬儀の読経、戒名などの宗教儀式に対する「お布施」に加えて、葬儀式場までの「御車代」、食事のもてなしの代わりとなる「御膳料」を用意します。
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