4年に1度だけ訪れるうるう年。季節と暦の運行のズレを調整するために平年よりも日付が1日ほど多くなり、日本では4年に1度、2月が29日までとなります。では、この2月29日に亡くなった場合、その人の命日はどのように捉えられるのでしょうか。役所への届け出と、お寺による供養と、その両面で解説いたします。
死亡届への記載は2月29日のまま
死亡届には、死亡時刻を書く欄がありますが、ここには事実の通り「2月29日」と記載します。
死亡日時(書類上は「死亡したとき」)は、家族が勝手に書くものではありません。医師が下した死亡時刻をそのまま死亡届に転載します。
死亡届はA3サイズの用紙で、右半分が医師が記入する「死亡診断書」なっています。正確な死亡時刻は医師が書き込んでくれるので、死亡届の記入欄にも、その通りに書かなければなりません。
位牌への記入も2月29日のまま
では、お坊さんが用意する位牌にはどのように書かれるのでしょうか。この場合も、事実の通り「2月29日」と書き、これを命日とします。
葬儀で使われる位牌は白木の仮位牌で、お寺が用意します。葬儀の後には位牌や墓石に故人様の命日を彫刻しますが、ここにもお坊さんが書いた通り、「2月29日」と刻印しましょう。
お参りや法要は前倒しで行うことが一般的
2月29日が4年に一度しかやって来ないとはいえ、故人様の命日は事実として2月29日で代わりはありません。
しかし、だからといって故人様の法事やお参りが4年に1度しか行われないのかというとそんなことはありません。その前後で日にちを調整して、きちんと故人様を供養します。
実際には、毎月行われる「月参り」や、一周忌や三回忌などの「年忌法要」では、29日より手前のどこかで行うのが一般的で、3月1日以降に行うのはあまり見られません。
命日を前倒しにして法要を執り行うのは、仏事の世界ではごく一般的に行われており、何もうるう年の2月29日の人だけには限りません。たとえば、一周忌や三回忌などの忌日が平日と重なってしまった場合、その日に法要をしようとしても、仕事や学校などで親戚が集まれません。そのため、命日のよりも手前の土日祝日に行うのです。
同じような感覚で、2月29日にご命日を迎える人の法要は、その手前の土日祝日で行います。
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うるう年の位牌への記入は?
お坊さんが用意する位牌にはどのように書かれるのでしょうか。この場合も、事実の通り「2月29日」と書き、これを命日とします。
うるう年のお参りや法要はどうするの?
命日を前倒しにして法要を執り行うのは、仏事の世界ではごく一般的に行われており、何もうるう年の2月29日の人だけには限りません。たとえば、一周忌や三回忌などの忌日が平日と重なってしまった場合、その日に法要をしようとしても、仕事や学校などで親戚が集まれません。そのため、命日のよりも手前の土日祝日に行うのです。

この記事を書いた人
株式会社AZUMA代表取締役
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