神棚のお供え物ってどうしてます?お供え物の配置と交換タイミングについて

神棚は、神社でお祀りされている神様を自宅で祀るためのものです。
自宅以外にも会社の事務所や商店や道場など、様々な場所で神棚を見ることができます。
神棚にはお供え物をしますが、どのようなものお供えするべきなのか、どんなタイミングで交換するべきなのかを知らない人も多くいます。
この記事では、そんな神棚のお供え物について、詳しくご説明いたします。

神棚に供えるもの

神棚には、榊と神饌(しんせん)をお供えします。

榊とは、神棚や祭壇にお供えされる枝のついた緑の小高木のことです。スーパーや生花店などに行くと、神棚用の榊が販売されています。「榊立」と呼ばれる専用の白無地の神具に入れて、一対でお供えをします。

神饌とは、神棚にお供えする食べ物や飲み物の総称です。神饌の基本は米、酒、塩、水です。
米や塩は平瓮(ひらか)と呼ばれる平らなお皿に供えます。水は水器(すいき)と呼ばれる丸くふたのついた器、酒は瓶子(へいし)と呼ばれる徳利のような器に入れて供えます。

神棚にお供えするための神具はすべて白の陶製であるのが特徴です。神具別に何をお供えすべきかを、分かりやすくまとめます。

●榊立 ・・・榊を入れて1対でお供えします。中に水を入れます。
●平瓮(お皿)・・・お米と塩を持ってお供えします。
●水器 ・・・お水をお供えします。「水玉」とも呼ばれます。
●瓶子 ・・・お酒を入れて1対でお供えします。

お供え物の配置

お供え物の配置に明確な決まりはなく、書籍やホームページによっても書かれていることが異なっていることもしばしばです。横並びに置く方法、酒を一対ではなく1つで供える方法、直に置く方法、三方や折敷と呼ばれる桧でできた器にまとめて供える方法、など、実にさまざまです。

ここでは、東京都神社庁のホームページを参考に、お供え物の配置を見てみましょう。

(※東京都神社庁 http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/ofuda_kamidana/)

基本はお供え物の中心に米が来るということです。やはり日本人にとって、最もなじみ深く、最も尊い食物が、米なのでしょう。

▶三宝や折敷に米、塩、水、酒を供える場合

中央に米を置きます。そして奥側(神様に近い方)の左右に酒を並べ、手前の右に塩、左に水を置きます。

▶三宝や折敷に米、塩、水

中央に米を置きます。そして右側に塩、左側に水を置きます。酒は三宝の外側に一対で置いて供えます。

お供え物の交換のタイミング

お供え物の交換は次のように覚えておきましょう。

毎日 → 水と榊の水
毎月1日と15日 → 米、塩、酒、榊

毎日すべてが新鮮なものであるのが理想です。しかし、忙しい日々でなかなかお供え物の交換ができないものです。そんな方は、上の「毎日」と「毎月1日と15日」を参考にしてみて下さい。

私たちが強くおススメするのは「水だけは毎日交換する」ということです。なぜならば、頻繁に交換しておかないと、水が汚れてしまいますし、榊立の中がなくなってしまうとすぐに枯れてしまうからです。

水は絶えず新しいものにしておけばその場を清浄にしてくれますが、いったん手入れがなくなると一気に淀んでしまうという性質があります。神棚を清浄な場所に保ち続けるためにも、水の交換だけは毎日しておくことをおすすめします。

その他の、榊、米、塩、酒は、毎月2回(1日と15日)の交換でもよいでしょう。

その他、神棚の注意点

お供え以外にも、神棚のお祀りには注意しなければならない点がいくつかあります。

▶神棚は東向きか南向きに設置する
太陽が登る東、または太陽の光を浴びやすい南向きに設置するのが良いとされています。日本の神道では太陽を天照大神と神格化してお祀りしているため、特に太陽の方角を重視する傾向にあります。

▶お札は新年に新しいものに交換する
神棚の中心に置かれるお社には神社から頂いたお札を納めますが、これらは必ず新年に新しいものに交換します。古いものは神社で引き取ってもらい、新しいものを授かりましょう。

▶お札は「神宮大麻」「氏神神社」「崇敬神社」の順に祀る
お札はさまざまな神社でいただくことができますが、基本的には次の順で並べます。

神宮大麻・・・伊勢神宮のお札。「天照皇大神宮」と書かれ、全国の神社で授かれる。
氏神神社・・・地元の氏神神社のお札
崇敬神社・・・自分のお気に入りの神社のお札

神棚が一社型の場合、手前から「神宮大麻」「氏神神社」「崇敬神社」の順に祀ります。

神棚が三社型の場合、中央に「神宮大麻」、向かって右側に「氏神神社」、左に「崇敬神社」のお札を祀ります。

▶「天」や「雲」と書いた紙を天井に貼る
二階建ての家や、マンションなどの集合住宅の場合、大切な神様がお祀りされている神棚の上を、階上の人がやむを得ず踏んでしまうことがあり、神様に対して大変失礼な行為になってしまいます。それを防ぐ意味から、階上を人が歩く場合、神棚の真上の天井に「天」や「雲」と書いた紙を貼ります。

私たちAZUMA葬祭は、葬儀や仏事だけでなく、神道の作法にも詳しいプロの葬儀社です。神棚のお祀りやお供え物、さらには葬儀や仏事について、不安に思うことや分からないことなどがございましたら、こちらのお申込みフォームから、お気軽にお問い合わせください。

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(24時間・365日)

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