まもなく梅雨入り。お墓を持つ人はどのような梅雨入り対策をしたらいいのでしょうか。詳しく解説いたします。
梅雨の雨がお墓にもたらす弊害
日本の梅雨の季節は、その濃密な雨雲と湿度が特徴です。これらの天候は、私たちの日常生活にさまざまな影響を及ぼしますが、その一方で、お墓への影響も無視できません。
お墓は基本的に風雨にさらされるもので、ある程度の耐久性があります。それ故に、あまり神経質になる必要はありません。しかし、それでも梅雨の雨はお墓にいくつかの弊害をもたらします。
墓石には目に見えない小さな穴、細孔があります。これは自然の石の特性であり、避けられません。梅雨の雨水に含まれるさまざまな成分や有害物質がこれらの細孔にしみ込み、墓石の材質を徐々に侵食する可能性があります。この侵食は長期的に墓石の耐久性を低下させる恐れがあります。
さらに、梅雨の雨は墓地の雑草の成長を助けます。雨の水をしっかりと含んだ土壌は、梅雨明けの強い日光にさらされると、雑草が一気に生え出す条件となります。
梅雨時期はお墓での作業がしづらい
お墓の修繕などを石材店に相談しようとしても、梅雨の期間中にお墓での作業を行うことは、基本的には避けるべきとされ、お墓の梅雨対策は梅雨入り前に行うのが適切です。
なぜなら梅雨時期のお墓での作業は、危険が伴うからです。墓地は滑りやすくなる可能性があり、また、作業中に降り始めた雨は、作業を中断せざるを得ない状況を引き起こします。
もしも梅雨入りに間に合わなかった、あるいは梅雨の雨でお墓の弊害が明るみに出た、という方は、梅雨入り後に速やかに石材店に相談しましょう。
梅雨の季節に向けて墓地の準備
お墓を長く維持させるためにも、梅雨の季節には次のようなことをしておきましょう。
▶雑草対策
梅雨の季節は雑草の成長が活発化します。そのため、墓地の手入れとしては雑草対策が欠かせません。「玉砂利」の入れ替えや、「防草マサ」と呼ばれる特殊な真砂土、特殊樹脂を用いた舗装材「ストーンレジン」などの施工が有効な対策となります。これらの方法は、雑草の生える条件を取り除くことで、雑草の発生を抑えることができます。
しかし、どの対策が最適かは墓地の状況によります。石材店に相談し、現地に同行してもらうことをおすすめします。
雑草の具合や排水状況をチェックした上で、適切な提案と見積もりをしてもらうことが、適切な雑草対策を立てるための最初の一歩となります。
▶墓石のメンテナンス
梅雨の中休みや梅雨明けには、お墓のお掃除がおすすめです。このタイミングで墓石のメンテナンスを行うことで、墓石がさらなる雨の影響を受けることを防ぐことができます。
墓石の表面をきれいに拭くためには、乾いたタオルやスポンジを持参します。
墓石を拭くことによって、雨中成分が細孔から石の中に浸透するのを防ぐことができます。これにより、墓石を長持ちさせる効果が期待できます。
まとめ
いかがでしたか?梅雨の季節に向けての墓地の準備についてご紹介しました。お墓は家族の象徴であり、大切にメンテナンスすることで、家族の絆を長く保つことができます。
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